【長崎県立高校の高校入試に出た本】『太陽と月』(はらだみずき)は「どんな本なのか」「小中学生向けの本なのか」「中学・高校受験生におすすめか」を教えちゃいます。
また『太陽と月』と合わせて読みたいおすすめ本、中学・高校受験で出題された本から、同じ作家の本や同じテーマの本も紹介しています。
茶箱
ライバルがいるから負けたくない、頑張れる
自分の力を信じてみようと思える
仲間と成長していく青春物語です
『太陽と月』
【著者】はらだみずき (著)
【出版社】小学館
【出版年月】2022年7月
アマゾンに試し読みあり
『太陽と月』の中学受験出題情報
★2023年、長崎県立高校の高校入試で出題されました
出題箇所
1章 主人公の月人が、強化テストの合宿を終えて祖父と語るシーン
▼2022年高校入試で出題された本をまとめた記事も合わせて読んでみてくださいね
『太陽と月』のおすすめポイント
●『太陽と月』は、小学生高学年以上向け
中学生なら難なく読める
●ルビあり
●長編小説
●続編がでている
●サッカー物語
サッカーが好き、スポーツが好きな子どもにおすすめ
<強化選手のテストを受けるのが物語のメイン>
●ライバル物語
プロサッカー選手を目指す小学生たちのライバル争いがリアル
●他人の良さを認められる爽やかな子どもたちのカッコよさ
ライバルを知る・認めることで、自分の弱点や強みを見つけられるようになっていく主人公の成長が楽しめます。
●自信のない子どもにおすすめ
自信のない少年がどんどん成長していく姿が頼もしく思える
●祖父と孫の物語
サッカー経験のある祖父が主人公に、サッカーだけでなく人生のアドバイスをくれる。なにかとアドバイスをくれるおじいちゃんの存在が大きい
●家族の有難さ
経済力のあるなしに関わらず、愛情を注いでくれる家族に気づける
茶箱
他の人から見たら「うらやましい!」と思われていることさえも、自分には長所に思えない。一度失敗したら、もうどうしていいかわからない。
とにかく自信がない。
そんな気持ちになるときがあります。
でも、見る目を変えてみれば、新しいことが見えてくる!
自分のもつ可能性にかけてみたい!と勇気がでてきます
『太陽と月』テーマ・主題
●祖父と孫
●ライバル
●自分に自信をもつ
『太陽と月』主人公はどんな人?
月人くん
小学校6年生、サッカーのクラブチームに入っている
身長173センチで背が高いことが強みだけど、そんな体をもてあましている。
プロのサッカー選手が夢といっていいのかどうかすら、悩んでいる。
太陽くん
小学6年生
母と兄と暮らしている。背は小さいが、サッカーの実力には自信がある
『太陽と月』の対象年代
●小学高学年以上向け
(小学中学年でも本好きなら読める)
中学生なら難なく読める
●ルビあり
『太陽と月』本の内容
●長編小説
プロ選手を目指す少年たちの最前線を描く!
小学六年生を対象としたJ2のジュニアユースのセレクションに臨んだ月人は、本来のポジションは、フォワードだった。しかし背が高いという理由でディフェンスをまかされることに。その試合で、相手の選手にあっさりとかわされ、ゴールを決められてしまう。それが、太陽との出会いだった。
小柄な点取り屋・小桧山太陽と大型フォワードの大原月人。個性の異なる二人が、プロサッカー選手を目指し、競争の激しいセレクションに挑戦する。 夢は必然。偶然にかなうことなんてない。累計60万部を突破した「サッカーボーイズ」シリーズの著者だから描けた、サッカー小説の最前線!
『太陽と月』続編あり『太陽と月: ジュニアユース編』
『太陽と月』は続編が出版されています。
ライバル関係の月人くん、太陽くんは中学生になっています。
月人くんのおじいちゃんもまたまたナイスなアドバイザーとして登場。
さらにこの後のふたりの成長も知りたくなってしまいます。
プロ選手を目指す少年たちの最前線を描く!
育成年代のリアルを描く、サッカー小説! 小柄で野性的な太陽は、Jリーグのジュニアユースへ入団する。Aチームへと順調に昇格するが、本来のポジションであるフォワードではなく、ミッドフィールダーとして試合で起用されることに苦しんでいた。一方、大型で知性的な月人は、街クラブへ入った。身長の伸びに身体感覚がついてこない状態に陥るも、祖父のサポートや、ラダートレーニングの成果もあり、成長にフィットした動きを手に入れる。試合でも活躍し、地区のトレセンに呼ばれるようになる。活躍を聞いた太陽は、月人の試合を見に行く。そのプレーに感化され、太陽の迷いは吹っ切れた。そして、二人は三年ぶりに対決する。 「サッカーボーイズ」シリーズに並ぶ、育成年代のリアルを描いた本格サッカー小説!
『太陽と月』とあわせて読みたいおすすめ本
同じ作家編:はらだみずきさん
『太陽と月』の作者はらだみずきさんの代表作は『サッカーボーイズ』シリーズです。
一作目の『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』は中学受験でも多数の中学で出題されています。
『サッカーボーイズ 』シリーズは、小学中学年・高学年生から中学生が楽しんで読めるシリーズなので、ぜひ読んでみてくださいね。
『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』
【出版社】ポプラ社
*アマゾンに試し読みあり
ジュニアサッカーチーム・桜ヶ丘FCの武井遼介は、6年生になって早々に、キャプテンの座もレギュラーポジションも失い、初めて挫折を味わう。そんな中、新監督・木暮との出会いを通して、遼介は自分がサッカーをやる意味を見つめはじめる…。個性的なチームメイト、大人たちとの関わりの中で、悩み、もがき、成長していく少年たち。ひたむきな気持ちを呼び起こす、熱く切ない青春スポーツ小説。
また、近年はらだみずきさんの著書の中で、中学入試に出題された本には、
●『海が見える家』(2020年度 トキワ松中学校、昭和学院秀英中学校)
●『帰宅部ボーイズ』(2021年度 関西の六甲学院中学)
があります。
同じテーマ編:サッカー、ライバル物語
佐藤いつ子『キャプテンマークと銭湯』
「サッカー」「ライバル」の本なら、佐藤いつ子さんの『キャプテンマークと銭湯』をおすすめします。
2020年多数の中学校の入試問題で出題された小説です。
2020年以降も中学入試では出題され、中学入試出題小説の鉄板になりつつあります。
●クラブサッカーチームのキャプテンを別の人に奪われてしまう中学男子が主人公
●「親には言えない」プライドも書かれているリアルな中学生男子の気持ちが書かれている
●サッカーや仲間、大人との付き合いを通じて成長していく青春物語
【出版社】KADOKAWA
*アマゾンに試し読みあり
茶箱
学校や家族以外の大人とのふれあいや、自分のプライドにかけて親には話せないことができたり、ぜったいに仲良くなれないと思っていたライバルがわかり合える友達になったりと、大人になっていく階段を登っていく少年
「あ~、この気持ちわかるな」と共感できる青春物語でした
親子で読もう! 中学入試に多数出題された、汗と涙と感動の青春序章小説!
「キャプテンは、」 耳の奥がきんとした。
「大地にお願いしたい」
背筋は伸びきったまま、制止した。息も止まった。周りがかすかにざわついた。
そのざわつきを押さえるように、「はい!」
威勢のよい声が、後ろからまっすぐ飛んできた。
「よし。大地、頼んだぞ」
「そうだ、周斗。キャプテンマーク、あとで大地にわたしといてくれ」
ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、他のチームから移籍してきた大地に渡さなくてはいけなかった周斗。くやしくて、チームメイトからも孤立してしまう。自分がいやになっていた周斗が出会ったのは古ぼけた時代遅れの銭湯だった。あさのあつこ氏の推薦デビューの著者が描く、切なく温かい感動の物語。
「読んでいて、上質な児童文学ってこういうことだなあと、うならされました」(丸善 丸の内本店 兼森理恵氏)
「奥行きが深く、意外な物語展開が魅力的で素晴らしい作品だ」 (評論家 野上 暁氏 )
紹介した本のまとめ
茶箱
気になったら、朝読書の時間に読んでみてね
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