絵本『はっぴーなっつ』
荒井良二さんの絵は、ダイナミックなのに、どこかかわいくて、見ているだけで心が清浄されていく気がします
『はっぴーなっつ』は、4つの季節「春夏秋冬」のそれぞれの美しい風景が楽しめる絵本です
絵本『はっぴーなっつ』基本データ
【作・絵】荒井良二
【出版社】ブロンズ新社
●出版年
2022年
●文字量
ふつう
●文字
ひらがな・カタカナ
●イラスト・絵
もはやアートといえる絵
ダイナミックなのに、かわいい絵
●ページ数
32ページ
●サイズ
25,7×20,5 cm
●テーマ
季節
読みどころ
● 荒井良二さんのイラストは、もはやアート作品
● 半面はモノクロのコミック形式になっていて読みやすい
● 四季ごと、日々の幸せを味わえる
● 家のなかにいても外の空気が感じられるような、すがすがしさがある
『はっぴーなっつ』はこんな絵本
春夏秋冬の物語
明るい黄色の光りが注ぐ「春」
大きな虹がかかるにぎやかな「夏」
たくさんの落ち葉が降る「秋」
しんしんと積る雪におおわれた静かな「冬」
忙しい毎日を送っていて、気づかないなんてもったいない!
季節を味わい、楽しめるのって幸せだなと感じる絵本です
同じ道を歩いていても、同じ空を見ていても、季節によって全く違う風景が広がっている
「今日と同じ風景はないんだ」と、毎日が愛おしく思えてきます
ちなみにタイトルの『はっぴーなっつ』は、幸福の「ハッピー」と、荒井さんが子どものころから愛読し影響を受けてきたスヌーピーのコミック「ピーナッツ」をかけわせた造語だそうです
絵本『はっぴーなっつ』の秘密ー荒井良二作品ー
荒井良二さんの、”もはやアート”といえる美しい風景が楽しめる絵本は、『はっぴーなっつ』のほかにもあります
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★『きょうはそらにまるいつき』
東の空から、まんまるい月がのぼってきました
それぞれの人が暮らす、それぞれの場所に、訪れる夜が、静かに、あたたかく描かれています
★『あさになったのでまどをあけますよ』
それぞれの場所で、朝をむかえた子どもたちが、あたらしい一日のはじまりに窓をあけます
窓の外に広がるあたりまえの明るい風景に、希望を、幸せを感じます
★『こどもたちは まっている』
今日も日は登り、いつもの風景が広がる
繰り返す日々のなかで、子どもたちは風景の中に大好きな「なにか」を待っているのです
待つワクワクさが楽しい!
★『たいようオルガン』
たいようがオルガンをひくと朝が来て、明るい一日が始まります
大きなたいようオルガンが見守る中、細いみちをゾウバスが走り出す!
★『ぼくらのエコー』
荒井良二氏が詞を書きおろした、平成28年「NHK全国学校音楽コンクール」小学校の部課題曲をモチーフにした絵本
「ぼくはうたうよ。ぼくだけのうたを。」
希望があふれる言葉と、明るい絵が心を明るくしてくれます
巻末には楽譜もついています
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