【埼玉栄中学校の中学入試に出た本】『アンナの土星』(益田ミリ)は「どんな本なのか」「小中学生向けの本なのか」「中学・高校受験生におすすめか」を教えちゃいます。
また『アンナの土星』と合わせて読みたいおすすめ本、中学・高校受験で出題された本から、同じ作家の本や同じテーマの本も紹介しています。
茶箱
14歳のリアルな日常物語
宇宙からみたら、アンナちゃんの日常のいろんなことがちっぽけにみえるけれど。
でも14歳のアンナちゃんの人生はそこにあり、未来へつながっているんです。
『アンナの土星』
【著者】益田ミリ
【出版社】KADOKAWA
【文庫出版年】2021年
『アンナの土星』の中学受験出題情報
★2023年、埼玉栄中(第1回)の中学入試で出題されました
出題箇所
1章 友達のみずほちゃんにお兄ちゃんの話をするシーンあたり
★10年以上前の2011年、三輪田学園の中学入試でも出題されています。
出題箇所
5章 花束贈呈係を選ぶシーンあたり
▼2023年中学受験で出題された本をまとめた記事も合わせて読んでみてくださいね
『アンナの土星』のおすすめポイント
●『アンナの土星』は、中学生以上向け
児童書ではないが本好きの小学高学年生なら一冊まるごと読めるレベルの本
小学高学年でも共感できる内容
●長編小説だが、章ごとの短編集として読むこともできる
●兄と妹のほっこり日常物語
●ごくごく普通の14歳アンナちゃんの、いろんなことが気になる日常を書いた物語。
14歳のアンナちゃんの日々は穏やかにみえても、友達、家族、恋、自分のことで悩みやモヤモヤがあふれています。
●ちょっとしたことで傷ついたり、嬉しくなったり。そんな14歳の繊細な気持ちでいっぱいの日々に共感できる
●宇宙オタクの兄が物語のキーポイント。
悩んだり考えちゃったりするアンナちゃんに、ステキなアドバイスをかけてくれる
●宇宙オタクの兄がかわいい、でも考え方はカッコイイ(天文・宇宙知識が身につく)
●ちょっとした事件があったり、面白いことがあったり、イヤな思いをしたり、ふつうの毎日、日常ってこんなもんだよな~とほっこりできる
茶箱
毎日毎日なにかに追われるように過ぎていたり、心配事や悩み事で胸がいっぱいのときに心にお水を与えてくれる本でした
毎日はいいことばかりじゃないし、人からみたらつまらないことで悩んだりしちゃうのは、自分だけじゃないんだな~
宇宙オタクのお兄ちゃんが語る宇宙レベルの話に悩みも吹っ飛びます!
『アンナの土星』テーマ・主題
●兄と妹
●天文・宇宙知識
●14歳中学女子のリアルな日常・気持ち・考え方
『アンナの土星』主人公はどんな人?
悩めるお年頃14歳の中学女子、アンナちゃん
『アンナの土星』の対象年代
●中学生以上向け
本好きなら小学生高学年から読める
『アンナの土星』本の内容
●長編小説
(章ごとの連作短編集として読むこともできる)
益田ミリ初の小説がついに文庫化!
14歳のアンナは、両親と大学生のお兄ちゃんと暮らす中学生。
学校でも家庭でも、日々はおだやかに過ぎていくが、
気になる先輩への想いや、友達とのすれ違い、ふとした言葉や出来事に、心がざわめくことがある。
そんなときアンナは、毎晩のように屋上の望遠鏡で星を見ているお兄ちゃんから、宇宙の話を聞くのが好きだった――。
みずみずしい痛みと喜び、不安と成長、地上と星空。
14歳だったすべての人に贈る青春小説。
『アンナの土星』とあわせて読みたいおすすめ本
同じ作家編:益田ミリさん
益田ミリさんは、「すーちゃん」シリーズなど漫画エッセイで有名です。
なので、中学入試ではあまりおみかけしないのですが、益田ミリさんの文章エッセイは読みやすく面白いのでおすすめです。
『小さいわたし』
【出版社】ポプラ社
茶箱
益田さん自身の、小さな頃の思い出を語ったエッセイです。
ひとつひとつのエッセイは短いのですき間時間に読めます。
「こども時代は本当に短いものです。長い人生のほんのひととき。なのにプリンのカラメルソースみたいに他の部分とはちがう特別な存在です。」(「おわりにより」引用)
益田さんの文章ってどうしてこんなに魅力的なんだろう!と益田ファンとしては、たまらなく嬉しくなっちゃう本でした。
子ども時代を、子ども目線でえがく。 益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ。 幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「クリスマスケーキ」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。27点の描き下ろしカラーイラストも掲載。
「おとなになると今日のことを忘れてしまうかな。そうだとしたら、すごくいやだ。こどもの頃のわたしは、いつもそんなふうに思っていたんです。」(「はじめに」より抜粋)
「こども時代は本当に短いものです。長い人生のほんのひととき。なのにプリンのカラメルソースみたいに他の部分とはちがう特別な存在です。人がいきなりおとなに生まれるのだとしたら味気ないに違いありません。」(「おわりに」より抜粋)
同じテーマ編:14歳のリアルな日常
如月かずさ『給食アンサンブル2』
●中学2年生のクラスメイト男女6人が主人公になる連作短編集。
●「自分とは?」について気になりだす、14歳という悩ましい年ごろに感じるリアルな気持ちが書かれている
●リアルな中学1年生の気持ちを描いた物語「給食アンサンブル」の続編
【出版社】光村図書出版
前作の「給食アンサンブル」は2018年香蘭女学校中等科、2020年鴎友学園女子中学校、2021年和洋国府台女子中学校、2022年聖学院中学の入試で出題されました。
『給食アンサンブル2』は2022年10月の発売本なので、まだ中学入試には登場していませんが、今後出題される確率は高いと思います。
茶箱
「自分」ってどんな人間なのか?
友達が思っているような人間なのか?とふと思ってしまう、14歳の彼らの日常が見える物語です
学校のなかでは、自分と誰かと比べちゃったり、自分らしさを通して孤立しちゃったりといろいろある、14歳もたいへんなのです
悩み、戸惑い、自分がいやになるときも、
給食はいつだってそこに――
部活を辞めたことを引きずる慎吾、推しキャラへの想いに心乱れる朋華、熱くなれないたちの楓乃、 吹奏楽部の改革に孤軍奮闘する高城、「いい人」しか取り柄のない三熊、長い片想いを続ける千秋。
それぞれに迷いや悩みを抱えた六人の中学二年生。
彼らの胸にひそむほんとうの気持ちを、給食が教えてくれる。
あたたかな音色を奏でるアンサンブルストーリー
紹介した本のまとめ
茶箱
気になったら、朝読書の時間に読んでみてね
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