【東京都市大学等々力中学入試に出た本】『金木犀とメテオラ』(安壇美緒)は「どんな本なのか」「小中学生向けの本なのか」「中学・高校受験生におすすめか」を教えちゃいます。
また『金木犀とメテオラ』と合わせて読みたいおすすめ本、中学・高校受験で出題された本から、同じ作家の本や同じテーマの本も紹介しています。
茶箱
中学女子のプライドがぶつかり合う!ガチンコ青春物語よ
『金木犀とメテオラ』
【著者】安壇 美緒
【出版社】集英社
【文庫出版年】2022年
*アマゾンに試し読みあります
『金木犀とメテオラ』の中学受験出題情報
★2023年、東京都市大学等々力中学校(S特選1回)の中学入試で出題されました
出題箇所
「宮田と奥沢17歳の秋」編より
主人公ふたり高校2年生の合唱コンクールのシーン
▼2023年中学受験で出題された本をまとめた記事も合わせて読んでみてくださいね
『金木犀とメテオラ』のおすすめポイント
●『金木犀とメテオラ』は小学生高学年でも一冊丸ごと共感しながら読める。(ただし分量が多い 文庫で384ページ)
●中学生編2つ、高校生編1つの連作中編小説3つとして読める
●北海道の中高一貫女子校を舞台にした女子の青春物語
●思春期女子のナイーブな気持ち、プライドの高さなどに共感できる
●こじれた親子関係に読みごたえあり
●恵まれていなくても「生き抜こう」という女子のパワーを感じる
●ライバルでありながら友達・仲間でもある、友情の姿がすがすがしい
『金木犀とメテオラ』テーマ・主題
●思春期の繊細な気持ち
●ライバルであり友達
●親子関係
『金木犀とメテオラ』主人公はどんな人?
◆東京出身の成績優秀で経済的に恵まれた家庭の宮田佳乃と、北海道に住む美人で性格もいい優等生の奥沢叶
『金木犀とメテオラ』の対象年代
●文章量は多いが、小学生高学年から読める
『金木犀とメテオラ』本の内容
●3つの連作中編集
「宮田佳乃十二歳の春」編(中学1年生)
「奥沢叶中学生十二歳の秋」編(中学1年生)
「宮田と奥沢十七歳の秋」編(高校2年生)
12歳の春。東京出身の宮田佳乃は、家庭の事情で北海道にある中高一貫の女子校に入学する。しかし、秀才でプライドが高い彼女には、受け入れ難い進路だった。一方、地元出身の奥沢叶も、新入生総代に選ばれるほどの優等生。パッと目を引く美少女で誰もが羨む存在だが、周囲には知られたくない〝秘密〟があり……。思春期の焦燥や嫉妬、葛藤をふたりの視点で描く、青春長編。スピンオフ短編も収録。
『金木犀とメテオラ』とあわせて読みたいおすすめ本
同じ作家編:安壇 美緒さん
『ラブカは静かに弓を持つ』
安壇 美緒さんは2018年にデビューしたばかりの作家さんのため、中学・高校入試での出題作品は見つかりませんでした。
安壇美緒さんの代表作、2023年本屋大賞2位に選ばれた『ラブカは静かに弓を持つ』をおすすめします。
【2023年本屋大賞第2位】
【第25回大藪春彦賞受賞】
【第6回未来屋小説大賞第1位】
【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】
茶箱
主人公は社会人で大人向けの本だけど、中学生(本好きなら小学生高学年でも)くらいから読める本です。
武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
同じテーマ編:ライバル!ガチンコ女子青春物語
松本祐子『8分音符のプレリュード』
●転校生のいわくつき天才ピアニスト透子と、いい子ちゃん優等生女子果南の青春物語
●長編小説
●YA(ヤングアダルト)小説
2022年、江戸川女子中学校の入試で出題されました。
茶箱
普通なら知り合うことのない女子ふたり
でも知り合ってしまった!
そんな彼女たちがお互いを認め合っていくライバル青春物語よ
その少女の奏でのピアノはきっと孤高の極みで、その透明感のある澄んだ音楽を世界に響かせていたにちがいない。天才ピアニスト透子とふつうに暮らしていたふつうの女の子果南の物語。
紹介した本のまとめ
茶箱
気になったら、朝読書の時間に読んでみてね
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