如月かずささんの本『給食アンサンブル2』を読みました。「どんな本なのか」「子どもに読んでほしい本か」教えちゃいます。
また『給食アンサンブル2』と合わせて読みたいおすすめ本、中学受験で出題された本から、同じ作家の本、同じテーマの本も紹介しています。
茶箱
「自分って?」と悩んでいる子どもにおすすめしたい本よ
『給食アンサンブル2』
【著者】如月かずさ
【出版社】光村図書出版
【出版年月】2022年10月
『給食アンサンブル2』のおすすめ度
1 おすすめ、ぜひ読んでみて
悩み多き中学2年生のリアルな姿がみえる物語です。
『給食アンサンブル2』を読めば、毎日モヤモヤ、イライラしているのは自分ひとりだけじゃないと思えるはず。
さらには、周りからの期待や評価、友達から自分はどう思われているのか?、本当の自分はどうなんだろうか?と自分に対しての悩みも、自分だけの悩みじゃないと気づけます。
心配しないでも、同じように思春期のみんなは「自分って?」と悩んでいますよ。
大人の私が心に響いた短編は、心優しい男の子、三熊くんの物語です。
心優しいなんて、すごくいいことなのに、それすら悩みになるなんて。
ちょっとビックリでした。
「いい人」「いい人」って周りから言われるのも辛かったりするんですね。
本当に人の気持ちってわからないものです。
『給食アンサンブル2』は、過去に中学入試で出題された『給食アンサンブル』の続編になっています。
今後、受験問題として出題されるかもしれませんね。
『給食アンサンブル2』を実際に読んでみた主観的な判断ですので、参考にしてください。
*おすすめ度は三段階になっています
①おすすめ、ぜひ読んでみて
②読んでみて
③時間があれば読んでみて
本のテーマ・主題
●自分探し
主人公はどんな人?
◆中学2年生、悩める6人
本の内容
連作短編小説
クラスメイト6人の男女が一人づつ主人公になっていく
悩み、戸惑い、自分がいやになるときも、
給食はいつだってそこに――
部活を辞めたことを引きずる慎吾、推しキャラへの想いに心乱れる朋華、熱くなれないたちの楓乃、 吹奏楽部の改革に孤軍奮闘する高城、「いい人」しか取り柄のない三熊、長い片想いを続ける千秋。
それぞれに迷いや悩みを抱えた六人の中学二年生。
彼らの胸にひそむほんとうの気持ちを、給食が教えてくれる。
あたたかな音色を奏でるアンサンブルストーリー。
読みやすさ
読みやすい
読める年代は?
小学校中学年くらいから小学高学年生向け
この本から気づけること
●悩んでいるのは自分だけじゃない、みんないろいろ悩んでいるんだな
●自分の良さは、周りの友達が見つけてくれるかも
あわせて読みたいおすすめ本:同じ作家編
中学1年生が主人公になっている前作の『給食アンサンブル』がおすすめです。
自分の性別が男か女かわからない。
自分が好きになる相手が異性か同性かわからない。
自分のことなのにわからないことだらけ。
心と体の性別の違いに悩む男子中学2年生の物語『スペシャルQトなぼくら』 もおすすめです。
あわせて読みたいおすすめ本:同じテーマ編
同じ中学2年生たちが登場する連作短編集『十四歳日和』をおすすめします。
多数の中学入試で出題された小説です。
いろんな思いをもっている中学2年生たちの物語を読んでみてくださいね。
まとめ
『給食アンサンブル2』は、悩み多き中学2年生のリアルな姿がみえる物語でした。
毎日モヤモヤ、イライラしているのは自分ひとりだけじゃない。
同じように思春期のみんなは「自分って?」と悩んでいるのがわかると思いますよ。
茶箱
気になったら、読んでみてね