自分の考えが”正しい”と思いこんでいる大人
日々の生活に追われてただ生きているだけになっている大人
近づく老いや死が怖い大人
もしかして、子どものころに思っていた”なりたくない大人”になっていませんか?
そんな自分に不安を感じる大人に大切なことを教えてくれるおすすめ絵本7冊を紹介します。
紹介した本は目次の「8.まとめ」から一気にみられます。
- 『どうぶつ会議(動物会議)』
- 『はじまりの日』
- 『このあと どうしちゃおう』
- 『はっぴーなっつ』
- 『あなたがおとなになったとき』
- 『いつか あなたを わすれても』
- 『海のアトリエ』
- まとめ【大人の絵本】頭の固くなった大人に大切なことを教えてくれるおすすめ絵本7冊
『どうぶつ会議(動物会議)』
【著者】エーリヒ ケストナー (著), ワルター トリヤー (イラスト), 光吉 夏弥 (翻訳)
【出版社】岩波書店
「戦争で傷つくのはあなたの大切な人」と教えてくれる
出版社の本紹介より
第二次世界大戦後,世界平和のために国際会議がひらかれますが,すこしも成果があがりません.それを見ておこった動物たちは,北アフリカの動物会館にあつまって,動物会議をひらこうと決心します.スローガンはただひとつ「子どもたちのために…….」子どもたちの未来を祈るケストナーの絵本。
戦争が始まっていろんな人たちが自分の戦争論を語るようになり、日本も自分の国を守るための武器をもつべきだという考えを声高に唱える人もいます。
でもどんな考え方をもっている人でも、だれもが共通しているのは「戦争はしてはいけない」ということだと思うのです。
話し合いや交渉で争いは避けられるのでは?
「戦争をして傷つくのはだれか?」を考えるべきじゃないか?
人間として当たり前のことを「争う」前に、思い出させてくれる絵本です。
争いは戦争だけでなく、日々の日常にもあります。
人と意見が違ったとき、どうすべきかを改めて考えるきっかけにもなりました。
『はじまりの日』
【著者】ボブ・ディラン (著), ポール・ロジャース (イラスト), アーサー・ビナード (翻訳)
【出版社】岩崎書店
「自分の人生を生きる大切さ」を教えてくれる
ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの歌『Forever Young』に、さわやかな絵を加わえ、希望あふれる絵本になっています。
『Forever Young』は彼が息子を想って作った曲ということで、お父さんとして息子に言いたいこと伝えたいことが、ぎゅっと詰まっているような気がします。
そこにはとっても大きな愛も感じました。
ただ父親の「自分の人生を自分らしく生きてほしい」という願い
大人になると親が子どもに願って育ててくれたことを忘れてしまっていませんか?
目先のことにとらわれて、自分の生き方を間違えていないか確認したくなる絵本です。
『このあと どうしちゃおう』
【著者】ヨシタケ シンスケ (著)
【出版社】ブロンズ新社
「死ぬのは怖いのか?」を教えてくれる
おじいちゃんが死んだ後に見つけた一冊のノート。
おじいちゃんは、死ぬのがこわかっただろうなと思いながら、ノートを開いてみてビックリ!
「死が怖い」「死は悲しい」と、みんなそう思っているに違いないと思っていませんか?
「死ぬ」をネガティブにとらえがちな大人に、死はただただ悲しいだけじゃないことを教えてくれる絵本です。
「死ぬ」を真正面から考えてみたら、生きる大切さに気づけます。
『はっぴーなっつ』
【著者】荒井良二
【出版社】ブロンズ新社
「季節の移り変わりを感じられる生き方」を教えてくれる
出版社の本紹介より
あたらしい季節のはじまりには、とびっきりのはっぴーがつまってる!
「わたしのみみは、ときどきとおくへたびをするんだよ・・・」かすかな春の音をいちはやく聞きとり、春ですよ!って目をひらかせてくれる――。
春からはじまり、夏秋冬とコマ割りでつづくおはなしは、めぐりくる季節からの祝福がいっぱい!
荒井良二の季節を旅する絵本。
新井良二さんが「ピーナッツ」(スヌーピーのマンガ)に感化されて描いたという絵本です。
新井さんの描くダイナッミックでありながらも可愛い絵がとってもステキです。
春夏秋冬の訪れを体いっぱいに感じる女の子。
大人になり、毎日の生活に追い立てられながら暮らしているうちに季節を感じることがなくなっていませんか?
彼女を見習って日々の空気の変化、自然の移り変わりを感じられるような余裕をもった生き方をしなくちゃなと教えてくれる絵本です。
『あなたがおとなになったとき』
【著者】湯本 香樹実(文)はた こうしろう(絵)
【出版社】講談社
「子どものころ思った大人になっているかな」と教えてくれる
出版社の本紹介より
「あなたがおとなになったとき どんなうたがすきだろう」。
子どもたちに問いかけることばで紡いでいくメッセージ。
新しい世界の扉の前に立ち、将来への大きな夢を抱きながら、同時に不安な思いも抱いている、複雑な心を抱えている子どもたちを少しだけ支えてくれるように願いをこめた絵本。
子どもの頃に思っていた未来を今大人は生きています。
それは思っていた世界と同じですか?
もっといい世界になっていますか?
それとも、思っていたよりも残念な世界ですか?
子どもの頃に描いていた未来よりも、もっともっといい世界をつくりたいなと思える絵本です。
『いつか あなたを わすれても』
【著者】桜木 紫乃 (著), オザワ ミカ (著)
【出版社】集英社
「大切なひとが変わっていくのを受け止める心がまえ」を教えてくれる
出版社の本紹介より
記憶という荷物を下ろし始めたさとちゃんは、ママのおかあさん(わたしのおばあちゃん)。
おばあちゃんに忘れられてしまったママはこれまでの思い出の荷造りを始める。
やがて訪れるお別れを前にして、ママからおばあちゃんへの、そしてわたしへの思いが語られる。
おんなのこがおんなのひとになり、しあわせの階段を上がる時も、老いていろんなことを忘れていく時も、そのすべてがかけがえのないものだと教えてくれる絵本。
忘れてしまうことが悲しい、さみしい、そして怖いと思っていたけれど、この本を読んで”忘れること”を穏やかな気持ちで受け入れられる気がしました。
生きていくことって、幸せなことも悲しいことも、なんでも順番に訪れることなのよね。
『海のアトリエ』
【著者】堀川理万子 (著)
【出版社】偕成社
「何もなくてもあたり前の生活が気持ちいい」と教えてくれる
出版社の本紹介より
おばあちゃんがわたしに話してくれたのは、海辺のアトリエに暮らす絵描きさんと過ごした夏の日のこと、おばあちゃんにとって、いつまでも色あせない、特別な思い出だった。
少女がのびのびと心を開放することができた宝物のような日々を、まるで映画のシーンのように見応えのある絵で描いた魅力的な絵本。
大人になるといきづまった毎日、周りと合わせられなくなった時、なんだかイライラする、そんな日が突然やってきて、どうにもならない時があります。
そんなとき何かをするよりも、ふつうの当たり前の日常をていねいに過ごしてみるのがいい!と思い出させてくれる絵本です。
どこかに遠くに出かける、新しいことに挑戦する元気さえなくても、ふつうに一日を丁寧に過ごすだけでも新しい発見がたくさんあるはずです。
まとめ【大人の絵本】頭の固くなった大人に大切なことを教えてくれるおすすめ絵本7冊
【大人の絵本】頭の固くなった大人に大切なことを教えてくれるおすすめ絵本7冊はいかがでしたか?
大人になったら、大切なことを学ぶ機会はぐっと少なくなります。
そして、どんどん自分の思い込みがはげしくなってしまいます。
そんな大人こそ、絵本を読んで自分をリフレッシュしながら、”なりたくない大人”からの脱却を目指してくださいね。
●『どうぶつ会議』
「戦争で傷つくのはあなたの大切な人」と教えてくれる絵本
●『はじまりの日』
「自分の人生を生きる大切さ」を教えてくれる絵本
●『このあと どうしちゃおう』
「死ぬのって悲しいの?」を教えてくれる絵本
●『はっぴーなっつ』
「季節の移り変わりを感じられる生き方」」を教えてくれる絵本
●『あなたがおとなになったとき』
「子どものころ思った大人になっているかな」を教えてくれる絵本
●『いつか あなたを わすれても』
「大切なひとが変わっていくのを受け止める」を教えてくれる絵本
●『海のアトリエ』
「何もなくてもあたり前の生活が気持ちいい」を教えてくれる絵本
茶箱
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