茶箱
"死"と"ファッション"って結びつく?
ふだんは結びつかない言葉がタイトルになっている本
気になるわね
『死を招くファッション 服飾とテクノロジーの危険な関係』
【著者】Alison Matthews David (著), 安部 恵子 (翻訳)
【出版社】 化学同人
茶箱
表紙はオシャレ!と思いきや、よく見ると怖い
骸骨の後ろに可愛らしい女の子がいるけれど、もしかして、この子が骸骨になっちゃったのかしら?
本の内容
ファッション史の栄華と悲劇が書かれている
19世紀から20世紀前半、欧米諸国の衣服や装飾品のデザインや素材には、科学技術の進歩によって革新的なものが生まれ流行していた。
実は、そんな社会のなかで、当時の最新科学技術がもたらした革新的ファッションは、数多くの犠牲者を生んでいたのだ。
『死を招くファッション』では、危険なファッションを身につけ悲劇的な人々のエピソードや、最新科学技術が生み出した革新的ファッションの歴史的・社会的背景や、科学的側面を紹介している。
茶箱
中学生の頃、学校で来ていたジャージーは燃えやすいからストーブに近づかないように言われたことを思い出したわ
ポリエステル(化学繊維)素材のジャージーも、化学技術の進歩によって生まれたのよね
見どころ
● 死に到るほど危険だけど見た目は美しい、そんな素敵な衣装が数多くみられる
● カラーの写真・イラストが多い
● ファッションから歴史・化学・SDGsも学べる
本『死を招くファッション』内容クイズ
さあ、危険ファッションクイズよ
Q.次のファッションのなかで、死を招く危険なファッションはどれでしょうか?(身につけるだけでなく製造過程で健康を損なうもの)
①1800年代~1905年ごろ繰り返し流行した 裾をひきずるスカート
②20世紀初期まで 獣毛フェルトの帽子
③1860年代ごろ 色付き靴下
A.答えは①から③まですべて
茶箱
本『死を招くファッション』によると、すべて死を招くファッションだそうよ!
『死を招くファッション』からさらに学べること
化学の発達、化学物質の特徴など
服・靴・帽子の素材がなぜ死を招くのか?化学繊維・化学物質についてわかる
茶箱
理系知識がなく、化学にまったく興味のない私でも理解できるレベルの内容
おもしろく読めたわ
当時の社会背景、歴史など
社会背景と結びつけて、どうしてその服が流行ったのか?ファッションの流行がわかる
SDGs(持続可能な社会)とファッション
今話題のSDGs実現のためのファッションを考えるきっかけになる
茶箱
美しくても、ユニークでも、流行していても危険な死を招くファッションはありえないわ
末永く安全に着られる服を着たいわね
寒くても、見た目重視で薄着ファッションをしていない?
暑くて汗をかいても、乾きにくいべっちょりの肌着を身につけていない?
細くみえるようにと、腰回りを締め付けていない?
茶箱
直接的に毒ではなくても、ずっと着ること・身につけることで体を痛めつけているファッションをしてないか、考えてみるきっかけにもなったわ
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