茶箱
呪文のような謎のタイトルのこの本
実は、ある人たちの間で一躍話題になった本なのよ
『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ 』こまつあやこ
【著者】こまつあやこ
【出版社】講談社
この本、中学入試業界ではかなり有名なんです。
2019年度中学入試最多出題作!栄光学園、海城、鎌倉女学院、成城、淑徳与野、桐朋、白陵、緑が丘女子、山脇学園、早稲田実業・・・・・・。【引用:「講談社BOOK倶楽部」より
あらすじ・読みどころ
タイトルの『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ 』マレーシア語で5・7・5・7・7の意味
マレーシアからの帰国子女の沙弥。
中途半端な時期、中学2年の2学期から日本の中学に転校し、そこで先輩に誘われて短歌を詠み始めることになる。
ちなみに、帰国時子女といっても沙弥ちゃんマレーシアに住んでいたのはお父さんの仕事の関係で2年ほど。それまでは日本の学校に帰っていましたので、主として日本人感覚がある女の子です)
茶箱
マレーシアからの帰国は、今どきぽいわね
数十年前、私の学生時代は帰国子女はたいていアメリカ帰りだったわよ
マレーシアを含めて東南アジアって、近い国でありながら遠い国じゃない?
ちなみに私のもつマレーシア情報は、あのGAKUTが大きな家に住んでいることくらいよ
● 中学生といえども、生徒それぞれの事情・考えがある
● マレーシア(近くて遠いアジア)と日本の違い
● 自分の考え・気持ちを相手に上手に伝える大切さ
本の世界に入って想像力を鍛える
本の世界に入りこんで、自分が本の登場人物になったらどうするかを考えてみました。
友達同士のうわさ話しは信じるべき?
茶箱
これって学生時代だけじゃなく、社会人になっても中年になっても老人になってもずっと続く悩みよね
友達が教えてくれた話しだもの、信じたい気持ちはあるし、信じちゃうわよね
でもそれだけがすべてではないかもしれないわ
結局は自分の目で見たモノ、自分が感じたことだけを信じるほかないのよ
どーしても気になることだったら自分で調べてみるほかないわね
宗教をもつ人たちと付き合うのに注意することってあるのかな?
茶箱
日本の学校・会社にいると気づきにくいけれど、世界にはいろいろな宗教の人がいるのよね。
少なくとも、宗教ならではの特有の文化や食生活があることぐらいは、知っておいたほうがいいわね
主人公の沙弥ちゃんの意識の変化は?
茶箱
うふふ、やっぱり女の子ね
気になる男の子が絡んでくると、一気に沙弥ちゃんの意識も変化してくるわよ
『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ 』 役立つちょこっとメモ
●主人公:中学2年生女の子
●舞台:主に中学校
●難しい漢字にフリガナあり
●本の長さ:160ページ
●作者のこまつさん(1985年生まれ)は、2017年講談社児童文学新人賞を受賞し、2018年同作でデビューした若手の作家さん
茶箱
ほのかな恋心も書かれていたり、クスリと笑える部分もあり、読みやすい本よ
それにしても、友達、家族、異文化、短歌、恋、あらゆる悩みや話題が盛りだくさんに詰まった物語だったわ
中学入試で出題されるわけね
*読みどころや想像の世界は、あくまでも私個人の意見です。
続けて学ぶための本は?
沙弥ちゃんが住んでいたマレーシアがどんな国か気になった人
▼▼本『アジア1 新版 行ってみたいなあんな国こんな国』がおすすめ
藤枝君が改宗したイスラム教について知りたい人
▼▼本『絵本で学ぶイスラームの暮らし』がおすすめ
「催促女王」と吟行したくなった・短歌を詠みたくなった人
▼▼東直子さんの本『 短歌の詰め合わせ』がおすすめ