小学校に上がるときも、中学生、高校生になっても会社に入っても、いつでも「友達をたくさん作らなくちゃ」と思っていない?
友達って何?どんな関係になったら友達なの?なんだかよくわからないよね。
友情をテーマにした本(小説)の、おすすめ本5冊を紹介します。
いろんな友情のかたちから「友達って何だろうか?」を考えてみてくださいね。
『ホリー・ガーデン』江國香織
【著者】江國香織
【出版社】新潮社
友達だからこそ言えないこともある
果歩と静江は小学校時代からの友達
お互いの良いことも恥ずかしいことも、いろんなことを知っている仲だ
いろいろあってメガネ屋さんにお勤めの果歩、美術教師になった静江
お互いの恋愛事情や生き方について、いろいろぶちまけたいことはある。(お互いそれは気づいているけれど)
友達同士だからこそ、踏み込めない部分があることを知っている女の友情物語
茶箱
べたべた仲良くするだけが友達じゃない
なにがあっても、結局は子どもの時と変わらない果歩と静江の絆が頼もしい。
不思議なことに私の学生時代からの仲良しの友人にいわせると、江國作品のなかではつまらない作品なんだって。やっぱり女友達ってわからないことだらけだわ。
『本屋さんのダイアナ』柚木麻子
【著者】柚木麻子
【出版社】新潮社
自分に無いものを持っているからこそ友達に
ダイアナの名前は漢字で書くと大穴。ダイアナはこの名前が大嫌い
普通の感覚とはちょっと違った母親二人暮らしのダイアナは、本好きを通じて同じクラスの優等生彩子と友達になる
育った環境がまったく違う二人にはどんな友情が成り立つんだろうか?
ダイアナの小学校から社会人になるまでの青春小説であり、ダイアナと彩子との友情小説です。
茶箱
友達になるきっかけって、ちょっとしたことだったりする
自分とぜんぜん違うタイプと思っていた子と友達になるのも、不思議だけどおもしろいよね
『ミーナの行進』小川洋子
【著者】 小川洋子
【出版社】中央公論社
あなたのためになにかしてあげたい
裕福な家に生まれた、美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。
中学生のミーナの1歳年上の従妹は、ミーナの家でともに暮らすことになった
まったく違った環境で育ってきた二人の少女だが、出会ってすぐ二人はどこか通じ合うものがあることをとっさに確認しあう
芦屋の洋館のなかで、はぐくまれた二人の少女の物語。
第42回谷崎潤一郎賞受賞作
茶箱
友達になれる子ってビビビとくるのよ
相手のために何かをしてあげたい、役立ちたいと思うことが「友達」の始まりなんじゃないかな。
『あこがれ』川上未映子
【著者】川上未映子
【出版社】新潮社
男女でも友達になれるの?
麦(男の子)とヘガティー(女の子)
男女二人の小学4年生、小学6年生の時の物語
同じ学校に通う二人は男の子と女の子だけど、どこか気の合う二人。
麦もヘガティーにも、それぞれ憧れの人・気になる人がいるのだが、その憧れをその人に上手く伝えられない
そのモヤモアした気持ちをスッキリさせるために、お互いを助けあうのだが。
「あこがれ」川上未映子 #読了
— 茶箱 (@pooh70inu) January 14, 2019
ピンク色のかわいい表紙🌼
小学生の男の子👦と女の子👧の話。ちょっと変わった家族と暮らす二人は、なんとなく気のあう存在。
今なら笑えるような、小学生時代のなんともいえない不安を思いだし、懐かしくも感じた。#読書好きと繋がりたい #読書 pic.twitter.com/GRVtB5Tkx9
茶箱
男女に友達関係は成り立つのだろうか?
異性だって、気が合う子がいたら友達になれるんじゃないかな
相手のために一緒に行動したり考えてくれたり、傷ついたら一緒にそばにいてくれるのに性別なんて関係ないさ!
『夢見る帝国図書館』中島京子
【著者】中島京子
【出版社】文藝春秋社
友達は風のようにあらわれる
作家の〈わたし〉は、上野公園で偶然となりに座った年配の女性、喜和子さんと出会う。これがきっかけで、日本で最初の図書館”帝国図書館”の設立が書かれた小説を書き始めることになる。
帝国図書館の歴史、戦後東京の現実を知るのと並行して、喜和子さんの生涯もどんどん明らかになっていくのです。
茶箱
偶然知り合っただけの、不思議な関係の女二人なのに、ユルイながらもどこか切り離せなくなっていることに心が温まる。
友達って運命のごとく風のように現れるのかしらね。結婚相手と同じく、友達になる運命は糸で結びついているのかも(笑)