「自分の才能や能力の限界に気づいた時っていつだった?」
青春のもだえる感情をぶらさげて、夕日に向かって走りたくなる小説を読もう(笑)
一色さゆり『ピカソになれない私たち』
【タイトル】『ピカソになれない私たち』
【著者】 一色さゆり
【出版社】幻冬舎
● 自分探しの青春小説
● 一流芸術大学生すら自分の才能に悩む姿が心に響く
● 自分自身に向き合う難しさ
● 自分らしい生き方を考える大学生に特におすすめしたい本
ざっくり本紹介するよ
★ 美術大学の最高峰、東京藝大を舞台にした同じゼミに所属する男女4人が中心になった青春物語。
といっても、さわやかな男女が恋愛にいそしむようなストーリーではありません(笑)
美術といった数値では図りしることの難しい世界に生きること、己の才能・能力と向き合う自分との闘い、ライバルたちとの闘いが書かれています。
自分探しの青春物語です。
★ 藝大がある上野が醸し出す雰囲気なのか?、どこかノスタルジック感がただよう小説。
昭和も平成も令和も、いつの時代も、自分探しの青春とは同じ。
悩ましい気持ちになる、自分を否定したり相手を否定したり、イヤな自分とも向き合わなくちゃいけないし、自分でしかそこを突破できない、もだえる自分との葛藤を味わえる。
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次に読むのにおすすめは 宮本輝『青が散る』
【著者】宮本輝
【出版社】文藝春秋
昭和時代の大学生の話しなので、携帯電話もなく、学生時代にお見合いをするなど時代的な違和感があるとおもいますが、それはそれで面白くも感じるはず。
大学生のテニス部の仲間たちの青春ストーリー
恋愛あり、友達とのいざこざあり、自分との闘いもあり
青春真っただ中の男女の気持ちのぶつかり合いが、面白くもあり、悲しくもあり、やりきれなさもあり。
夕日に向かって走りたくなる小説です(笑)
大人になって一番良かったことは「自分の限界を知ることができたこと」
自分には無理なことにあきらめがついていて、ムダに人と争ったり、人をうらやましく思ったり、見栄を張ったりすることが少なくなったこと。
おもしろいことに、それらがまったく無いわけではないのが、まだまだ人間として生きていく性なんですかね~。
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子どもでも読める?
一色さゆり『ピカソになれない私たち』、宮本輝『青が散る』は、文字量は多めで、大人の読む本レベルですが、読みやすい本です。
内容は青春の葛藤、自分との闘いなので、高校生や大学生におすすめの本です。
小学生や中学生には、まだ早いかなと思いますが、大学生にはぜひとも読んでほしい一冊です。
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