茶箱
【本屋さん・図書館・図書室が舞台の小説】おすすめの本13冊を紹介するよ
本と人との出会いがおもしろいの!
- 『遅番にやらせておけ 書店員の逆襲』
- 『店長がバカすぎて』
- 『ミュゲ書房』
- 『金曜日の本屋さん』
- 『本バスめぐりん』
- 『教室に並んだ背表紙』
- 『本と鍵の季節』
- 『虹いろ図書館のへびおとこ』
- 『図書室のキリギリス』
- 『お探し物は図書館まで』
- 『麦本三歩の好きなもの』
- 『グレート・ギャツビーを追え』
- 『貸出禁止の本をすくえ! 』
『遅番にやらせておけ 書店員の逆襲』
【著者】キタハラ
【出版社】KADOKAWA
おすすめメモ
● 舞台:男の青春が充満した街の本屋さん
● 連作短編集:5編
町の本屋では、思わぬ事件が起こったり、驚くような出会いがある。
本屋の遅番バイト男子メンバーたちの青春ストーリー。
無邪気に明るく毎日を過ごしているようにみえる彼らは、心には将来への不安や、現状のモヤモヤ感、自分に自信が持てないといった若者ならではのマンネリした悩みを抱えているのだ。
みんなより一回りちかく年齢のはなれた遅番バイトリーダーの秘密にも驚く!
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
面白い!
本を読むのが苦手なひとでも読みやすい一冊よ
『店長がバカすぎて』
【著者】早見和真
【出版社】角川春樹事務所
おすすめメモ
● 舞台:本が好きな人達が働く街の本屋さん
● 連作短編集:6編
谷原京子、28歳。独身、とにかく本が好き。
現在は〈武蔵野書店〉吉祥寺本店の契約社員(時給998円))で、文芸書の担当として働いている。
山本猛(たける)という名前ばかり勇ましい、やる気の空回りしている店長のおかげで次から次へとトラブルに遭いながらも、あこがれの先輩書店員小柳真理さんがいることと、本が好きなことを支えに仕事を続けている。
こんな状態で仕事を続けていくのかを常に考えてしまう京子の書店員としての日々の物語。
*「本屋大賞2020」ノミネート
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
店長のバカらしい態度は怒りを通り越して、笑える!
だんだんこの店長が可愛くみえてくるのよ
『ミュゲ書房』
【著者】伊藤調
【出版社】角川書店
おすすめメモ
● 舞台:本への愛があふれる素敵な本屋さん
● 本に関わるお仕事あれこれ小説
自分のせいで有望な作家の未来をつぶしてしまったと、心に罪を持っている宮本章は、大手の出版社を辞めて、北海道A市で祖父と祖母がつくりあげたミュゲ書房を引き継ぐことになった。
だが、本屋の経営はそう甘くない。
いろんな人の助けがあり、どうにかミュゲ書房を盛り立てていくなか章は、今までの出版社で培ったノウハウを生かし本の出版を手掛け始める。
本屋の経営や、本と本屋を結ぶ取次、出版業界の裏側、本の装丁の作り方、本を出版するまでのあれこれ、本を売る方法、本を取り巻く状況や問題が書かれた物語
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
ミュゲ書房は、うっとりするくらい素敵な本屋さんなのよ
『金曜日の本屋さん』
【著者】名取佐和子
【出版社】角川春樹事務所
おすすめメモ
● 舞台:お悩み解決の助けになる本を選んでもらえる本屋さん
● 連作短編集:4編
● シリーズ化
北関東の小さな駅の中にある、駅ナカ書店〈金曜堂〉は、使われていない駅地下にある書庫があり、高校時代の読書会メンバー、ユニークな同級生の男女3人が営む本屋カフェだ。
お望みの本を探してくれるという〈金曜堂〉には、今日も悩める人たちが吸い込まれるように集まってくる。
人と本との運命的な出会いが生まれる物語。
2作目「金曜日の本屋さん―夏とサイダー」
3作目「金曜日の本屋さん 秋とポタージュ 」
4作目「金曜日の本屋さん 冬のバニラアイス 」
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
弱った自分を助けてくれることもあるのが、読書の魅力よね
『本バスめぐりん』
【著者】大崎梢
【出版社】東京創元社
おすすめメモ
● 舞台:本に関わるミステリーが楽しめる移動図書館
● 連作短編集:5編
● シリーズ化
種川市の移動図書館「本バスめぐりん」
3000冊の本をのせて、六十五歳の新人運転手テルさんと図書館司書ウメちゃん、年の差四十のコンビが活躍する。
巡回先でめぐりん号とふたりを待ち受けるのは、本を介した不思議な謎だった。
ほっこり温かくなる、人と本が繋がるハートフル・ミステリー集。
2作目「めぐりんと私。」
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
「あら、不思議ね」と思うくらいのミステリーなので、気負うことなくさっくり楽しめるわよ
テルちゃんとウメちゃんコンビも親しみやすいわ
『教室に並んだ背表紙』
【著者】相沢沙呼
【出版社】集英社
おすすめメモ
● 舞台:女子中学生の息苦しい学校生活のオアシス中学の学校図書室
● 連作短編集:6編
図書館にいろんな本があるように、学校にもいろんな生徒がいる。
だれにも言えないコンプレックス、妙な自意識の高さが自分という殻をつくってしまう女子中学生たちの思春期の心を繊細に書かれた物語。
最後にびっくりする結末があるのもおもしろい。
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
あ~、どうしていつの時代も中学生って「理想の自分と今の自分が大きく違う」と悲しむんだろうか
リアルな思春期の心模様に、ちょっと息苦しくなるほどだったわ
『本と鍵の季節』
【著者】米澤穂信
【出版社】集英社
おすすめメモ
● 舞台:利用者はほとんどいないが不可思議な事件が持ち込まれる高校の学校図書室
● 連作短編集:6編
高校二年の図書委員堀川次郎は、背が高く顔もいい目立つ存在の松倉詩門(しもん)とコンビで、図書室の当番を務めている。
そんな彼らの元に持ち込まれる謎、謎、謎。
男子高校生ふたりが挑む、本格ミステリー!
図書室の外へ出ての推理もします。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
性格のまったく違う二人が導くだす謎解きは、現代のホームズとワトソンのようで面白かったわ。
『虹いろ図書館のへびおとこ』
【著者】 櫻井とりお
【出版社】河出書房新社
おすすめメモ
● 舞台:いじめにあった子どもの避難所となる地域の図書館
● 連作短編集:6編
● シリーズ化
家族がたいへんな状況にある小学6年生の火村ほのか。
転校先でいじめにあうが、誰にも相談できない。
そんな彼女の向かった先は図書館!
その図書館には顔半分が緑色という、怖そうなへびおとこイヌガミさんがいた。
居場所のないほのかちゃんは図書館からも追い出されてしまうのか?
* 第1回氷室冴子青春文学賞大賞受賞作
2作目『虹いろ図書館のひなとゆん』
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
たくましく生きる小学生の女の子を尊敬しちゃったわ
子どもの力強さって、驚かされることがあるわよね
『図書室のキリギリス』
【著者】竹内真
【出版社】双葉社
おすすめメモ
● 舞台:初心者司書と爽やかな高校生がいる高校の図書室
● 連作短編集:5編
● シリーズ化
離婚を経験して、たまたま友達の紹介で働くことになった学校図書室での司書の仕事。
まったく司書初心者の詩織が、生徒たちと一緒に図書館の運営を始めます。
学校図書館司書の仕事を通じて、生徒だけでなく、先生たち、保護者、前任者の永田さんとの新しい出会いもあり、次第に学校司書の仕事にやりがいを覚えるようになる詩織。
自分の新しい道を歩きはじめる詩織と、読書を通して世界を広げていく高校生たちの姿が爽やかな物語。
2作目『図書室のピーナッツ』
3作目『図書室のバシラドール』
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
司書・司書教諭になりたい、仕事を知りたい人に、おすすめの本よ
『お探し物は図書館まで』
【著者】青山美智子
【出版社】ポプラ社
おすすめメモ
● 舞台:迫力ある司書のいるコミュニティハウスの図書室
● 連作短編集:5編
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が、小さな図書室で出会う不思議な図書館司書の小町さゆりさん。
見た目はマシュマロマン、ベイマックス、『らんま1/2』の早乙女玄馬のパンダ、巨大な鏡餅と迫力満点だけど、悩めるひとたちは、なぜか本の相談だけでなく気づくと自分の悩みをも彼女に話してしまうのだ。
不思議な司書の小町さんが選んでくれた意外な一冊が彼らの人生を変える!
新しい明日に踏み出す5人の物語。
*「2021年本屋大賞」第2位
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
自分ひとりじゃどうにもならないことが、だれかのフォローでいい具合に進みだし、新しい世界が広がっていく
人と本との繋がりを感じる、心あたたまる物語だったわ
『麦本三歩の好きなもの』
【著者】住野よる
【出版社】幻冬舎
おすすめメモ
● 舞台:面倒見のいい先輩たちの揃う大学図書館
● 連作短編集:5編
● シリーズ化
やさしい先輩、怖い先輩たちに育てられ、どうにか司書の仕事を覚えていく新人司書の三歩のマイペースな毎日。
楽しい日々もあれば、仕事で失敗する日、くやしい日、どうにもならない日もある。
でも「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」三歩の日常物語。
2作目「麦本三歩の好きなもの 第二集」
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
大人からみるとマイペースすぎる三歩だけど(笑)
好きなモノに囲まれて、毎日を楽しく過ごせるのって幸せだよね
『グレート・ギャツビーを追え』
【著者】ジョン・グリシャム (著) 村上 春樹 (翻訳)
【出版社】中央公論新社
おすすめメモ
● 舞台:アメリカフロリダの独立系本屋さん
● 翻訳:村上春樹さん
プリンストン大学図書館から、あっという間に盗まれてしまったフィッツジェラルドの直筆原稿。
消えた長編小説5作の保険金総額は2500万ドル。
捜査線上に浮かんだ男はフロリダで独立系書店「ベイ・ブックス」を営む名物店主。
真相を探る依頼を受けた新進小説家の女性は、名物店主に近づき秘密の核心に迫ろうとするミステリー小説。
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
日本とは違ったアメリカの本屋さん文化が楽しめる小説でもあるわ
『貸出禁止の本をすくえ! 』
【著者】アラン グラッツ (著)
【出版社】ほるぷ出版
おすすめメモ
● 舞台:アメリカの小学校図書室
● 貸出禁止に小学生が立ち上がる物語
ある日、わたしの大好きな本が図書室から消えた!
小学4年生のエイミーのお気に入りの本『クローディアの秘密』が、図書室の棚から消えていた。
「子どもにふさわしくない本」として、貸出禁止なったのだ。
内気で、いつでもいいたいことをいえずにいたエイミーだったが、貸出禁止騒動をきっかけに、友だちとともに行動をおこしはじめる。
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
好きな本のために立ち向かうエイミーに拍手を送りたくなるわ
*おすすめの年代はあくまでも参考程度にお願いします。