2021年10月16日更新
茶箱
【秋の夜長に読みたい小説】おすすめの本16冊を紹介するよ
➡どんどん追加しています。
過ごしやすい長い夜を読書で楽しもう!
- 『白光』
- 『やさしい猫』
- 『自由研究には向かない殺人』
- 『満天の花』
- 『金の角を持つ子どもたち』
- 『ミシンの見る夢』
- 『タスキメシ』
- 『まだ人を殺していません』
- 『遠雷と蜜蜂』
- 『マカン・マラン』
- 『若草物語 1&2』
- 『金木犀とメテオラ』
- 『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集』
- 『文学の中の家―『自分だけの部屋』を装飾する方法―』
- 『リボルバー』
- 『サードキッチン』
- 『魔女の宅急便』
- 『女神のサラダ』
- 『革命テーラー』
- 『パラスター side百花』
『白光』
【著者】朝井まかて
【出版社】文芸春秋社
おすすめメモ
● 明治時代に画家として生きた不器用な女性の生きざまを味わう
明治の世に、女性でありながらも絵を学びたい一心でロシアへ向かった、日本初のイコン画家、山下りん激動の生涯を力強く描いた物語。
【イコンとは? 正教会で用いられるものを指すことが多く、イエス・キリスト、聖人、天使、聖書における重要な出来事を画いた画像(多くは平面)のこと】
明治初期、一途に画業で生きていく道を選んだりん。
しかし、彼女は画業への強い一途なこころざしのために、たびたび周囲の人々と衝突してしまう。
そんななかで、西洋画を究めようとするりんは、工部美術学校の友達に誘われ神田駿河台のロシヤ正教の教会を訪れた。
そこから、りんの人生は大きく変わりだす。
芸術と信仰の間で悩みながらも、画業を生業として生きていくりんの姿は、不器用な生き方をしている女性たちの励みになります。
明治時代にタイムスリップし、ロシアに行ったり、ドラマチックな展開にのめり込んでしまいました。
*おすすめ:高校生(本好きなら中学生くらいから)
茶箱
りんが人間臭い人物で面白いのよ
『やさしい猫』
【著者】中島京子
【出版社】中央公論社
おすすめメモ
● 社会問題に踏み込みながらも、あったかい家族物語
シングルマザー(夫とは死別)の保育士ミユキさんは娘のマヤちゃんと二人暮らし。
ミユキさんはマヤちゃんが小学4年生のとき、一年前にボランティアで一緒になった八歳年下のスリランカ出身の自動車整備士クマさんに恋をした。
いろんなことを乗り越え、ようやく結婚をした二人。
これからずっと一緒にいたいと願う三人に大事件が起きる。
物語のタイトル・表紙からは想像もつかないシリアスな社会問題に踏み込む物語です。
日本で外国人が生きるたいへんさを感じるとともに、その問題の根深さには考えこんでしまいます。
在留外国人、難民への日本の対応や考え方は、社会全体で真剣に考える時期にきているようです。
*おすすめ:高校生(本好きなら中学生くらいから)
茶箱
読む前はスイートホーム物語と思っていたから、あまりの内容の違いにビックリしたわ
『自由研究には向かない殺人』
【著者】ホリー・ジャクソン (著), 服部 京子 (翻訳)
【出版社】東京創元社
おすすめメモ
● 小さな町のミステリーにハマりこんでしまう
● 女子高校生が事件を解く
グラマースクール最上級生(大学進学を控えている)のピップは、5年前に自分の住む小さな町で起こった17歳の少女の行方不明事件を自由研究のテーマにし、この事件を解き明かそうとする。
ピップは、女子高校生らしい方法、SNS、スマホ、パソコンを駆使して情報を集め整理し、学校の研究のためのインタビューとしていろいろな人へ接触していく。
小さな町なため、ピップ自身に関りの深い人も容疑者になったり、ピップ自身も「研究(捜査)をやめろ」と脅迫をうけたりしながらも、事件の闇がみえてくる。
一度疑われた人がその無実を明らかにする難しさ、人を一度疑ったらその考えを修正する難しさをひしひしと感じる物語、10代の少女が、町の未解決事件に立ち向かう勇気がすがすがしくも感じます。
* カーネギー賞(イギリスの図書館協会から贈られる児童文学の賞)候補
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
どんどんはまり込んでしまう、読むのがやめられないミステリーだったわ
『満天の花』
【著者】佐川光晴
【出版社】左右社
おすすめメモ
● 江戸末期~明治にかけての歴史スペクタクル物語
黒船がやってきて日本中が大騒ぎになる江戸末期から、江戸城が無血開城され明治が始まる時代に、オランダ商館員の父と丸山遊郭の遊女の間に生まれた、豊かな黒い髪と青い目をもつ少女が主人公。
その少女が、あの勝海舟の通訳となり、長崎出島から江戸にでて活躍する人生を描いた壮大な物語です。
彼女は通訳として活躍しながら、船で勝海舟について九州一周をしたり、上海に行ったり、ロシアの船に乗ったり、江戸城の大奥に入り和宮と会ったり、慶喜や西郷にも会い、五稜郭で榎本に会ったり、歴史上のあちこちの場面に遭遇します。
ふつうに考えれば、いい大人たちが少女に頼りにしすぎだし、そんな政府の秘密を知った少女が、市中の男性と結婚したりと「あれれ?」と思うこともありますが、それよりも何よりも、とにかく壮大すぎる物語に一気に引き込まれてしまいます。
社会が大きく変わる局面を体感できる物語です。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
あまりにも熱中して、本(分厚い!)を持つ手が筋肉痛になったわ
『金の角を持つ子どもたち』
【著者】藤岡陽子
【出版社】朝日学生新聞社
おすすめメモ
● 目標に向かって進む秋
連作3編からなる物語。
熱中してきたサッカーを辞めて中学受験をしたいと言い出した小6の俊介。
難聴の妹がいるため経済的な余裕はないし、一時の気の迷いだろうと反対する父親とは逆に息子の応援をする母親。
俊介が中学受験をして難関中学に進学したいのには理由があることが明らかになったり、俊介の頑張りに家族もどんどん変化していく様子が描かれる。
また、俊介の通う塾の講師36歳の加地の物語も感動もの。
彼と暮らす弟(33歳)は、過去に引きこもりだったため、今も上手に人生を歩めていない。
弟の存在を見ないものとし続けた自分を悔いている彼が、真摯に子どもたち(弟にも)に向き合う姿が描かれている。
母も子どもも、塾の講師も、未来を切り開くため今を一生懸命生きている。
そんな彼らの姿に号泣してしまう物語。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
この秋一番の号泣物語よ
一生懸命生きるって素晴らしいわ
『ミシンの見る夢』
【著者】ビアンカ・ピッツォルノ (著), 中山エツコ (翻訳)
【出版社】河出書房新社
おすすめメモ
● 女性の波乱万丈の人生を楽しむ秋
舞台は19世紀末の階級社会の残るイタリア。
コレラの流行で少女は次々と家族を亡くしてしまう。
生き残った祖母から裁縫技術を教わり身につけた少女は、自立するため、上流家庭のお屋敷に通って針仕事を請け負う仕事を始める。
さまざまな出来事を乗り越えつつ、恋をして、成長し、ミシンひとつで力強く人生を切り開いた小さなお針子の波瀾万丈の物語。
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
市原悦子さんの名作シリーズ「家政婦は見た!」ぽいストーリ展開もあり、面白かったわ
『タスキメシ』
【著者】額賀澪
【出版社】小学館
おすすめメモ
● スポーツと食べ物の秋
● 続編あり
ケガで駅伝部から一線を退いている兄(早馬)が走ることではなく料理に夢中になった!
陸上の長距離選手と活躍していた高校3年生の眞家早馬は、右膝の骨折という大けがを負いリハビリ中だったのだが……。
兄に駅伝にもどってほしい一学年下で同じ陸上部員の弟の春馬と、そんな弟の走りを料理面から支えようとする兄の気持ちはすれ違うばかり。
料理を通して兄弟ふたりは理解しあえるのだろうか?
続編では、さらにパワーアップした兄の早馬が登場します。
面倒をみるのは弟の春馬だけではない!
* 第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門課題図書
* 2021年の私立横浜女学院中学校(A)の入試で出題されました。
続編「タスキメシ 箱根」
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
兄がつくる料理をマネして夕飯を作った後に、夜たっぷりスポーツ物語を読むと2倍楽しめるわよ
『まだ人を殺していません』
【著者】小林由香
【出版社】幻冬舎
おすすめメモ
● 家族について考える秋
亡くなった妹の息子良世と暮らすことになった翔子。
それは良世の父が殺人者として逮捕されたためという衝撃的な理由からなのだ。
翔子自身は自分の子どもを事故で突然亡くしたという過去をもっている。
掴みどころがなく何を考えているかもわからないうえに不気味な行動も多い良世と、子供を育てることに自信が持てず不安な翔子。
二人の気持ちは交わりそうになるとすれ違う。二人の生活は、すれすれの状態が続いていた。
二人がお互いを信頼し、わかり合える日はくるのだろうか。
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
実の親子だってわかり合うのが難しいのに、問題を抱えた二人がどう信頼しあっていくのかが読みどころよ
『遠雷と蜜蜂』
【著者】恩田陸
【出版社】幻冬舎
おすすめメモ
● 音楽の秋を楽しむ
● 続編あり
国際ピアノコンクールが舞台になった、コンクール出場者4人の青春物語。
謎の多い少年風間塵16歳、天才少女だった栄伝亜夜20歳、多くが才能を認める天才マサル・カルロス・レヴィ・アナトール19歳、音楽大学出身だが現在は楽器店勤務のサラリーマン高島明石28歳。
バックボーンや現在の状況がまったく違う4人の闘い、ピリッとした緊張感あるコンクールの雰囲気や、物語から聞こえてくるピアノの音色が響く物語。
コンクール後の4人の様子が読める続編も合わせて読むのがおすすめです。
* 第156回直木三十五賞
* 第14回本屋大賞
続編『祝祭と予感』
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
天才が聞いている音楽ってどんな音なんだろう?と思いながら読んだわ
『マカン・マラン』
【著者】古内一絵
【出版社】中央公論社
おすすめメモ
● 悩みも解決!おいしい食べ物の秋
● シリーズ化
身長180センチを超える美男子ドラァグクィーンのシャールさんが店長を勤める、夜食カフェがマカン・マランです。
悩める人々が迷いこんでやってきてしまう不思議な夜食カフェには、シリーズ4冊で計16人もの悩める人が登場します。
ストーリーからその人の悩みの苦しさが伝わってきて、それをそっと支えてくれるシャールさんのやさしさがぎゅっと心にしみる物語。
16人のなかには、自分と同じような悩みを持った人がいるかもしれません。
シャールさんが店長のシャールさんが作るおいしそうな料理も魅力的です。
第1弾『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』
第2弾『女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび』
第3弾『きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび』
第4弾『さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい』
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
ストーリーのおもしろさ、登場人物の強烈な個性が魅力的なの
そのうちNHKあたりがドラマ化しそうだわ
『若草物語 1&2』
【著者】ルイザ・メイ・オルコット (著) 谷口 由美子 (翻訳)
【出版社】講談社
おすすめメモ
● 家族で過ごす秋
マーチ家のメグ、ジョー、ベス、エイミーの仲良し四姉妹のふつうの毎日が描かれた、世界中で150年以上ものあいだ愛されている物語。
1巻終了の3年後、四姉妹がそれぞれのパートナーを見つけ、それぞれの自分らしい生き方を模索し、自立していくまでを描いた2巻までが1冊になっています。
それぞれの個性がひかる4人姉妹の毎日は、質素な生活をこころがけていても幸せであふれています。
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
となりに住むお坊ちゃまのローリーが気になる存在
映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を、本と一緒に楽しむのがおすすめよ
『金木犀とメテオラ』
【著者】安壇美緒
【出版社】集英社
おすすめメモ
● ライバルがぶつかり合う秋
東京に住む宮田佳乃は北海道の中高一貫学校(寮)に通うことになり、そこで美人で性格もいい優等生の奥沢叶に出会う。
学校では、なにもかもに恵まれた理想の自分を演じている二人なのだが、じつは「自分の辛さは相手にはわからないだろう」と自分を悲劇の主人公に思っている。
女子にありがち、二人のプライドの高さで、お互いに認めあいながらも、表面だってはライバルとも友達ともいえない、そんな二人の中学1年から高校2年までの物語。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
自分なりの生き方で、人生を突き進む女子二人がたくましく感じたわ
『愛蔵版 ピーターラビット全おはなし集』
【著者】ビアトリクス・ポター (著), いしい ももこ (翻訳)
【出版社】福音館書店
おすすめメモ
● 動物たちの生活を楽しむ秋
ちいさなサイズの絵本で24冊出版されているのとは別に一冊で【ピーターラビット】シリーズ24話が読める本が「愛蔵版」。(イラストはオールカラー)
ピーターラビットシリーズは、うさぎのピーターラビットがすべてのおはなしにでてくるわけではなく、一話一話のおはなしごとに主役の動物は変わり、ねずみ、いぬ、ねこ、あひる、きつねなどの動物が擬人化され、生き生きと描かれている。
登場人物(動物)が、24話あちこちの物語に顔をだしているので、動物たちのつながりがあるのもおもしろい。
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
人気のピーターラビットはあちこちのおはなしに出てくるわよ
『文学の中の家―『自分だけの部屋』を装飾する方法―』
【著者】スーザン・ハーラン(著)富原 まさ江(訳)村上リコ(解説)
【出版社】エクスナレッジ
おすすめメモ
● 文学とインテリアについて楽しむ秋
世界的に有名な文学作品に登場する家が楽しめる「読むお屋敷訪問」本。
『風にのってきたメアリー・ポピンズ』、『若草物語』、『赤毛のアン』、『長くつ下のピッピ』、『ライオンと魔女』、『緋色の研究』、『罪と罰』、『大いなる遺産』など、28作品の家が紹介されています。
シャーロックホームズの住むベイカー街221Bを同居人のジョン・ワトソンが語り、若草物語のマーチ夫人と4姉妹が住むマサチューセッツ州にある質素な家については次女のジョーが語ってくれます。
物語の登場人物の一人が、ブラックユーモアたっぷりに自分の家について語るというおもしろい形式の本です。
カラーのイラストも多く、インテリア雑誌を読んでいるような楽しさもあります。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
若草物語の次女ジョーが、家の紹介にある”今後の計画”という最後の質問に、「あたしとローリーとは結婚しないわ。これは絶対よ」と語るのが笑えたわ
『リボルバー』
【著者】原田マハ
【出版社】幻冬舎
おすすめメモ
● アートとミステリーの秋
「自殺なのか他殺なのか?」
アート史上最大のミステリー”ゴッホの死に迫るミステリー物語。
ゴッホの才能を愛した男ゴーギャンがキーパソン。
一般的には”俺様キャラ”の強いゴーギャンですが、この作品では、彼の実はナイーブな心の内を赤裸々にはきだしています。
もちろんゴッホもたくさん登場するので、ゴッホが好きな人にもぜひ読んでほしいです。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
ゴッホとゴーギャンについてもっと知りたくなるわ
『サードキッチン』
【著者】白尾悠
【出版社】河出書房新社
おすすめメモ
● 海外から見た日本を感じる秋
1998年、アメリカに留学した尚美は、日本人らしい人の良さや気の弱さ、つたない英語力がわざわいして、大きな言葉の壁・文化の壁にぶちあたっていた。
留学中の日本人とすら価値観があわず、孤独な日々を過ごしている。
そんな尚美を救ったのは、おいしい料理つくり食べるサードキッチン(マイノリティ学生のためのセーフ・スペース(安全地帯)を標榜した学生食堂)だった。
尚美は、留学・サードキッチンを通して、有色人種の自分という存在、アジアの国(韓国)からの日本人への考え、日本の歴史的問題、性別差別、黒人差別、白人も経済的な差別を受けることに気づくようになる。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
日本の外に出てみないと見えてこない、日本の姿があるのよね
『魔女の宅急便』
【著者】角野栄子
【出版社】福音館書店
おすすめメモ
● 空想の世界を楽しむ秋
● シリーズ化
主人公は魔女のキキ。
キキは、修行のため家を出てよその町に移り住み独り立ちするという魔女のしきたりに従い、13歳になった満月の夜、相棒の黒猫ジジをつれて新たな街を探して旅立つ。
ひとりの少女(魔女)が親元を離れ、知らない町で、いろんな人に出会い、魔女として一人立ちする姿が明るく描かれる物語。
がんばり屋さんのキキの姿も、黒猫ジジの口達者な生意気さもかわいい。
シリーズ化していて、少女だったキキがどんどん成長し恋をして、6巻目ではなんと母親になっています!
映画『魔女の宅急便』しか見てない人にはシリーズで読むのをおすすめします。
第2巻「魔女の宅急便 <その2>キキと新しい魔法」
第3巻「魔女の宅急便 <その3>もうひとりの魔女」
第4巻「魔女の宅急便 <その4>キキの恋」
第5巻「魔女の宅急便 <その5>魔法のとまり木」
第6巻「魔女の宅急便 <その6>それぞれの旅立ち」
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
あの小さかったキキちゃんが、恋をして、母になるなんてね~
近所のおばちゃんのような気持ちで読んでしまうわ
『女神のサラダ』
【著者】瀧羽麻子
【出版社】光文社
おすすめメモ
● 実りの秋を楽しむ
日本全国各地を舞台に、農業に関わる女性の想いと悩みを描いた8つの短編集。
東京の会社でストレスをためてしまいレタス農場に転職した女性、定年退職した頑固なおじさんと働く女性、思わぬ展開で田舎の農家の嫁になってしまった女性など、農業に関わるさまざまな年代の女性たちの奮闘物語。
農業・野菜、家族が、主人公の女性たちを励ましてくれる。
前向きになれて、おいしいサラダが食べたくなる物語。
「女神のサラダ」瀧羽麻子
— 茶箱 ℂℍ𝔸𝔹𝔸ℂ𝕆 本とお菓子を愛する (@pooh70inu) December 10, 2020
農業・野菜がテーマになった物語の短編集8編
どの作品でも泣ける、人が温かいのよ❤
何かを作るって、誰かに喜んでもらうためなんだな
人とのふれあいに飢えていたら、ぜひ読んでほしい
私は「本部長」の話が一番好き。泣いて笑えた#読了#読書垢さんと繋がりたい pic.twitter.com/AtuD2PBC0u
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
いろいろな女性たちの生き方を読むと、明日から自分も頑張ろうと前向きになれるわ
『革命テーラー』
【著者】 川瀬七緒 (著)
【出版社】KADOKAWA
おすすめメモ
● ファッションを楽しむ秋
福島の田舎町で、ポルノ漫画家の母と暮らす男子高生・海色(アクアマリン)は、17歳にして自分の人生に希望が持てない。
ある日、商店街にある紳士服仕立て屋「テーラー伊三郎」のウィンドウに美しい女性下着(コルセット)が突然飾られ、商店街は大騒ぎになる。
そのコルセットに海色(アクアマリン)は強烈に心を奪われる。
「テーラー伊三郎」の頑固な老店主・伊三郎と、伊三郎に知識を買われた海色(アクアマリン)は、共に「テーラー伊三郎」の新装開店を目指すことに!
活動はやがて、同級生や町に埋れていた職人らを巻き込んでいく。好きなことを思いっきり楽しみながら突き進む老若男女、強烈なキャラクターが活躍するワクワク痛快物語。
* 単行本『テーラー伊三郎』改題作品
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
好きなことを思いっきり表現できるのって幸せよね
『パラスター side百花』
【著者】阿部暁子
【出版社】集英社
おすすめメモ
● パラスポーツ(テニス)を楽しむ秋
● 続編あり
パラリンピックで感動の毎日を過ごした人たちにおすすめ物語。
百花の中学時代からの親友の宝良は、高校2年生のときに事故で足を失い車いす生活になってしまったが、百花のすすめでパラテニスを始め、今や世界レベルの選手になっていく。
百花は、そんな障害に負けず生きている宝良に負けまいと、車いすメーカーに就職し、自分にできることを懸命に取り組もうとしている。
百花の夢はいつか宝良の車イスをつくることなのだ。
百花の仕事への誠意や熱意、宝良への熱い友情をビンビンに感じる物語。
続編として、百花の親友宝良が主人公になった本もあるので、両方読むと、お互いの気持ちがわかって倍楽しめます。
* 2021年の私立田園調布学園中等部(第1回)の入試で出題されました。
続編『パラ・スター 〈Side 宝良〉』
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
ピュアな百花と強気な宝良、正反対のふたりの友情が成り立っているのは、お互いを尊敬しあっているからなのよ
*おすすめの年代はあくまでも参考程度にお願いします。