茶箱
【部活動が舞台の小説】おすすめの本13冊を紹介するよ
部活って、普段とは違った意外な自分が表現できる場所なのよね!
- 『17歳のラリー』
- 『タスキメシ』
- 『吹部』
- 『フラダン』
- 『ヨンケイ』
- 『カブキブ!』
- 『部長会議はじまります』
- 『無限の中心で』
- 『跳べ、暁!』
- 『ハジメテヒラク』
- 『たまごを持つように』
- 『ぼくのまつり縫い: 手芸男子は好きっていえない』
- 『疾風の女子マネ』
- 『プログラミングガールズ! ルーシーなぞのメッセージを追え』
- 『北里大学獣医学部 犬部!』
- 『キャプテンマークと銭湯』
『17歳のラリー』
【著者】天沢夏月
【出版社】KADOKAWA
おすすめメモ
● 公立高校テニス部
● 連作短編集:5編
17歳の高校3年生のテニス部の面々。
アメリカにテニス留学を決めたエース川木君をきっかけに、それぞれの将来に向かって進み始める。
それぞれが青春のモヤモヤを抱え、友達に嫉妬したり、自信を失ったり、改めて友達同士認め合ったりしながら、彼らは成長していくのだ。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
青春って本人たちはモヤモヤしていても、大人から見るとキラキラ輝いているのよ
うらやましいわ
『タスキメシ』
【著者】額賀澪
【出版社】小学館
おすすめメモ
● 高校の陸上部(長距離)
● シリーズもの
ケガで駅伝部から一線を退いている兄が走ることではなく料理に夢中になった!
駅伝にもどってほしい弟と、弟の走りを料理面から支えようとする兄の気持ちはすれ違うばかり。
実は、兄は実力ある弟と自分を比べ、自分の実力に限界を感じているのだ。
料理を通して兄弟ふたりは理解しあえるのだろうか?
* 第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門課題図書
2作目「タスキメシ 箱根」
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
兄がつくる料理が、おふくろの料理メニューでむちゃくちゃおいしそうなのよ
長女で主婦の私は、兄の弟を心配する気持ちがよくわかるわ
『吹部』
【著者】 赤澤竜也
【出版社】角川文庫
おすすめメモ
● ほぼ休部中の高校の吹奏楽部
● シリーズ化
ほぼ休部状態だった浅川高校吹奏楽部に強烈な顧問、わがままなお坊ちゃま育ちミタセンがやってくる。
自分勝手ともいえるミタセンのパワーのもと、部長になった沙耶は部員集めから始めることになってしまう。
そんなレベルなのにミタセンの目標は「全国大会出場!」だという。
え~!どうなるの吹部。
* 2019年春日部共栄中学入試で出題されました。
2作目「吹部!第二楽章(まぁちんぐ!吹部#2)」
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
真剣に何かに取り組めば取り組むほど起こる葛藤や事件、それが人生なのよ(笑)
でもそれが経験になり糧になっていくのよね
『フラダン』
【著者】古内一絵
【出版社】小峰書店
おすすめメモ
● 福島県の高校フラダンス部
「穣の体が目当て」と言い切る押しが強い詩織に負けて、なぜかフラダンス部に入部してしまった高校2年生の辻本穣。
女子メインの部活のなかで男子は3人。
個性の強いほかの2人の男子部員と協力し合い、女子に負けじと奮闘する毎日だ。
そんな中、フラダンス部メンバーは隣町の仮設住宅で催されたフェスティバルを通して、再び震災について考え立ち向かうことになる。
震災から5年後の福島を舞台に描く笑いありの青春物語。
* 第63回青少年読書感想文全国コンクール 高等学校の部課題図書
* 第6回JBBY賞(国際児童図書評議会)
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
フラダンスに必死になる男子たちが笑えて、カッコいいのよ!
震災が引き起こた差別があることにも目をむけられる物語だったわ。
『ヨンケイ』
【著者】天沢夏月
【出版社】ポプラ社
おすすめメモ
● 東京の離島にある高校陸上部
● 連作短編集:4編
東京の離島・大島の渚台高校陸上部に、久しぶりにリレーメンバー4人がそろい、100×4リレー(四継)に望むことに!
だが、4人の気持ちはリレーどころではない。
自分の実力悩んだり、仲間に嫉妬したり、自信喪失中だったり、やる気が空回りしたり、バトンの繋ぎもまったくうまくいない4人。
4人は互いを認め合い理解し合い、リレーを走りきることはできるのだろうか。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
相手を理解するのには、自分をオープンにして理解してもらわなきゃなのよね
なかなか難しいわね
『カブキブ!』
【著者】榎田ユウリ
【出版社】KADOKAWA
おすすめメモ
● 高校のカブキ部
● シリーズ化
祖父の影響で歌舞伎大好きな高校生、来栖黒悟は「カブキ部をつくりたい」と親友のメガネ男子・トンボと仲間集めを開始する。
キャラの濃いメンバーがどんどん登場し、めくるめくる展開に引きこまれる。
歌舞伎が身近に感じられる斬新なカブキ青春物語。
全7巻まであり
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
大人でも敷居の高い歌舞伎の世界を知るきっかけにもなる物語よ
『部長会議はじまります』
【著者】吉野万理子
【出版社】朝日学生新聞社
おすすめメモ
● 舞台:中高一貫の私立中学の体育会系・文科系部活
● 連作短編集:中編2編(各6編で短編12編)
中学校3年生の体育系や文科系の各部長が集まり、学校で起こったトラブルを部長会議を通して協力しあい解決していく。
おのおのの意見もありながらも、他の部活の意見も考慮して、先生に頼らず生徒たちだけで、問題に立ち向かっていく姿が頼もしく感じる。
部活でのいざこざや、家庭での悩み、友達同士の悩み、自分自身の悩みなど、思春期の悩みだらけの12人の中学生の日常が手に取るようにみえてくる青春物語。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
先生が絡むと問題が大きくなっちゃうこともあるからね~
『無限の中心で』
【著者】まはら三桃
【出版社】講談社
おすすめメモ
● 舞台:迫力ある司書のいるコミュニティハウスの図書室
● 連作短編集:5編
数学というより算数が苦手な高校1年生の野崎とわちゃん。
新聞部の助っ人として取材に向かった数学研究部では、解きかけの問題がなぜか解かれている「木曜日のミステリー」事件が起こっていた。
だれが問題を解いているのか?
不思議がる部員たちだが、その回答を見たとわちゃんは、その問題を解いた人物にピン!とくる。
イケメン(ファッションセンスがいまいち)、ピアノの天才王子、相撲部と掛け持ちのどすこい君の3人といった数学研究部のユニークなメンバーも魅力的。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
同じ数学を愛する男たちの友情もさわやかだったわ
『跳べ、暁!』
【著者】藤岡陽子
【出版社】ポプラ社
おすすめメモ
● 田舎にある公立中学の女子バスケット部
母親亡くし、父親と田舎へ越してきた14歳の暁は、転校先で女子バスケット部を立ち上げる。
秀才だが運動神経ゼロの欣子、不法滞在の身でほとんど学校に来られないタンザニア人のプミリア、陸上部から転部してきた薫などが部員となる。
バスケ初心者の彼女たちの情熱がキラキラ光る青春物語。
そして爽やかな部活動の裏には、家族問題、イジメ、不法滞在、受験失敗など、親に振り回される子どもをめぐる問題もはこびった物語でもある。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
中学生にもなると、世の中には自分じゃどうにもならないことがあると気づくのよね でも、自分でどうにかできることもあると前向きになれる青春物語よ
『ハジメテヒラク』
【著者】こまつあやこ
【出版社】講談社
おすすめメモ
● 中高一貫校の生け花部(華道部)
中学一年生の綿野あみ。
ひそかな趣味は脳内実況!
小学生の頃に経験した仲間外れがトラウマで、自分の考えていること思っていることを口にだして言うのが怖いのだ。
あみちゃんは縁あって、ユニークな面々がそろった生け花部に入部します。
生け花の楽しさに気づき、部活の面々と親交も深まったなか迎える文化祭で「生け花ショー」を行うことになり、あみちゃんは今まで脳内実況していたことを、口にだして、生け花の実況することになります。
さあ、あみちゃんはどんな言葉を発するのでしょうか?
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
生け花の考え方って、人間の生き方にも通じるものがあるのね
『たまごを持つように』
【著者】まはら三桃
【出版社】講談社
おすすめメモ
● 中学の弓道部
自信がない不器用だけど頑張り屋さんの早弥(さや)。
弓道の才能に恵まれているがスランプに陥っているトラベルメーカーの実良(みら)。
黒人の父をもち、武士道と真っすぐに向き合う少年、春(はる)。
まったく異なる性格の中学弓道部男女3人は、弓道をとおして徐々に心を通わせていく。
彼らの中学1年生~3年生までの、たまごのように、こわれやすい心がぶつかりあう青春物語。
* 2020年大宮開成中学の入試問題(国語)で出題されました。
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
たまごって割れやすそうで、割れないのよ
中学生の心も、弱そうで実は強いのよね
『ぼくのまつり縫い: 手芸男子は好きっていえない』
【著者】神戸遥真
【出版社】偕成社
おすすめメモ
● 被服部
● シリーズ化
ケガでサッカー部を休んでいる中学1年生の針宮優人
クラスメイトの糸井さんの強引な頼みによって被服部のお手伝いをすることになる。
じつは優人は運動がまったく苦手で手芸が得意なのだ!
被服部の活動に居心地の良さを感じ、そのまま被服部の活動を手伝い続けることになるが、ケガも治りサッカー部に戻らなくてはいけない時がきた。
サッカー部の仲間にはそのことが言えない。
どーする?優人。
* 2021年の女子美術大学付属中学校(第一回)の入試で出題されました。
2作目「ぼくのまつり縫い 手芸男子とカワイイ後輩」
3作目「ぼくのまつり縫い 手芸男子と贈る花」2021年9月29日発売予定
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
自分の好きなモノを隠すのって辛い、でも好きなモノをオープンにするのも怖い
複雑な感情よね
『疾風の女子マネ』
【著者】まはら三桃
【出版社】小学館
おすすめメモ
● 高校の陸上部(リレーメンバー5人)
● 連作短編集:6編
好みのタイプの男子を追いかけてリレーメンバー5人のマネージャーになった咲良
明るく無邪気に見える彼女だが、実は中学時代の部活動での失敗がトラウマになり、心にモヤモヤを抱えているのだ。
咲良はマネージャー業をとおして、自分のトラウマを克服できるのか?
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
明るくて悩みなんかないんだろうな、と見える子ほど大きなモノを抱えていたりするのよ
自分の弱い面を人に見せるのって勇気がいるのよね
『プログラミングガールズ! ルーシーなぞのメッセージを追え』
【著者】ステイシア・ドイツ(著)美馬しょうこ(翻訳)高橋 由季 (イラスト)ほか
【出版社】偕成社
おすすめメモ
● アメリカミドルスクールのプログラミング・クラブ
● シリーズ化
アメリカのミドルスクール6年生のルーシーは、プログラミングに興味しんしんの女の子。
楽しみいっぱいでプログラミング・クラブに入部したのに予想外の展開に、なぜかコンピューターにはいっさい触らず、サンドイッチをつくることになったのだ。
「これって何なの?」といらだつルーシーの元には、謎の手紙が届き始める。
新しい知識(プログラミング)を身につけよう、誰かのために自分たちの学校生活に役立つためにプログラミングを学ぼうとするルーシーたちの楽しい情熱が伝わる青春物語。
物語を楽しみながら、条件文・ループ・変数などの基礎知識、プログラミング的思考が身につく、新感覚プログラミング小説。
2作目「プログラミングガールズ!2 ソフィア ロボット・レースに参戦」
3作目「プログラミングガールズ!3 マヤ ダンスパーティーをもりあげろ」
4作目「プログラミングガールズ!4 エリン 才能発掘、タレントショー」
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
物語を読みながら、プログラミングの基本を学べるのがおもしろいわよ!
『北里大学獣医学部 犬部!』
【著者】片野ゆか
【出版社】ポプラ社
おすすめメモ
● 青森県十和田にある北里大学獣医学部の犬部
行き場を失った犬や猫を救うため奔走する現役獣医学部生たちのキャンパスライフは、笑いと涙と感動の連続だ。
犬を保護する彼らのリアルな日常は頭で考えるより100倍もたいへんな毎日だけど、それ以上に犬への愛おしさを感じている大学生たち。
でもトラブルがおこるたびに、犬はかわいいだけではない、自分たちの思い通りにならない生きものなんだと当たり前のことをガツンと思い知らされる彼ら。
犬に翻弄され、犬を守り抜き、犬に愛を教わる大学生の実録青春物語。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
これが現実なのねとショックを受けると同時に、犬の生と死を見届ける大学生の奮闘ぶりにグッとくるわ
『キャプテンマークと銭湯』
【著者】佐藤いつ子
【出版社】角川書店
おすすめメモ
● サッカーのU‐14クラブチーム
● 貸出禁止に小学生が立ち上がる物語
中学1年生の周斗(しゅうと)は、ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、他のチームから移籍してきた大地にあっさりうばわれてしまった。
くやしい気持ちが空回りして、チームメイトから孤立してしまう。
自分がいやになっていた周斗を救ってくれたのは、子どもの頃おじいちゃんと通った時代遅れの銭湯で交流するようになった人たちだった。
周斗の青春成長物語。
* 2020年の名門私立中学校、筑波大附属や鴎友学園女子、横浜共立学園中学校の入試で出題されました。
*おすすめ:小学生くらいから
茶箱
部活動って、親や友達、自分自身も、ふだんとは違う自分を思いっきり表現できる活動でもあるのよね
*おすすめの年代はあくまでも参考程度にお願いします。