野村美月さんの【むすびと本。】シリーズ情報を紹介します
茶箱
物語の楽しみを知りたい人
不思議な物語が好きな人
思春期真っ只中の人
なんだかモヤモヤしている人
におすすめの本です
タイトルだけでは、読む順番がわかりにくいですし、続編と気づきにくいので注意してください。
順番に読まなくても大丈夫です
小中高生(ティーン)には『むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ』をおすすめします
【最新情報】2023年11月現在
2021年2月に続編『むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ』 が出版されています。
野村美月さん【むすぶと本。】シリーズ
【著者】 野村美月
【出版社】KADOKAWA
野村美月【むすびと本。】シリーズはこんな本・あらすじ
野村美月【むすびと本。】は、本の声が聞こえるという”榎木むすぶ”君が、悩める人たちを本のパワーによって前向きにさせる、元気になれる連作短編物語です。
むすぶ君の恋人が、見えない小さな少女で、やきもちやきという、面白い設定も魅力です
「本のパワーで新しい一歩を踏み出せる」成長・再生物語です
昭和世代の私は、小さな恋人というと『南くんの恋人』を思い出します!
可愛かったなちなみちゃん
そしてちょっとちなみちゃんにうらやましくて憧れました(笑)
●【むすびと本。】シリーズは文庫本なし(2023年11月)
●【むすびと本。】シリーズは連作短編小説
●KADOKAWAから出版されているほかに、文庫で読める「ファミ通文庫」(KADOKAWAから刊行されているライトノベル系文庫レーベル)でも同じ【むすびと本。】シリーズが出版されている
主な登場人
榎木むすぶ
物心ついたときから、何故だか本の言葉がわかり、本とおしゃべりができる男子
夜長姫
「本」です!
榎木むすぶの恋人
彼の胸ポケットに入っている
気位が高くて、嫉妬深い
読む順番
主人公と恋人の「本」夜長姫の関係がわかっていれば、どちらの本から読んでも大丈夫です
KADOKAWAシリーズ
①『むすぶと本。さいごの本やさんの長い長いおわり』
②『むすぶと本。七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ』
ファミ通文庫シリーズ
①『むすぶと本。外科室の一途』
②『むすぶと本。むすぶと本。嵐が丘を継ぐ者』
③『むすぶと本。 夜長姫と耳男のあどけない遊戯』
対象年齢・入試出題情報
中学生・高校生くらいから大人まで
中学生・高校生でも読みやすい本です。
特に『むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ』は中高生におすすめです。
読書好きなら小学高学年生にもおすすめします。
野村美月『むすぶと本。さいごの本やさんの長い長いおわり』は中学入試で出題されています
●『むすぶと本。さいごの本やさんの長い長いおわり』は、2021年湘南白百合学園中学校の中学入試で出題されました
●出題された短編は「『ほろびた生き物たちの図鑑』は待っていた」
幸本書店で出会った一冊の図鑑が少年の心を躍らせ、青年になったらその本が生きる勇気を与えてくれたという素敵な思い出から生み出される感動物語
『むすぶと本。さいごの本やさんの長い長いおわり』
あらすじ・読みどころ
●連作短編集
店主の笑門さんの急死により、閉店フェアをすることになった幸本書店が舞台です。
店主の遺言により幸本書店のすべての本を任されたという、本の声が聞こえる高校生の榎木むすぶ君。
恋人は、彼の胸ポケットに入っている「本」夜長姫です。
彼の不思議な力で、店を訪れる人々を思い出の本たちと再会させ、今を生きる彼らに懐かしい思い出と、これからを生きる前向きな力を与えてくれます。
“本の味方!”
榎木むすぶが繋ぐ、本と人のビブリオミステリーです。
茶箱
本が自分の思い出をよみがえらせてくれるステキな物語です
登場する本
◆『緋文字』
ホーソン著
1850年に出版されたアメリカ合衆国の小説
◆『野菊の墓』
1906年の伊藤左千夫の小説
15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・戸村民子との淡い恋物語
◆『かいけつゾロリ』
原ゆたか作の児童書シリーズ
擬人化された動物が暮らす世界を舞台に、キツネのゾロリと、ゾロリの子分で双子のイノシシ兄弟が、修行の旅の物語
などなど。
続編『むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ』
あらすじ・読みどころ
●連作短編集
●13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人・政治家、ダンテ・アリギエーリの代表作『神曲』(獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る)
煉獄篇に書かれている7つの罪が題材になっています。
第1のP 暴食
第2のP 情欲
第3のP 高慢
第4のP 貪欲
第5のP 怠惰
第6のP 嫉妬
第7のP 憤怒
物語の舞台は中学校の図書室です。
天司中学1年生の清良(女子)は、他人の大声や暴力的な言葉が怖くて、教室に入れなくなってしまい、中学に入学してからずっと図書室登校をしている。
生徒の集まるネット掲示板「辺獄(リンボ)」(学校の裏サイト)に不穏な噂話が図書室にいても耳に入ってくる。
特に“ダンテ”の発言は過激で、皆がその話をするようになっていた。
そんなある日、清良は同じ図書室登校だという眼鏡をかけ、本とおしゃべりができる不思議な少年、同級生で転校生と榎木むすぶと出会います。
ネット掲示板の「辺獄(リンボ)」に書かれた、“ダンテ”の発言に悩む少女たちが、図書室にいる榎木むすぶに助けられ、前向きになっていく中学生たちの青春・思春期・成長物語です。
単なる中学生の思春期のお悩み物語ではなく、最終章に「えー!」とビックリ!する展開がまっています。
登場する本
◆『神曲』
ドレの挿絵がついたもの
詩人・谷口江里也が絵に沿って作品を訳・構成している
◆『果樹園のセレナーデ』
モンゴメリ(赤毛のアンの作者)
◆『万葉集』
情熱的な短歌がたくさん編纂されている
とにかく最終章にビックリ!
1作目『むすぶと本。さいごの本やさんの長い長いおわり』から思いもしない、想像以上に、面白かったです
<まとめ>紹介した本リスト
野村美月さんの【むすぶと本。】シリーズ を紹介しました。
物語のたのしみを知りたい人
不思議な物語が好きな人
思春期真っ只中の人
なんだかモヤモヤしている人
におすすめの本です
茶箱
「本のパワーで新しい一歩を踏み出せる」成長・再生物語です
読んでみてくださいね