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『羊の告解』いとうみく 重いテーマだけど一気読みしてしまった

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自分の家族が犯罪者になったら。

 

自分のこれからの未来を心配をする?

犯罪者となった家族を信じる?

被害者や被害者家族を思いやる?

 

考えたこともない局面に向かい合ったとき、私たちはどう対応できるのだろうか?

「絶対に自分には起きないこと」とは絶対に言い切れない。

 

 『羊の告解』いとうみく

 

羊の告解

 

【タイトル】『羊の告解』

【著者】 いとうみく

【出版社】静山社

 

おすすめポイント

 

● 家族が犯罪者になるというショッキングなストーリー

 

● かなり重いテーマだが、絶対に自分には起こらないと言い切れないだろうテーマ

 

● 加害者家族を中心に描かれている

 

● いろいろな立場で、もし自分だったらと考えさせられる

 

 

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ざっくり本紹介するよ

 

  中学校3年生の涼平。ごく普通の朝、それは突然起こる。

父が警察に逮捕され「殺人を犯した」というショッキングな事実が明らかに!

父は本当に殺人者なんだろうか?これから自分たち「加害者家族」はどうなっていくのだろうか?

涼平の心はかき乱される。

 

 家族が犯罪者になるという重いテーマだが、涼平の家族を想う気持ち(父を含めて)が頼もしくも感じる。

 

 犯罪者の息子になった涼平と弟の周平、犯罪者の妻となった母。そして犯罪者の親戚になる祖父母。さらには犯罪者の息子の友達になった中澤くんや美夏ちゃん。

そして当事者の父。

だれに寄り添って本を読むかを選ぶのもおすすめ。

 

 犯罪者家族の向き合う現実がみえる。

 

 

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羊の告解

羊の告解

 

 

もし自分なら

 

自分が加害者家族になってしまうというショッキングな小説。

 

何度も「もし自分なら」と思ってしまった。

 

母の今の生活から離れる手段を選んだ気持ち。

涼平のどこか父親を信じたい気持ち。

祖父母のこれからのことを考えて心配でたまらない気持ち。

弟の周平のどう対応していいかわからない気持ち。

涼平の友達、中澤君の涼平は涼平で、友達は友達という気持ち。

 

どの人たちの気持ちも、心に痛かった。

 

最後に涼平は「被害者家族」がいることに気づかされる。

 

自分や自分の周りのことばかりしか考えていなかった涼平。

でもだれが彼を責められるだろうか?

 

もし自分だって涼平の立場になったら。

そう考えるのは恐ろしくもあるのだが、「絶対にない」とはいいきれないのである。

 

「絶対にない」

これは本の中で弁護士の川端さんが涼平にいう言葉。

 

父の犯罪を信じられない涼平が「父さんはそんなこと絶対に」との発言に対して発する言葉だ。

 

 

「絶対ってないんだよ」

 

 

この一言が、涼平を現実にガツンと向き合わせてくれたと思う。

 

次に読むなら

 

東野圭吾さんの名作『手紙』を読みたい。

映画にもなっているので、ストーリーを知っている人も多いかもしれません。

兄が強盗殺人者を犯し刑務所に入っているという、大きな荷物を肩に背負っている弟。

彼はそれが原因で人生の多くの歯車が狂ってしまう。

 

彼は兄を恨むのか?

そして、これからどのように生きていくのを選ぶのか?

 

涙なしには読めないストーリー。

東野圭吾さんの書くストーリーは、読みやすくグイグイ引き込まれてしまいますよ。

 

手紙 (文春文庫)

 

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羊の告解

羊の告解

 
手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: 文庫