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瀧森古都 『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』”助けてほしい”と思っている人へおすすめの本

 

 

 

人を思いやる気持ち、人を助けようと思う気持ち、人を許す気持ち、人を愛しいと思う気持ち、その気持ちを持ち続けていれば、人生は捨てたもんじゃない。

(p.20)

 

 

▶▶少年だったカピバラさんを助けた園長(校長)が、カピバラさんに30年間伝え続けた言葉

 

 

『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』

 

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【著者】瀧森古都

【出版社】SBクリエイティブ

 

つらい自分を助けてほしいと思ったら、読みたい一冊です。

 

まずは自分の苦しい立場を信頼できる人に打ち明ける勇気が必要。

さらに誰かを愛し誰かを助けてあげられないかと考えを大転換してみたらどうだろうかと思える本だった。

 

人は誰もができないことや、苦手なことがある。

(子どもは特にどうしようもないことが多い)

 

誰もがそのことは分かっているのだから、できることはひとつ。

お互いにフォローし合えばいいんだ。

 

苦手ことも得意なことと同じ。

それが自分の個性だと思えば、苦手な弱い部分を人に伝えやすいんじゃないかなと思った。

 

苦手なことを伝えるのは勇気がいるけれど、まずは人に伝えないとわかってもらえないし、助けてもらえないんだものね。

 

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茶箱

自分に苦手なこと、弱い部分があるからこそ、人の苦手なものや弱い部分を理解してあげられるのよね

  

あらすじ

 

 

名前もない、母親に捨てられた(と思われる)少年。

少年は、縁あって動物園の園長兼児童養護施設の園長(この後小学校の校長になる)のお世話になり成長する。

名前は加比原譲二(かぴばら・じょうじ)と名付けられた。

 

30年後成長したカピバラさんは、 動物園の清掃員とその隣にある小学校の用務員として働いている。

 

子どもはピュアな気持ちをもったカピバラさんが大好き。

友達や先生、親に話せないことも、カピバラさんになら話せるのだ。

 

そして大人も、 カピバラさんと知り合えば、彼の魅力にひきつけられ、心を開いて本音を語ることができるようになる。

 

カピバラさんは、人間がもつ弱さをフォローしてくれる。

 

カピバラさんは完璧な人間ではない、どちらかといえば、苦手なことが多い人間だ。

でも、人を疑うことのないピュアなカピバラさんは一緒にいるだけで、愛や家族、本当の正義について教えてくれる不思議な人なのだ。

 

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茶箱

裸の大将、山下清さんのような存在といったらわかりやすいかしら

  

『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』基本情報

 

*カピバラさんを中心にした連作短編集

 

●第一章 名前のない男の子


●第二章 エコヒイキ


●第三章 勝利の女神

 

3つの物語のなかに、いろんな親子の形が登場します。

 

「第一章 名前のない男の子」「第二章 エコヒイキ」は小中学生にもおすすめの物語ですが、最も長い短編、「第三章 勝利の女神」は性的犯罪や殺人など、小中学生には刺激の強めの話です。

 

瀧森古都『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』で悩み解決

 

瀧森古都『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』は、自分を助けて欲しいと思っている人におすすめの本です。

 

この本を読めば、自分の弱い部分をさらけ出して、だれかに助けてほしいと本音を言えるような勇気がもつ大切さを、ピュアなカピバラさんが教えてくれます。

 

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茶箱

誰かに自分をさらけ出すのって勇気がいるけれど、まずはその一歩が必要なのよね

  

次に読みたいおすすめ本

 

『とわの庭』

 

 

【著者】小川糸

【出版社】新潮社

 

とわは視覚障がい者、母親とふたり暮らし

 

「母さんは、私の太陽だ」と思っていたのに。

とわの10歳の誕生日、写真館で母とふたりで写真をとった後、突然母親は姿を消してしまう。

 

しかし、彼女は最初から最後まで自分を不幸だと思わないし、母親を憎むこともないし、自分とだれかを比べることもない。
ただ、自分の運命を当たり前のように素直に受け入れて生きていく。

 

とわは目がみえない分、感覚が研ぎ澄まされている

目に見えるものだけで、判断することはもちろんない(できない)。香りや、音、感触、思い出を積み上げて、ステキな自分の世界を作り上げている。

 

ピュアな心をもつ、とわの世界を感じられる物語。

 

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茶箱

”助けてほしい”て言えるのは幸せなことなのね

 

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