茶箱
女性の生き方に勇気づけられる
自分を見失わない生き方は見習いたいね
『世界を変えた50人の女性科学者たち』
【著者】ノエル・ストレトフィールド (著), 金子 恵 (イラスト), 朽木 祥 (翻訳)
【出版社】福音館書店
● 世界の女性科学者50人をカンタンに紹介する本。知られざる彼女たちの偉大な業績や波乱万丈の人生にビックリ
● 彼女たちの功績以上に、どれほど女性が科学の世界を生きることが困難だったのかがわかる
● もし彼女たちが「女性だから無理」という意識をもっていたら大事な発見がなかったかもしれない。彼女たちに感動と尊敬する
● 今話題のSTEAMに興味がわいてくるようなコラムもあり
*STEMとは、"Science, Technology, Engineering and Mathematics" 科学・技術・工学・数学の教育分野を総称します。
● 小学高学年から読める
実は、男性中心と思われがちなSTEM(科学・技術・工学・数学)の分野には古代から女性も多く活躍しているのです。
そんな彼女たちにスポットを当てたのがこの本です。
茶箱
もしかして「え?女性で科学者?」「女性は理系科目が不得意」と思いこんでいない?
女性だから数字や科学に弱いということはないんだよ
つまり、男性だから数字や科学に強いということもないんだよ(笑)
とはいっても、男性優位の社会の中では、女性が活躍するにはバイタリティあふれる力を持ち続けることが求められていました。
彼女たちの詳しい研究成果がわかるわけではない
彼女たちの詳細な人生の歩みがわかるわけではない
彼女たちの写真もない
それでも彼女たちは、どれほどの強い意志をもって研究を続け、成果を発表し、それが認められたことがこの本には書かれています。
本のなかでは、とってもかわいらしい絵で描かれた彼女たちからは、厳しい現実を生き抜いた苦労がびしびし伝わってきます。
無給で働きながらの研究、研究結果を発表することも男性と共同でなければできない、研究結果を信じてもらえない
そんな世界が当たり前のなかで、彼女たちは腐ることなく研究を続け、大発見をするのはたいへんだったはずです。
現在を生きる私たちは、彼女たちの生きた科学の世界をありえない!と思うかもしれませんが、こんな状況はほんの100年程度前でも当たり前でした。
つい最近まで、女性を軽くみていた世の中が当たり前だったんですよ。
なので、その名残なのか、未だに「女性だから」と軽んじた雰囲気があったり、態度をとるような人もいるかもしれませんね。
そんな人たちは、古い昔の化石みたいなものだと思いましょう(笑)
そして逆に考えれば、「男性だから」という意識をもつことも変だと思わなくちゃいけないですよね。
一方の権利だけが認められることはありません。
権利を主張すれば義務も伴う、権利だけが認められることはない
茶箱
権利を求めるだけではなく、成果を残してきた偉大なる女性の先輩達には尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになったよ
先輩たちを見習って、自分の好きな道を迷うことなく突き進める人生を送りたいよね
そして、そんな人たちをだれもが認め合える社会になりますように
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