本棚の中で人生の最後まで持ち続けるだろう本ってどれだろうか?
そんなことを考えながら本棚の整理をとおして自分自身を見直してみませんか?
本棚の整理で自分自身を見直してみようと思ったきっかけは週刊誌『女性セブン』の樹木さんの記事「100冊の本棚」を読んだことです。
だれしも人間だからいつ死ぬかわからない
最後まで自分の蔵書にしたい本ってなんだろう?
『希林のコトダマ』樹木希林さんから学ぶ最後の100冊
樹木さんと40年来の親交のある椎根さんが出版した本が『希林のコトダマ』です。
この本には樹木さんが本棚に残した最後の100冊が紹介されています。
『女性セブン』の記事によると、樹木さんは言葉の力を信じていた大の読書家だったそう。
ただ本棚いっぱいに本をもつ読書家ではなく「100冊以上は家におかない。新しく気にいった本が1冊できたら、代わりに1冊の本を誰かにあげてしまう」というルールをもっていたとのことです。
この100冊ルールは、私たちがテレビで見ていた樹木さんらしいさっぱりしたルールだな~と納得できます。
樹木さんが最後まで大事にしていた100冊は、樹木さんの生き方の元をつくった100冊ということになりますよね。
樹木さんが亡くなった後も、多くの人が樹木さんらしい生き方に憧れ興味をもち、樹木さん関連の本はどの本もベストセラーになるほどの人気があります。
遺された100冊からも、多くの人が憧れる樹木さんの生き方ヒントがもらえそうですね。
樹木さんの遺した100冊のうちの一冊
遺された100冊の中でも、もっとも最後の蔵書になったといわれている本が、鈴木敏夫さんの『禅とジブリ』です。
鈴木敏夫『禅とジブリ』
スタジオジブリのプロデューサーの鈴木氏と3人の禅僧との対話、時代を生き抜くための禅問答が書かれた本。
2018年に刊行された本なので樹木さんが亡くなる直前に本棚に加わったようです。
最後の最後に気に入った本が”禅”の本なんて、樹木さんらしい選択だな~と思います。
自分の好きなように自由に人生を生きたイメージのある樹木さんですが、じつはいろいろ考え、ポリシーを持って人生を楽しんでいたことがわかります。
きっとたくさんの悩みもあっただろうと思いますが、そんなときには自分の気に入った本を読んで自分なりに解決していたのでしょうね。
私もぜひ読んでみたくなった1冊です。
あなたの最後の100冊は?
樹木さんのこの100冊ルールが素敵でいいなと参考にしてみようと思い、自分が最後まで本棚に残すだろう本を考えてみました。
カーネギー『道は開ける』
私の選んだ本のうち1冊は『道は開ける』
初めて読んだ20代のころから、人生で嫌なことにぶち当たったとき、不安な時、緊張しているとき、とにかく心が弱っている時にはこの本をまず読むことにしています。
この本に出会う前には、だれかに愚痴っていた私ですが、この本に出会ってからは、本を開いて読むだけで心を落ち着かせることができるようになりました。
この本は、私にとっては”心のクスリ、精神安定剤”のような本です。
『道は開ける』は死ぬまで私の本棚にいるはずです。
(もともとは主人の本だったのに(笑))
最後の100冊を選ぶことで
樹木さんを参考に本棚の整理をしてみて感じたことは、本棚に残った本は現状の自分を表している本なんだなと。
整理後の本棚は、自分にとって興味深い本棚になりました(笑)。
その本棚をみると客観的に自分自身と向き合っているような気がしますよ。
参考にした樹木さんとは年齢も、死に対しての向き合い方もだいぶ違う私の最後の100冊に選んだ本は、樹木さんの選んだ本とはまったく違う本たちです。
だれもがそれぞれまったく違う本棚が出来上がります。
だからこそ、自分以外の人に本棚を見られるのって、自分の心の中をみられているような気分になり、なんとなく恥ずかしい気持ちになるんですよね。
きっとこれからもっと年をとり、人生の荒波に会い乗り越えた先には、私の本棚も大きく変わっていくんだと思うと楽しみになってきました。
まとめ
「樹木さんの遺した100冊から学ぶ」はいかがでしたか?
自分の本棚の整理は自分の心の整理にも繋がります。そして、それが今の自分を見直すきっかけにもなると思いましたよ。
未曽有の事態に陥っているといわれている今こそ、のんびりと本棚整理をしながら自分自身と向き合ってみる時間に当ててみてもいいかもしれません。
紹介した本リスト