映画にもなっているダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ小説
ラングドン教授が大活躍するシリーズは2019年現在すでに5冊が刊行されています。
ラングドン教授シリーズ小説の小説は殺人事件を解決するミステリー小説として楽しむこともできるのですが。
実はそれ以上に、実在する美術作品や観光地が小説の中に登場し、小説の重要なキーになるのが魅力。
アート案内小説にもなるダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ5冊を紹介します。
ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ5冊
最新作は『オリジン』ではAIが登場します
科学と宗教の争いは新局面へ向かうのでしょうか?
『オリジン』
刊行年:2018年(日本)
進歩の進む「科学」と「宗教」の争いが再び。
人工知能AIが参戦?ラングドンの教え子でもあり友人でもあるエドモンドが、世界を覆すような重大発表をする直前にラングドンの目の前で殺されてしまう。
彼を殺した黒幕は誰なのか、またもや秘密結社が関わっているのか?
そしてエドモンドが発表するはずだった重大発表の内容は?
*捜査の美しき相棒
スペイン国王太子フリアンの婚約者でありビルバオ美術館の館長 アンブラ・ビルダ
*キーパーソン
ウィリアム・ブレイク
*舞台
スペイン ビルバオとバルセロナ
『オリジン』に登場するアート・名所
***アート***
ビルバオ・グッゲンハイム美術館所蔵
・ジェフ・クーンズ「パピー(子犬)」
・イヴ・クラインの作品<スイミング・プール>
・ルイーズ・ブルジョア<ママン>
・中谷芙二子<霧の彫刻>
・蔡國強<壁撞き>
・ゴーギャン《われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこに行くのか》
・アントニ・ガウディの建築
・『ウィリアム・ブレイク全集』
・ダーウィン『種の起源』
***観光地***
ビルバオ
・フランク・ゲーリー設計「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」
バルセロナ
・サクラダ・ファミリア
・カサ・ミラ
・グエル公園
マドリード
・マドリード王宮
・アルムデナ大聖堂
・エル・エスコリアル
・戦没者の谷
『インフェルノ』
刊行年:2013年(アメリカ・日本)
記憶喪失になったラングドン教授がベッドに横たわっているシーンからスタート。彼のポケットの中にバイオハザードマークのついた容器が出てくる。
容器から映し出されたのはダンデ『神曲』<地獄篇>ボッティチェルリ作の「地獄の見取り図」だった。
ラングドンがつきまとわれる謎の組織や世界保健機構(WHO)も関係している?よう。世界でいったいどんな恐ろしいことが起こっているのだろうか?
*捜査の美しき相棒
医師シエナ・ブルックス
*謎を解くキーパーソン
ダンデ・アリギエーリ
*舞台
イタリア フィレンツェ・ヴェネツィア / トルコ イスタンブール
『インフェルノ』に登場するアート・名所
***アート***
・ダンデ・アリギエーリ『神曲』
・ボッティチェリによって描かれたダンデの肖像画
・ダンデのデスマスク
・作曲家フランツ・リスト「ダンテの『神曲』による交響曲」
***観光地***
イタリア フィレンツェ
・ピティ宮殿
・ヴェッキオ宮殿
・ドゥオーモ ヴァザリーとツッカリ作<最後の審判>
・サン・ジョヴァンニ洗礼堂
イタリア ヴェネツィア
・サン・マルコ大聖堂
・サン・ジェレミア教会
・ドゥカーレ宮殿
トルコ イスタンブール
・トプカプ宮殿
・ブルー・モスク
・アヤソフィア博物館
・イェレバタン・サラユ
『ロスト・シンボル』
刊行年:2009年(アメリカ)2010年(日本)
旧友ピーターが会長を務めるスミソニアン協会主催のパーティでの講演を頼まれワシントンDCへきたラングドンだったが。
ピーターは右手首を切断され人質にとられていた。
ラングドンは人質犯から「古の門」を解き放つことが要求されるが。ワシントンDCに隠された大量の暗号を解いていくのが見どころ。
秘密結社「フリーメイソン」とは?
*捜査の美しき相棒
ピーターの妹純粋知性科学者キャサリン
*謎を解くキーパーソン
ジョージ・ワシントン
*舞台
アメリカ ワシントンDC
『ロスト・シンボル』に登場するアート・名所
***アート・観光地***
ワシントンDC
・連邦議会議事堂 国立彫像ホール<ロタンダ>
・ワシントン記念塔
・ワシントン国立大聖堂 キリスト教の大聖堂
・スミソニアン博物館
・テンプル会堂 <テンプルの間><名誉の廊下>
『ダ・ヴィンチ・コード』
事件は夜のルーヴル美術館から始まる。館長のジャック・ソニエールがレオナルド・ダ・ヴィンチの《ウィトルウィウス的人体図》を模した死体で見つかる。
彼の遺した謎とは?
ダ・ヴィンチ作品の隠された暗号、メッセージ、象徴が作品の鍵となるキリスト教の「聖杯」をめぐる秘密に迫る。
シオン修道会とは?テンプル騎士団とは?
*捜査の美しき相棒
ソニエールの孫娘ソフィー
*謎を解くキーパーソン
レオナルド・ダ・ヴィンチ
*舞台
フランス パリ / イギリス ロンドン
『ダ・ヴィンチ・コード』に登場するアート・名所
***アート***
ルーヴル美術館所蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》《最後の晩餐》《ウィトルウィウス的人体図》
・サン・シュルピス教会 ドラクロワのフレスコ画《ヤコブと天使の戦い》
***観光地***
フランス パリ
・ルーヴル美術館
イギリス ロンドン
・ウェストミンスター寺院
・ロスリン礼拝堂
・テンプル教会
『天使と悪魔』
*刊行年:2000年(アメリカ)2003年(日本)
「神」と「科学」の対立が描かれる
カトリック教会と秘密結社「イルミナティ」の因縁の抗争が、ヴァチカンでの枢機卿の連続殺人へ。
ヴァチカン内部で極秘保管されていたガリレオの「図表」をもとに、イルミナティが遺した「啓示の道」の謎を解く。
*捜査の美しき相棒
生物物理学者ヴィットリア・ヴェトラ
*謎を解くためのキーパーソン
ガリレオ・ガリレィ
*舞台
イタリア ローマ&ヴァチカン
『天使と悪魔』に登場するアート・名所
***アート・観光地***
ローマ
・サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
・パンテオン
・サンタンジェロ城
・ナヴォーナ広場 ベルニーニの最高傑作バロック彫刻「四大河の噴水」
・バルベリーニ広場 ベルニーニの傑作のひとつ 彫刻「トリトーネの噴水」
ヴァチカン
・サン・ピエトロ大聖堂 ミケランジェロのピエタ像、ベルニーニ作「聖ペテロの椅子」
・システィナ礼拝堂 ミケランジェロの祭壇画《最後の審判》 天井画《アダムの創造》
・ヴァチカン美術館
ラングドン教授の魅力
紹介した5冊の本で活躍するのはラングドン教授。
映画ではトム・ハンクスが演じていのでトム・ハンクスを想像する人も多いはずですが、小説を読んでいると「あれ?ちょっと違うかな?」という感じを受けるかもしれません。
ここでは小説に書かれているラングドン教授の特徴を明記しておきますね。
・『天使と悪魔』時代で45歳
・独身
・自宅はアメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジ
・豊かな茶色の髪にわずかにまじる銀髪、青い瞳、落ち着いたバリトンの声。屈託のない笑顔、理知的な顔立ち
・ハーヴァード大学で「宗教図像解釈学」を専門に教えている
・閉所恐怖症
・トレードはハリス・ツイードのジャケットとミッキーマウスの腕時計
どうですか?トム・ハンクスぽいですかね?
まとめ
ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ5冊いかがでしたか?
ラングドン教授シリーズで、アート鑑賞と観光を小説と一緒に楽しんでみてくださいね。
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