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中学・高校入試で出題された本を読む!小中学生におすすめ朝読書本探し

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【おじさん好きにおすすめ】カワイイおじさん続出!愛しいおじさんが活躍する本13冊

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f:id:pooh70inu:20190224171712j:plain2022年2月10日更新

 

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 茶箱

世の中には、可愛いおじさんブームがやってきてる気がするわ

 

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間違っちゃいけないのは、おじさんならだれでもいいわけではない!ただのおじさんがモテるわけではないんです。

 

若いころからおじさん好きな私が、心をときめかせたおじさん、おもしろいおじさん、呆れたおじさん、ステキなおじさんが登場する小説を選んでみました。

 

*登場するのは30代半ばから60歳くらいまでのおじさんを中心です。

 

  

「お父さんと伊藤さん」

 

 

【著者】 中澤日菜子

【出版社】 講談社文庫

 

おじさんデータ:意外にも頼れるおじさん

 

伊藤さん、54歳バツイチ

 

突然お父さんが娘、34歳フリーター彩の家にやってきた。

その日から、お父さんと伊藤さん(おじさん彼氏)との3人の奇妙な生活が始まる。

 

ワガママなお父さんと、学校給食で働くのんびり屋で普段は頼りない伊藤さん。

二人は上手くやっていけるんだろうか?

 

映画にもなっていて、伊藤さんをリリーフランキーさんが演じています。

 

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家族や親せきからも疎まれているワガママなお父さんを、上手く手なずけちゃう伊藤さんにはビックリします。

 

おじさん同士だからか?

いえいえ、伊藤さんの懐が大きいんですよ~。

おじさんの優しさ、生活力、なるようになるおおらかさ。おじさんのもつ底力をみた気がするね。

ここぞという時に、おじさんパワーがでるのです。

 

伊藤さん、好きになっちゃいそうです(笑)

 

古内一絵『マカン・マラン』シリーズ

 

 

【著者】古内一絵

【出版社】中央公論社

 

おじさんデータ:薄っぺらではない本物の優しさをもつおじさん

 

シャールさん:50歳くらい

おかま、いえいえ身長180センチを超える美男子ドラァグクィーン

夜食カフェがマカン・マランの店長

 

さまざまな悩みを抱える人が吸い込まれるように集まる夜食カフェ「マカン・マラン」

ここにくると、悩みも解決しておいしい夜食が食べられますよ。

 

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人間として魅力たっぷりシャールさん。

悩みを抱える人をそっと助けてくれるのは、自分もたくさん悩んできたから。

 

表面だけではない、薄っぺらではない、奥深い優しさを持ち合わせるおじさん、イヤ、ドラァグクィーン。

 

シャールさんに会ってお話しながら、シャールさんの作ってくれるご飯も食べたいな。

 

『蛇蝎のごとく』

 

 

【著者】向田邦子

【出版社】文芸春秋社

 

おじさんデータ:ダメな男なのに愛おしい

 

おじさんは二人、お父さんと娘の不倫相手男。

 

●お父さん:古田修司53歳 

大柄ででっぷり。顔つきも謹厳実直、見るからに重役タイプ

 

●不倫相手:石沢38歳(娘の塩子とは15歳差) 

女性関係がユルめ。フリーのイラストレーター

 

作品の発表は昭和

現在と不倫に対する価値観の大きさの違いもあるけれど、娘の不倫は許せない親心は同じ。

 

娘が不倫相手と同棲を始めるらしい。

お父さんは、自分も不倫に足を突っ込んでしまうかもというその日にそんなことを聞いてしまう!

自分はさておき、とにかく娘を取り戻さなくては。

 

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仕事はともかく、恋愛となるとダメダメなおじさん二人が登場します。

 

二人ともダメ男なのに、どこか憎めないおじさんなのです。

おじさん二人がなんとなくシンパシーを感じ合ってしまうのにも笑えますよ。

 

二人のダメ具合はもう滑稽なほどなのですが、そこには愛もあるのです。

泣いて笑えます。

 

『谷中びんづめカフェ竹善』シリーズ

 

 

【著者】竹岡葉月

【出版社】集英社オレンジ文庫

 

おじさんデータ:英国紳士おじさんと怖いおじさん

 

●セドリック:カフェを営む英国紳士

奥さんとは死別。義理の息子(小学生)と暮らしている。

イギリス人だから?天然なのか?ちょっと、とぼけた感じありかっこよくもキュートなおじさん

 

●虎太郎:一見反社会勢力風のおじさん

英国紳士とは大学時代からの友達。

現在は霞が関に勤めるエリートだが、とにかく見た目が怖すぎる。

 

大学生の紬が知り合いになったカフェの店主はイケメンの英国紳士だった。

そこで、見た目は怖すぎるおじさんとも知り合いに。

 

下町谷中にあるカフェではいろいろな出会いや出来事があります。

人見知りの激しかった紬ですが、カフェでいろんな人に知り合い、事件を解決し、どんどん成長していきますよ。

 

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シリーズ化しているので、これから二人のタイプの違うおじさんと、紬が恋愛に発展する予感あり。

さらに、新しいおじさんの登場も!

 

この本の詳細記事

 

千早茜『神様の暇つぶし』

 

 

【著者】千早茜

【出版社】文芸春秋社

 

おじさんデータ:罪つくりな男

 

死んだ父よりも年の離れた写真家・廣瀬全

 

父を亡くしたばかりの20歳の藤子は、突然現れた初老のおじさんと一緒に住むことになる

二人の関係は?

恋なの?疑似親子なの?

 

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本の中からも「男」の色気ががむんむんと伝わるほどのおじさん。

弱っているとき、お父さんが恋しい時、こんなおじさんがそばにいたらダメでしょう。

 

客観的にみると、最初から最後まで罪作りな男

おじさんではない、彼は男だ。

 

余計なお世話だが、藤子がこの先、このおじさん以上の男を感じられる男にこれから知り合えるのだろうかと心配にすらなったほど。

 

 

『イン・ザ・プール』

 

 

【著者】奥田英朗

【出版社】文春文庫

 

おじさんデータ:注射フェチの精神科医

 

ワガママだけど魅力的?医者・伊良部

 

主人公の医者の伊良部は、注射フェチで、患者が来た時はとりあえず注射を打つ!

 

デブで色白、ボサボサの髪にはフケが浮き出ている

神経は図太く、性格は遠慮知らずで破天荒、思ったことは何でも実行に移す主義。

父親は日本医師会の理事で、愛車は黄緑色のポルシェ

 

あやさしさ満載の医者ですが、名医なのかも?しれません。

 

”精神科医 伊良部シリーズ”になっていて『インザプール』は1作目

2冊目の『空中ブランコ』は第131回直木賞受賞作

3冊目は『町長選挙』

 

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どこに魅力があるの?というおじさんだけど、本を読めば読むほど、自由きままな伊良部先生の生き方がとっても魅力的に感じるのよ

 

常識にとらわれて生きている自分がバカらしくなってくるわ

 

おもしろくて自分勝手なおじさん伊良部パワーに圧倒されるよ

 

『騙し絵の牙』

 

 

【著者】塩田武士

【出版社】KADOKAWA

 

おじさんデータ:人たらしでモテ男だが、どこかミステリアス

 

速水:40代半ば 妻と娘あり

大手出版社で編集長を務める仕事ができる魅力的なおじさん

 

敵を作らず上手く生きているので、上司や仕事相手、仕事仲間、男も女からも信頼され好かれる。

汚い手をつかっても、どこかスマートにみえてしまうほどの憎さもある。

 

でも、なんだかどこかミステリアスな雰囲気をもつおじさん

 

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仕事バリバリ、世渡り上手な編集長は素敵なスマートなおじさんのはずだけど。

途中からおじさんのもつ闇の部分が明らかになっていきます。

 

カッコいいおじさんにも秘密にしたいことはある。

秘密があるからカッコいいのかも?

 

そんなおじさんから秘密をコッソリ打ち明けられたら、ど~しよう。うれしすぎちゃうかも(笑)。

 

 

東野圭吾『容疑者Xの献身』

 

 

【著者】東野圭吾

【出版社】文藝春秋

 

おじさんデータ:理系の天才おじさんたち

 

●石神:数学の天才おじさん、現在は高校の数学教師

 

●湯川学:物理の天才おじさん、大学教授

 

二人は40歳前後 同じ大学の同級生でもあり、お互いを天才と認め合う関係。

ある事件をきっかけに二人は謎を仕掛ける側と、謎を解く側として再会する 

 

二人の天才おじさんの攻防やいかに!

 

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お互いを認め、尊敬しあう、二人の天才おじさんたちの気持ちが伝わってくる。

天才には天才にしかわからないことがあるのだろう。

 

おじさん二人の友情と、おじさんのピュアな恋心にも心うたれる作品だよ。

 

ダンブラウン ラングドン教授シリーズ『オリジン』ほか

 

 

【著者】ダン・ブラウン

【出版社】早川文庫

 

おじさんデータ:ミッキーマウス腕時計が欠かせない物知りおじさん

 

ラングドン教授 初期作『天使と悪魔』時代で45歳 独身

 

豊かな茶色の髪にわずかにまじる銀髪、青い瞳、落ち着いたバリトンの声。屈託のない笑顔、理知的な顔立ち

ハーヴァード大学で「宗教図像解釈学」を専門に教えている教授

 

魅力的な外見と、天才的な頭脳をもつかっこいいおじさん

 

が、ミッキーマウスの腕時計を常につけているかわいい(繊細な)一面も持つ

 

ラングドン教授が活躍する最新作が『オリジン』

 

宗教と人口頭脳AIの戦いが繰り広げられます。

今回の舞台はビルバオ・グッゲンハイム美術館、バルセロナ、マドリードです。

ビルバオ・グッゲンハイム美術館所蔵の現代アート作品が作中に多く登場します。

 

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小説の中から私の想像するおじさん、ラングドン教授と映画のトム・ハンクス演じるラングドン教授がまったく違うのですが(笑)

 

頭が良く、アートや宗教、観光地にも詳しいもの知りおじさんがラングドン教授です。

 

この人といると必ず事件(それも殺人事件)に巻き込まれてしまうのですが、一度はデートしてみたいと思っているおじさんです。

 

『あしながおじさん』

 

 

【著者】ジーン・ウェブスター

【出版社】朝日出版社

 

おじさんデータ:白馬の王子さま的なおじさま

 

謎の男 あしながおじさん

 

孤児院にいたジュディーを大学へ進学させてくれるお金持ちのおじさま。

実は彼はあの人なんです!

 

この本が、初めてステキなおじさまに出会う物語だったという人もいるはず!

 

世界中の女の子が夢見る、チャーミングな王子さまのようなあしながおじさんとの出会いが、ジュディーの運命を大きく変えてくれます。

 

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すてきなおじさまが登場する小説といえば、この本が真っ先に浮かぶ。 

子どもの頃に読んでもワクワクしたけれど、大人になってもドキドキできる物語。

 

私やあなたのそばにも、ステキなあしながおじさんがいるのかも。

 

ちなみに谷川俊太郎さんが訳をして、画家の安野光男さんが絵を描いたバージョンがおすすめです。

読んでみてね。

 

江國香織『間宮兄弟』

 

 

【著者】江國香織

【出版社】小学館文庫

 

おじさんデータ:仲のよすぎる兄弟

 

●間宮兄:35歳

酒造メーカーで働く貧相な体のおじさん

 

●間宮弟:32歳

学校職員 太っていて偏平足のおじさん

 

おじさんになっても二人で住む仲良し兄弟 二人とも女性にはもてないタイプ

 

他人からみたら「いい年した男二人で暮らしている」ちょっと気持ちわるい?兄弟だが、本人たちは仲良く快適に暮らしている。

 

そんなマイペースな二人の日常が物語になっています。

 

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害はない「間宮兄弟」だが、これといって魅力もない(笑)

 

でもそんな二人はお互いを大事に想っている優しい兄弟。

いつか彼らの隠れた魅力に気づく女性があらわれることを祈っているよ。

 

ちなみに私は、この物語を読むといつもお笑いコンビの”中川家”の二人を思い出してしまいます。

 

『吹部!』

 

 

【著者】赤澤竜也

【出版社】KADOKAWA

 

おじさんデータ:わがままなお坊ちゃまおじさん

 

三田村昭典:30代の都立高校教諭 独身

空気を読めない子どものような大人

 

高校の吹奏楽部のさわやか?青春小説に登場するのは、大金持ちのワガママお坊ちゃまのおじさん先生

 

イヤなことはやらないけれど、人には多くのことを強要するワガママさはまるで子どもレベルのわがままさ!

 

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今までみたことのない強烈な先生であり、おじさんだ(笑)

ワガママなのに、なぜか憎めないおじさん。

 

吹奏楽を愛し、不器用だけど真剣に吹奏楽部のみんなと向き合ってるからだろうな。

 

 

谷崎潤一郎『痴人の愛』

 

 

【著者】谷崎潤一郎

【出版社】新潮文庫

 

おじさんデータ:だまされ続けるおじさん

 

河合譲治:物語の最後で36歳に

まじめな理系男子。電気技工士で高給取りのサラリーマンだが完全にM体質

 

カフェで知り合った少女ナオミを引き取り自分好みの女性に育てようとする譲治。

譲治とナオミの8年にも及ぶ歪んだ愛の形が書かれています。

決してさわやかな恋愛小説ではありません。

 

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傍から見たらナオミにだまされ続けているおじさん、譲治。

譲治もだまされ続けているのがわかっているのですが、どうしてもナオミの体から湧き出る誘惑・フェロモンに抗えないのです。

 

もう!

「しっかりしなよ、譲治おじさん」と言いたくなるのですが。

その状態がずっと続くと、この二人はこれでいいんじゃないと思えてきます(笑)

 

愛の形は人それぞれなんですよ。

 

【おじさん好きにおすすめ】おじさんが活躍する小説リスト