瀧羽麻子さんの【千春ちゃんシリーズ】を紹介します。
瀧羽麻子【千春ちゃんシリーズ】は、クラスでは目立たず普通でいいんだけど、でも自分自身は成長したいと思っている人におすすめの本です
【千春ちゃんシリーズ】
【著者】瀧羽麻子
【出版社】偕成社
●児童書
●文庫本 無し
主人公
千春ちゃん
クラスで目立つこともなく、かといって、いじめられていることもなく。ごくごく普通の女の子
舞台
公立の小学校、中学校
読む順番
①『たまねぎとはちみつ』
千春ちゃん 小学5年生
②『ひこぼしをみあげて』
千春ちゃん 中学1年生
『たまねぎとはちみつ』
あらすじ・読みどころ
お友達の誕生日会、中学受験に対する価値観の相違、運動会のリレーのバトンが怖い、お母さんに自分の気持ちが上手に伝えられないなど、ちょっとした悩みは尽きない小学5年生の千春ちゃん。
でも、普通でいればクラスで目立つこともないし、期待されたりすることもないし、変な目で見られることもないから、安心。
と思っていたけれど、周りのみんなはどんどん変わっていく気がする。
私はこのまんまでいいのかな?
◆千春
小学校5年生
周囲からも自分自身も平均的な子だと思っている(それに満足している)
◆おじさん
世界中をめぐって仕事をしていたエンジニア・発明家
千春のことをユニークな子(個性的なセンスあり)とほめてくれた
◆俊太
小学校5年生
おじさんの仕事場で顔を合わせたクラスメイト
だれかを信じることは、だれかから信じてもらえることなんだと。
それは友達でも、親子でも同じ。
大人になったら、必要不可欠となる、人と人との関わり方を教えてくれる物語でした。
俊太くんみたいな子がそばにいたらいいなと思っちゃいました
『たまねぎとはちみつ』受賞歴
産経児童出版文化賞・フジテレビ賞(2019)
全国学校図書館協議会・選定図書(2019)
『たまねぎとはちみつ』受験情報
2022年、成城学園中学の中学受験で出題されています
『ひこぼしをみあげて』
あらすじ・読みどころ
学校生活は普通に楽しいし、友達もいるし、部活もイヤじゃない、お家も不満はない。
でも、どこにいてもなんだか居心地がわるいような、中学1年生になった千春ちゃんの物語です。
これといって不満や不安があるわけじゃないのに、周りの人たちが気になったり、自分がどう思われているのかが気になったり
みんなはすごく楽しそうなのに、自分は心から楽しめてないと落ち込んじゃったり。
私といてもみんな楽しくないんじゃないかな~と卑屈になったり。
友達と自分を比べてみたり。
いろんなこと考えて、ひとりでモヤモヤしてしまう千春ちゃんですが、新しい友達と新しい部活、生活、仲間、先生を通して、いろんなことを経験していきます。
今回は、ほのかな恋心を抱いたり、友達にきちんと言葉で自分の気持ちを伝えられるようになる、ちょっぴり大人になった千春ちゃんの物語です。
◆千春
中学1年生 天文部に入る
◆那彩
中学になって新しくできた友達
◆二階堂先輩、片瀬先輩
天文部の先輩
◆葉山先生
天文部の顧問
中学生になっても、変わらず、優しい気持ちをもっている千春ちゃんに会えて、うれしかったです
<まとめ>紹介した本リスト
瀧羽麻子【千春ちゃんシリーズ】を紹介しました。
クラスのなかでは目立たず普通でいいんだけど、でもでも、自分自身は成長はしたい!と思っている人におすすめの本です
茶箱
千春ちゃんの成長が楽しめる物語です
続編もあるといいなと期待してます
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