近藤史恵さんの【旅にでるカフェ】シリーズを紹介します。
近藤史恵さんの【旅にでるカフェ】シリーズは、旅が好きで、おいしいお菓子が好きな人におすすめの本です
【旅にでるカフェ】シリーズ
【著者】近藤史恵
【出版社】双葉社
●1作目文庫本あり(2023年10月)
登場人
奈良瑛子
氷野照明に勤める会社員
独身 37歳 一人暮らし
葛井円
かつて瑛子の同僚だった
カフェ・ルーズのオーナー
舞台
カフェ・ルーズという小さな喫茶店
オーナーの葛井円が、旅先で見つけた海外の珍しいメニューを提供する
読む順番
①『ときどき旅に出るカフェ』
②『それでも旅に出るカフェ』
『ときどき旅に出るカフェ』
あらすじ・読みどころ
仕事にお疲れ気味の瑛子が見つけた、ステキな喫茶店は、かつて同僚だった葛井円の店カフェ・ルーズ。
円は、月の前半は旅行へ行くか、メニュー作りをし、月の後半はカフェを開いています。
そんな円がつくる、旅先で見つけた世界のおいしいお菓子で、カフェ・ルーズに集う悩める人たちの心を温め、彼らのモヤモヤした気分を前向きにしてくれるのです。
円は世界のお菓子を食べて「世界ってすごく広い」と思ったこと、「自分の思っている常識が、世界のどこでも同じとは限らない」ことに気づいたと言います。
そして瑛子も、「常識なんてすごくあやふやなもの」「自分の常識はすごく狭い範囲のものなんだ」と思い知らされていくのです。
実は、円自身にも驚くべき問題を抱えていて、後半は円に関わる事件が起きます!
物語にでてくるおいしいお菓子
◆ロシア
ツップフクーヘン
➡チーズケーキにココア風味がプラス
◆台湾
月餅
➡塩漬け卵黄入り
◆ハンガリー
ドボッシュトルタ
➡バタークリームと固めに焼いたスポンジに、上部はキャラメリゼされている
◆ポルトガル
セラドゥーラ
➡生クリームと砕いたビスケットを交互に重ねる
などなど。
まるで旅に出て、現地のお菓子を食べている気分になれる、おいしいミステリー物語です
第2弾『それでも旅に出るカフェ』
あらすじ・読みどころ
カフェルーズはコロナ禍の影響でお休み中
円はキッチンカーで料理を提供しているという情報を得た瑛子は、さっそく円に会いに行きます。
円のカフェルーズが再会すると、また悩みを抱えた人たちが集まってきます。
引きこもりの姉をもつ瑛子の同僚の話や、海外で結婚して暮らしている姉を心配する女性、婚約者を疑う耳に障害をもった女性といった、ビーガン料理に悩む女性などなどが登場します。
第一弾に比べると、ミステリーよりも心温まる物語になっています。
今回もまた、円は新たな事件に巻き込まれます!
物語にでてくるおいしいお菓子
◆エストニア
シュークリーム
➡コフピームというクリーム入り
◆中国・台湾
湯圓(タンユェン)
➡お団子
◆ポルトガル
フランセジーニャ
➡サンドイッチ
◆日本 高知県
田舎ずし
➡野菜のみを使ったお寿司
などなど。
世界には、食べきれないほどいろんなお菓子があるんだな~と感激します
<まとめ>紹介した本リスト
近藤史恵さんの【旅にでるカフェ】シリーズを紹介しました。
旅が好きで、おいしいお菓子が好きな人におすすめの本です
茶箱
世界のお菓子を食べて、前向きな気分になれる、ステキな物語です