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茶道本『マボロシの茶道具図鑑』 奇跡!マボロシがよみがえる

 

”マボロシ”だからこそ見てみたい

 

 

『マボロシの茶道具図鑑』

 

こんな人・ときにおすすめ

●茶道に興味のある人

●戦国時代の武将たちが好きな人

●想像するのが好きな人

 

マボロシって気になる

 

マボロシって気になりますよね。

 

もうこの世に存在していない、見ることができない、想像力をはたらかすしかない。

正解はない、あくまでもそれはマボロシだから。

わかっていてもどんなものなのか気になるのがマボロシ。

 

私たちの心をくすぐります。

 

茶道具は現存しているものも多くありますが、同じくらい、いやそれ以上に歴史のある時点で失われてしまったものが多いのです。

しかも当時名品といわれたものも、たくさん失われています。

 

もちろんマボロシの茶道具は史料などでしか存在は確認できないので、この本ではその史料からマボロシの茶道具をよみがえらせています。

マンガや小説などで登場した名物茶道具も登場して、ワクワク感ははんぱありません。

 

でも、よみがえった茶道具が本当にこの形・色合いだったのかは、だれにもわからないんですよね。

きゃー!マボロシってちょっと恐ろしい。

ミステリアスです。

 

歴史の舞台が引き起こす悪夢

 

今年2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公明智光秀が織田信長を襲った”本能寺の変”が、信長だけでなく茶道具にとっては最悪の事件だったのを知っていますか?

 

歴史は茶道具にとって悲しい結末を引き起こしています。

火事だったり

戦争であったり

地震だったり

 

特にがっかり度が高いのは戦争での紛失。

無駄な戦で人間の命だけでなく大切な美術品をも失っている人間ってほんとうに悲しい生き物だとつくづく感じます。

 

行方不明もミステリアス

 

さらに気になったのは「行方不明の茶道具」

現存するの?しないの?

 

もうぜったいに現存しないと言われているマボロシよりも、実は私の心をゆすぶります。

 

もしかしたら、どこかの蔵から「あの行方不明だった茶道具が発見されました」というニュースが明日発表されることもあるんですもの。

 

それにしても名品として受け継がれてきた茶道具なのに、どうして行方不明になってしまうんでしょうか?

私にはそこが謎です。

 

茶道具の価値

 

見るだけではよくわからないのが茶道具の価値。

ただの土のやきもの、ただ竹の削ったものなのに、城がひとつ買えるほどの価格になるという驚きです。

 

その茶道具そのものというより、その茶道具をだれが所持していたのか、だれが作ったのか、どこで作られたものなのかということが茶道具の価値を決めているようです。

 

茶道具に興味のない人にとったら、行方不明・紛失しても気づかないかもしれませんね。

ということは、もしかしたらどこかの食器棚のなかにポツンと入っているのかも!

 

本『マボロシの茶道具図鑑』 とは?

 

●失われた名物たち

●行方不明な名物たち

●よみがえった名物たち

●生き残った名物たち

の4パターンにわかれて紹介されています。

 

茶道具の写真はありませんが史料をもとにしたイラストが掲載されています。

各名物ごとに伝来、寸法、実際にみた当時の鑑賞者の感想(史料の内容)も書かれています。

 

茶道具を多く所持していた茶道具コレクター13人についても詳しく取り上げています。

 

役立ちポイント

 

戦国武将の逸話がもりだくさん

名前しか知らない、教科書で習ったことしか知らないような戦国武将たちの逸話が茶道具を通して多く語られています。

 

こっそり自分のものにしてしまった人や、どうしてもその茶道具が欲しがった人などが登場、人間臭さがにじみでていて面白かったです。

 

驚きの茶道の歴史がみえてくる

現代では、「茶道は女性がたしなみで習うもの」と女性的なものと思っている人って多いはずです。

 

実は江戸時代(経済が落ち着く)より前には、茶道は大名や有力商人など限られた人しかできない男性のものだったといい、庶民の女性がたしなみで茶道を習うようになったのは明治時代からといわれていますよ。

 

私たちが考えている茶道は、戦国時代の茶道とはまったく異なるものなんです。

 

国・領土を奪い合った無骨で勇ましい戦国武将たちが、小さな・繊細な茶道具を奪い合うなんて、「なんだかかわいい話じゃない」なんて思うどこのはなしではありません。

 

戦国武将たちにとっては、茶道具は命がけで奪い合い、戦いの勝利褒美として与え与えられる、褒美として欲しがるもの、その武将の強さを表す持ち物だったんですね。

 

”今の価値観で見ていると見えないことがある”

新しい意識をもって茶道・茶道具を見ることができるようになりました。

  

まとめ

 

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 茶箱

「マボロシという言葉に惹かれる!」

 

本『マボロシの茶道具図鑑』はいかがでしたか?

マボロシという魔法の言葉があなたの興味心をくすぐりますよ。