2021年4月21日更新
茶箱
一緒に暮らす人と喧嘩中の人
猫好きさん
新婚さん
村上春樹さんファン
にぜひ読んでほしいおすすめ本です
村上春樹訳「ポテト・スープが大好きな猫」
【著者】テリー・ファリッシュ 作・バリー・ルート(絵)村上春樹(訳)
【出版社】講談社
村上春樹訳の大人向き絵本
「ポテト・スープが大好きな猫」
あの村上春樹さんの翻訳絵本
おじさんとめす茶ねこの夫婦のような関係にほっこりします。
「大切な人にプレゼントしたいな。」
一緒に暮らす人を大切に
人はそれぞれ考え方が違うのですが、それをわかっていながらも、「なんで私の気持ちがわからないの?」「どうしてそんな行動をとるの?」「私のこと嫌いなの?」と相手に感じてしまうことがよくあります。
相手が一緒に暮らす人だと、毎日のことだけにどっぷり悩んでしまいますよね。
そんな悩みにぶち当たったときに、ぜひ読んでほしい本です。
大切な人と一緒に暮らすコツ
この本の登場人物は、おじいさんとめすの茶猫
二人は仲良く暮らしているのですが、ある日ちょっとしたことで二人がはなればなれになってしまいます。
ほんとうにちょっとしたことで、仲の良い二人の間にすきま風が吹く、どんどん悪化して、取り返しのつかない関係になってしまう。
だれもが経験したことのあるはずです。
あの時、素直に謝っていたらな~、いろいろ説明して話していたらな~と後悔することも多いですよね。
『ポテト・スープが大好きな猫』は、大好きな人と一緒にいつまでも暮らすために必要なコツを教えてくれます。
簡単に思えてもなかなかできないこと
相手を思いながらも自分の考えが一番にきてしまうこと
おじいさんと猫の関係から「自分にもよくあること」と気づくはず。
猫がとる行動や、真剣に自分のことをわかってほしいと思う猫の気持ちが強く伝わってきて、じんわりと感動もしちゃいました。
猫とだって通じ合えるんだもの、人間同士ならもっと簡単に通じ合えるはず!
村上春樹さんの翻訳
翻訳はあの村上春樹さんというのも魅力的
村上春樹さんの小説の有名な?セリフ「やれやれ」はでてきませんでしたが、読みやすい文章で翻訳されています。
イラストも魅力
茶色の猫は、かわいいというよりもどこか気高い、凛としたカッコよさを感じます。
頼りなさそうだけどやさしいおじいさんと茶ネコが夫婦のようにみえます!
さらに絵の魅力は他にもあります。
注目はおじいさんの家
ポストがトイレだったり、植木鉢がバスタブだったり
それが不思議と違和感なく描かれているのですからステキです(笑)
まとめ
大人の絵本『ポテト・スープが大好きな猫』は、 大事な人とながく付き合っていく方法を、おじさんと猫が教えてくれる本です。
新婚さんにプレゼントにもおすすめ
一緒に暮らし始めて、二人の間に「あれ?」という気持ちが生まれた時にこの本を読んで、ふたりで歩み寄ってほしいです。
大事な人とはいつまでも仲良くしていたいと思ったら、ぜひ読んでみてくださいね。