人気の絵本『Bedtime for Frances』はアメリカの本です。
いつの時代も、どの国でも、夜になるとなかなか寝ない子どもたち。
寝る前の可愛いキスを交わす親子、子どものしつこい「寝ない」態度と、それに対してひとつひとつ言い聞かせる両親。
眠れなくて、ベッドと両親の元を行ったりきたりウロウロしちゃう子どもの気持ちもわかるし。
けれど、親からすると、子どもは可愛いけれど正直イラっとくる感情もあったりもしますよね(笑)。
どの親子でも経験済みの日常が繰り広げられる絵本『Bedtime for Frances』では、親子の日常会話、寝る前の英語表現を学べます。
【英語絵本】『Bedtime for Frances』
【翻訳本】『おやすみなさいフランシス』
【原作本】『Bedtime for Frances』
【著者】 Russell Hoban (著), Garth Williams (イラスト)
*アマゾンに試し読みあり
アナグマの女の子フランシス。
おやすみなさいの時間なのに、なかなか眠ることができません。
部屋でひとり、目は覚める一方で、見えないものが見えたり心配だらけ。結局は、色々な理由をつけて眠りたがらないのです。
フランシスは、不安になるたびに両親の元へ走って行って助けを求めるのですが。
とうとうお父さんから「寝るのは仕事だよ」と言われてしまう始末。
フランシスは平和な眠りにつくことができるのかな?
だれもが子どものころ体験したことのある、眠れない夜を描いた絵本です。
フランシスのかわいい表情をみるだけで、ストーリーもつかみやすいので、原書のまま英語で読みたい絵本です。
自分の子ども時代を思い出して懐かしくなったわ
何度もベッドから抜け出してくるフランシスに、けっして両親は「一緒に寝よう」とかは言いません。
あくまでも一人で部屋で寝るように言うのです。
このへんはアメリカらしい子育てなのかもしれませんね。
どうでもいいけれど、お父さんの歯を磨く顔はワイルドで、ちょっと怖かったわ(笑)
英語で書かれた原作絵本『Bedtime for Frances』は、日本でも手軽に手に入ります。
英語の原書のほうは鮮やかなカラー絵本なのよ
翻訳本のパステルカラーと違ってビックリ!
鮮やかな色の絵本も可愛いわよ
人気のある絵本なので、YouTubeでもアメリカ人による読み聞かせなどがあります。それを利用して英語の発音を聞くのも可能ですよ。
▼紹介した絵本(洋書)
さらに詳しく洋書『Bedtime for Frances』
文章量は多く見えるが、一文一文が短いので読みやすいです。
同じような英語フレーズが多く出てきます。
学べる文法
文章の多くは過去形なので、たくさんの動詞の過去形を学べます。
時制によって形が変わる動詞もいくつも出てきます
● she began to sing a little song.
● Frances went back to her room.
● Father gave Frances a piece of cake.
英語の「過去形」を学んだ中学生には、「こんな風に過去形をつかうのか」と実感できるはずです。
会話文は現在形➡物語の文章は過去形という英文を読むと、現在形と過去形の違いもわかりやすいです。
”kiss me again,"said Frances.
Father Kissed her again.
覚えたい言い回し
「May I(Can I)」の言い回しがたくさん登場します。
● May I have some cake?
● May I watch television?
● May I sleep with you?
家族の間でも丁寧に「May I」を使っています。
「Can I」でいいような気がしますが。
難しい単語もあり
前半は中学生レベルのわりと簡単な単語が続きますが、後半はけっこう難しい単語もでてきます。
イラストを見ながら、なんとなくイメージをつかめる単語が多いですが、気になったら調べてみるのをおすすめします。
【英語絵本】洋書『Bedtime for Frances』をよんでみて
さっそく絵本を開いて、英語で可愛いフランシスのベッドタイムの世界を楽しみましょう。
しつこいけれど可愛い寝ないフランシスと、それに応じる両親との間で交わされる親子の日常会話が学べますよ。
▼紹介した絵本(洋書)
日本語翻訳の絵本もおすすめです。
▼紹介した絵本(洋書)