2021年4月18日更新
日本の美をあらわす芸術として海外からも大注目の茶道
茶道といえば千利休を思いうかべる人が多いと思いますが、千利休ってどんな人だったのでしょうか
毎日お茶を飲んでいた優しいおじいちゃんなのか?
茶道という精神を極めるために精進をし続けた偏屈なおじいさんなのか?
茶道を習って15年以上になる私が選んだ「千利休を知るために読みたい本3冊」を紹介します。
【千利休を知る】おすすめ本3冊
千利休に関する本、初心者向けのおすすめ本3冊です。
『千利休』清原なつの
まずは読みやすいマンガになった千利休の本を紹介します。
この本は利休の小さなころから亡くなるまでの生涯が書かれたマンガなのですが、利休以外の情報量がもりだくさんなんです。
利休の生涯を通して名品ともいわれる茶道具についても学べるのです。
利休の生涯が茶道だけではなく、日本の政治・権力争いのど真ん中にいたことに驚く人も多いはずです。
利休は日本の歴史上の人物といっても過言ではありません。
利休の人間としてのいやらしさや弱さも描かれています。
茶道を学ぶ人にとって神のように思われているのかと思っていた利休が人間くさく描かれているのもこの本の魅力ですよ。
茶箱
利休をわかりやすく知るマンガだよ
『千利休の功罪』
オールカラーのアート本で、利休がつくった茶道イコール茶の湯について芸術的な観点から解き明かしています。
現代の茶道の基本をつくりあげたといわれる千利休
利休の愛した茶室や、茶碗、花入れなどの茶道具、道具のグラフィックデザイン(模様)などから、利休とはどんな人だったのかを知ることができます。
利休が好きだった色、模様、サイズとはどんなものなのか
利休はなぜそれを好んだのか
を読むと利休という人がどんどん身近な人になってきます。
茶箱
利休の好みを知るアート本だよ
『利休にたずねよ』山本兼一
最後は小説、直木賞を受賞した作品です。
小説は時系列ではなく、利休と利休に関係する人物の思いや行動が章ごとに書かれています。
この小説の本筋になっているのは、利休の恋?いや愛。
やけに色っぽい利休が書かれています。
物語には恋は絶対的に必要ですよね~。
利休に関わる人たちから見た・考える・思う利休を総合して、利休という人物像をつくりあげることができるようになっています。
小説なので脚色されたものですべてが本当のことではないと思いますが、読んでいるとリアルな利休が目の前に現れるようです。
茶箱
利休の生き方をドラマチックに作りあげる小説だよ
茶箱
茶道に興味のある人にはぜひ読んでほしい利休関連本3冊を紹介しました。
利休の人生だけでなく茶道具についてもいろいろ知ることができますし、利休をとおして日本の歴史を学ぶこともできるので歴史好きさんにもおすすめ。
茶道という芸術がこんなにも権力の中心と近づいていた時代があったんだということも知ることができるはずです。