こんな展覧会あったんだ、知らなかった。
気になっていた展覧会、気づいたら会期が終わっちゃった。
展覧会、行きたかったけれど場所が遠くて行けなかった。
いろいろな理由で、美術館の企画展って見逃してしまうことが多いですよね。
展覧会に行けなかったことを後悔している人におすすめしたい、市販で売られている展覧会の図録を集めてみました。
2018年【話題になった展覧会図録本】
見逃した展覧会をもう一度楽しめるのが、展覧会と同じような内容の図録
小さな美術館などの展覧会などでは、展覧会とおなじような内容の本(『図録』のようなもの)が市販されているモノがあります。
そんな市販されていて、入手しやすい展覧会図録を集めてみました。
『カール・ラーション』
展覧会名:『カール・ラーションースウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家ー』
会期:2018年9月22日(土)~12月24日(月・休)
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
カール・ラーションとはだれですか?男ですか?女ですか?というレベルの私が、この本(展覧会)で一気にカール・ラーションさんのファンになりました(笑)。
家族をモティーフにした温かい作品で知られるスウェーデンの画家、カール・ラーション(1853~1919)。
ちなみに男性でした(笑)
日本では1994年にも展覧会が開かれたとのことですので知っている人も、案外多いのかもしれませんね。
作品からあたたかさが伝わってくる素敵な本(展覧会)です。
カールの絵画だけではなく、ラーション家の家具や生活スタイルも紹介されています。
ダイニングルームや寝室、子供部屋、居間などの再現もあり。
奥さまのカーリン・ラーションのデザインしたテキスタイルや家具も素敵なんですよ。
☝展覧会でカールさんのリビングを再現したもの
家具やおうちのインテリアに興味のある人、北欧デザインが好きなひとにおすすめの一冊です。
『谷崎潤一郎文学の着物を見る』
展覧会名:『谷崎潤一郎文学の着物を見る』
会期:2018年9月15日(土)-2018年12月2日(日)
会場:大山崎山荘美術館
*他の会期・会場もあり。
文豪・谷崎潤一郎(1886-1965)、谷崎の代表作「細雪」の見どころのひとつは、登場人物4姉妹の華やかな着物姿ともいえます。残念ながら、着物になじみのない現代の私たちにはちょっと想像のつかない魅力となってしまっているのです。
この本(展覧会)では太田らふさんを中心にして、さまざまな資料をもとに、登場人物の着こなしを再現をしています。
他にも、「痴人の愛」、「春琴抄」などの作品に登場する女性たちの着物姿もみることができます。
現在、結婚式や、成人式など見るきちんとした着こなしの着物姿とは違った、アバンギャルドなアンティーク着物もみどころです。
この本を読んで改めて谷崎作品を読みなおしてみたくなります。
谷崎作品が好きな人、着物好きな人や、外国人にもおすすめしたい本です。
▼本『谷崎潤一郎文学の着物を見る』の記事はこちらから読めます。
『藤田嗣治 本のしごと』
展覧会名:『藤田嗣治 本のしごと』
会期:会期:2018年4月14日(土)~2018年6月10日(日)
会場:目黒区美術館
*他の会期・会場もあり。
2018年は藤田嗣治イアーともいえる年、藤田の大きな展覧会も開かれてたくさんの人が藤田作品を楽しみました。
乳白色の女性たちや、みんなおんなじ顔の子どもたち、おどろおどろしい戦争がといった藤田の代表的な作品とは別の藤田嗣治を楽しめるのがこの本(展覧会)です。
1920年代には30冊以上の挿絵本がフランスで出版たことからも、当時の藤田の人気がわかります。
1930年代から1940年代での日本での出版に関わる仕事なども紹介されています。
日本の本とフランスの本との違いを楽しむこともできます。
この本で特におすすめなのは、藤田が友人に送ったハガキや絵手紙です。
さっと書かれたイラストがついた手紙は、かわいすぎるんですよ~。
この本を読むと、巨匠といわれる藤田嗣治のイメージがかわるかもしれません(笑)。
『子どものための建築と空間展』
展覧会名:『子どものための建築と空間展』
会期:2019年1月12日(土)~ 3月24日(日)
会場:パナソニック汐留ミュージアム
子どもの学校や遊びの場としてつくられた建築と空間のなかから、日本の近現代デザイン史にのこる優れた作品が紹介されています。
有名な美術家やデザイナーが子どもたちのために制作した多彩な遊具や玩具、絵本も見ることができます。
世界的に有名なアーティストであるイサム・ノグチの遊具なんて、むちゃくちゃゴージャスですよね~。
家具のデザインが好きな人・建築に興味がある人にはぜひぜひ読んでほしい本。
『野口哲也ノ作品集 侍達ノ居ル処』
展覧会名:『野口哲也展ー野口哲也の武者分類図鑑ー』
会期:2014年2月16日~4月6日
会場:練馬区美術館
*他の会期・会場もあり。
野口さんの作品を見たことのない人には驚きの一冊。
リアル感たっぷりなのに、どこかあれ?っと感じる侍たち。
そう彼らの来ている甲冑やあれやこれらは野口さんの作りあげたものなんです。
私の一番のお気に入りはあのフランスの有名ブランドシャネルのマークをモチーフにした甲冑や兜を身につけた「紗練家(しゃねるけ)」の侍たち。
かっこいい戦国時代ファッションに興味のある人におすすめ。
『野口哲也ノ作品集 中世より愛をこめて』
展覧会名:『野口哲也展ー中世より愛をこめてー』
会期:2018年7月13日~9月2日
会場:POLAポーラミュージアムアネックス(東京銀座)
野口さんの作品集第2弾。
前回よりも油絵などが増えています。
お侍さんのファッションにも大注目!
前回よりもかなりファッショナブルになっていました。
青いスパッツがお似合いなお侍さんたちも登場しました。
ポージングが決まっていますね。
前回よりもかわいいお侍さんが増加した気がします(笑)
茶箱
過去に展覧会になった本のなかで、一般的に本屋さんで買える本(図録)を集めてみました。
これらの本(図録)は値段も手頃で、おもしろい企画のものが多いですよ。
展覧会を見逃した人にももちろんおすすめですが、展覧会に行った人にもおすすめです。
展覧会の会場で見た作品をゆっくり家で本でみると、また違った見方ができるかもしれませんよ。