2020年のNHK大河ドラマは明智光秀が主役の「麒麟がくる」ですね。始まる前から話題たっぷりで楽しみです。
明智光秀といえば戦国武将。
茶箱
戦国時代は現代と違って「茶道」が武将たちのたしなみであり、所有する「名物茶道具」は武将たちの力を表すものであったことを知ってた?
同じ時代に活躍した武将であり茶人でもあった古田織部を主役にしたマンガ『へうげもの』(マンガの前半部分は明智光秀も登場)には茶道のシーンや名物茶道具が多く出てきます。
実はマンガ『へうげもの』と連動した名物茶道具を紹介する本があるくらいなんです。今回はこのマンガ『へうげもの』と連動した茶道具の本を紹介しますね。
マンガを読んでいない人でも、茶道のたしなみがなくても楽しめる本になっています。
戦国武将が好んだ茶道具、彼らが命をかけて奪い合った茶道具がどんなものかがわかりますよ。
『へうげもの名品名席』実見記 』
戦国時代~江戸時代初期に活躍した武将であり茶人の古田織部を主役にしたマンガ『へうげもの』はNHK制作のアニメにもなった大人気マンガです。
テレビ番組『なんでも鑑定団』でおなじみの中島誠之助先生がこのマンガ『へうげもの』に登場する名物茶道具をわざわざ訪ね歩いて直接見に行った体験が本になっています。
36の名物茶道具が登場
本はオールカラー、名物茶道具はすべて(「古伊賀耳付花入」以外)はカラーでみることができます。
巻末には名物茶道具を所有している美術館のリストがついています。
所蔵美術館で展示していれば私たちでも気軽に名物茶道具が見られますよ。
中島先生が訪れて拝見した茶道具
茶杓「泪(なみだ)」 千利休作
茶杓とは抹茶をすくうスプーンのようなもの。
あの千利休が竹を削ってつくったもので、利休が弟子の古田織部に与えた形見の茶杓といいます。
唐物肩衝茶入「初花」
茶入とは抹茶をいれるもの。
天下人信長、秀吉、家康が所持した名物茶道具。本能寺の変、大坂の陣、明治維新の戦乱を逃れて今に残る強運の茶道具ともいえます。
マンガ『へうげもの』と併読がおすすめ
おすすめはマンガ『へうげもの』と併読して読むこと。
茶箱
マンガと一緒に読むと、「名物茶道具はどんな武将が所有していたものなのか」、「どれだけ多くの武将がその名物茶道具を欲していたのか」などがすごくわかりやすくなるよ
マンガ『へうげもの』は全25巻ですが、明智光秀や信長が登場するのは1~2巻あたりのはじめの頃。
多くの名物茶入れの登場は初期のころにでてくるので始めの方だけでも読んでみてくださいね。(おもしろくて最後まで読んでしまう確率は高いですが。)
まとめ
茶箱
歴史の中で重要な役割を果たしてきた茶道具にびっくり!
さらに、現代の感覚でいうと茶道は女性のたしなみのようだけど、実は荒々しい戦国時代には武将たちのステータスに関わる重要なものだったことに驚いたよ
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