毎日の食事に必ずつかう器
器についてもっと知りたいと思い「器の教科書」を読んでみました。
大人になって勉強するのって楽しいですよね。
✔毎日使う器に興味がある人
✔生活をお気に入りのもので楽しみたい人
✔休みに何かをやりたいと思っているとき
『器の教科書』
【著者】松原亨(編集)
【出版社】マガジンハウス
【発売日】2017/8/26
お気に入りの器で生活を変えてみよう
雑誌『器の教科書』
おうちにある器はお気に入りのものですか?
毎日の生活で使っている器を
お気に入りのものに変えるだけで生活が楽しくなる
器で生活を変えてみよう
茶箱
「教科書だよ。大人だって勉強したいんだ」
『器の教科書』を読んでみたよ。
器の情報が満載
どこから読もうか悩んでしまうほど魅力満載の本。
現代の人気陶芸家や、世界の器の名作デザインやブランド、民藝についてなどなど。多岐にわたる器の世界が広がっています。
陶芸家 鹿児島睦(かごしままこと)さん
鹿児島睦さんは1967年福岡生まれの現在大人気の陶芸家。
鹿児島産の動物や草花をパターンのように描いた作品が可愛すぎると評判です。
モダンでもあり、なんとなく懐かしい昭和ぽさもあります。
単純な草花・動物の絵なのですが、器いっぱいに描かれていてカラフル。かといって、しつこくなく飽きのこない器なんですよ。
ルーシー・リーの器
ルーシー・リー(1902-1995)は、ロンドンなどで活躍した女性の陶芸家です。日本でも人気があります。
女性の陶芸家だからでしょうか。彼女の作る全体的に小ぶりで色や形がかわいらしい作品には温かみを感じます。
特にピンク色の器はとってもキュート。
鑑賞用のように美しくもありながらも、日常使うことが想像できる器なのもルーシー・リーの器の魅力だと思います。
この本に載っている、仕事場での晩年のおばあちゃん、ルーシー・リーの写真がむちゃくちゃかわいいですよ。(小さな体なのに手は大きく力強くてびっくりですが )
彼女自身の魅力が器にも伝染しているのだな~と思いましたよ。
なにかを真剣に生きていた人には、オーラが漂いますね。
あの人の「好きな器」がわかる
今活躍中の建築家、デザイナー、女優といったクリエーターたちそれぞれのお気に入りの器が紹介されています。
こっそり食器棚をみているようでおもしろい企画です。
デザイナー村上隆さんは陶芸に夢中とのことで、ご自身の持っているたくさんの器を紹介しています。
ご自身の器への愛を語る村上さんの話が興味深かったです。
魯山人の愛した器
魯山人は、知らない人が見たら「どこか中国あたりの仙人かい」と思うような名前なんですが。
北大路魯山人(きたおおじろさんじん 1883-1959)は日本の芸術家。
画家・陶芸家・書道家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた男。
それぞれ独学で師匠がいなかったため、彼の作品は自由な発想から生み出された。
マンガ『美味しんぼ』の海原雄山のモデルとしても有名。
「魯山人の悪口と批判からみる人となりと美意識」が特におもしろい読み物になっています。
民藝を愛していた柳宗悦、河井寛次郎には批判的。
世界的な画家ピカソもボロクソ。
ただイサム・ノグチのことは高く評価していたようです。
それにしても「悪口」って久しぶりに聞きました(笑)。
まとめ
おとなの勉強にぴったりの本「器の教科書」
Lesson1 人気の作家
Lesson2 世界の名作
Lesson3 民藝
Lesson4 集める
Lesson5 使う
Lesson6 ルーシー・リー
Lessonが6つに分かれているので、忙しい大人は1日1レッスンづつこなしてみるがおすすめ。
器は自分で使うもの。
だからこそ好きなものを選んで、さらに自分の器を使うことでこつこつ育てていきたいな~と思います。
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