2024年6月25日更新

小説を読みながら、江戸時代の町のにぎやかさと、おいしい和菓子も楽しめちゃう
江戸時代にタイムスリップ!
西條奈加 お江戸和菓子屋「南星屋」シリーズ

①『まるまるの毬』
②『亥子ころころ』
③『うさぎ玉ほろほろ』
【著者】 西條奈加
【出版社】講談社
● 江戸時代の雰囲気が味わえる
● 温かい家族物語
● 朝読書にもおすすめ(中学生・高校生)
● 時代小説デビューにおすすめ(中学生・高校生)
● おいしい和菓子がたくさん登場
中学生・高校生の時代小説デビューにおすすめ
西條奈加さんの『まるまるの毬』、続編『亥子ころころ』は、中学生・高校生にもおすすめの本です。
中学生、高校生は、16歳の孫娘お君ちゃんと自分を照らし合わせながら読んでみたらどうでしょうか?
お君ちゃんにはお母さんとお君ちゃんを置いて出ていってしまったお父さんがいます。
途中からお父さんが登場するのですが、お君ちゃんのお父さんへ気持ちがどんどん変わっていきます。
また、お君ちゃんは結婚という大きな問題にもぶつかりますよ

茶箱
お君ちゃんの成長物語として読んでも楽しい
私がお君ちゃんだったら
なによりも、毎日和菓子を食べまくって太っちゃうのが心配です(笑)
南星屋シリーズ1『まるまるの毬』
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時は江戸、12代将軍家慶の時代
江戸の麹町にある小さな和菓子屋「南星屋」が舞台です。
「南星屋」は親子三代(治兵衛(60歳)、娘のお永(34歳くらい)、孫のお君(16歳))で切り盛りするお店。
「南星屋」では、治兵衛が16年かけて全国で見聞した和菓子を参考にし、アレンジを加えて創作した和菓子を、毎日2種類店頭販売しています。

茶箱
家族三代で仲良くお店を切り盛りするだけじゃ物語はつまらない(笑)
じつは、治兵衛の出生に秘密があり、そのせいでいろんな事件が起こるのです
『まるまるの毬』に 登場する和菓子は?

茶箱
この本の一番の魅力はおいしそうな和菓子がたくさん登場すること!
文章を読みながら、どんな和菓子なのかを想像するのが楽しいです
カスドース
●参考菓子➡子どもの頃食べた記憶のある菓子
平戸藩松浦家で「門外不出とされるお留菓子『百菓乃図』にも記される南蛮菓子のひとつ
カステラよりもしっとり甘みも濃い 蜜もからめて砂糖もまぶす
若みどり
●参考菓子➡備前唐津で見聞したもの
細くて白いかりん糖のようなもの
緑色の抹茶砂糖をふりかける
まるまるの毬(いが)
●参考菓子➡西国の団子を「まるまる」という
まるい団子に栗餡のいがつきをつける
栗の実を毬(いが)に見立てたもの
お月見の団子と一緒に
大鶉(おおうずら)
●参考菓子➡子どものころの思い出
餡の入った餅菓子「鶉餅」の大きい版
大福よりもずっと大振りでふっくらした形
梅替(うめがえ)
●参考菓子➡九州筑前大宰府天満宮で見聞したもの
白い花弁に赤を三筋差したような ほころんだ花びらを思わせる飴菓子
春を告げる鶯のような菓子
松の風
●参考菓子➡美濃で見聞したもの
小さめカルタの札のような、四角い薄焼き甘い煎餅
白い胡麻をまぶした白砂松風
南天月(なんてんづき)
南星屋治兵衛のオリジナル菓子
お月様のようにまん丸
皮はカステラに似せた黄色い饅頭
餡は二層、小倉餡の上に柚子を混ぜた白餡
南星屋シリーズ2『亥子ころころ』
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親子三代で切り盛りする江戸の和菓子屋「南星屋」に新しい仲間が増えます!
謎の男は、頼りになるのか?
または、何かあやしげな男なのか?

茶箱
そしてさらに、おいしい和菓子がぞくぞく登場します
『まるまるの毬』に引き続き、親子三代のあたたかい家族愛も愛おしい
『亥子ころころ』に 登場する和菓子は?
夏ひすい
●参考菓子➡尾張名古屋で見聞したもの
白い丸餅をゴマ油であげたもの
青豆の餡がのっている
吹き寄せ
●参考菓子➡京阪で見聞したもの
砂糖に寒梅粉を混ぜ薄くのばして型で抜いたもの(雲平細工)
5種の細工菓子を集めた(白い雲、亥の子を模した茶色の楕円、緑の松葉、紅の朝顔、白と緑の流水)
つやぶくさ
●参考菓子➡備前岡山で見聞したもの
卵と砂糖、小麦粉の皮で餡を包んだもの
皮に小さな穴があく
葛焼もち
●参考菓子➡紀州で見聞したもの
葛に小倉餡を加え、さらに山椒を加えたもの
関の戸
●参考菓子➡京で見聞したもの
求肥の菓子
竹の春
●参考菓子➡出雲松江『小倉松草』
小倉餡を緑(抹茶)の求肥で巻いた丸い菓子
亥の子餅
●参考菓子➡平安時代から食べられていたもの
亥の子(いのしし)に似せて楕円形にした真っ白い餅『白猪』と名付けた
白餡と青豆の餡をつかった2種類

茶箱
カラー写真かイラストで、登場する和菓子が見たい!
”南星屋”のお菓子カタログがあればいいのに(笑)
南星屋シリーズ3『うさぎ玉ほろほろ』

うさぎ玉ほろほろ
シリーズも第3弾!
登場人物たちの人間味が濃厚になって、ますます面白くなってきました。
またまた、新たな人物が「南星屋」に現れて事件が発生します。
そして、可愛らしいお客さんもお店を訪ねてくるのですが……。

茶箱
おいしい和菓子が、パワーアップしてます!
家族愛もパワーアップ!
『うさぎ玉ほろほろ』に 登場する和菓子は?
酒饅頭
●参考菓子➡①越後長岡で見聞したもの
●参考菓子➡②岡山大手で見聞したもの
菱餅
ひな祭り用
白餅の上下を草もちではさむ
肉桂餅
求肥に肉桂を練りこみ、中は小豆のこし餡
うさぎ玉
●参考菓子➡陸奥仙台で見聞したもの
香煎粉「こがし」に、餡と砂糖、黒糖を練りこんで、黒い丸い餡玉をつくり、上から砂糖をまぶす
飴のように硬くなく口に含むとほろりとくずれる
石衣
●参考菓子➡京で見聞した「石の下」もの
中は飴あんに、蜜の衣をかけたもの
味甚羹(みじんかん)
紅と碧の菓子
煮溶かした寒天に砂糖や水あめを加える「錦玉羹」に味甚粉を加えてやや固くつくったもの
作中に登場した和菓子カスドースを食べてみた
江戸時代は、平戸藩松浦家で「門外不出とされるお留菓子」だったカスドース
今ではだれでも罰せられることなく(笑)、食べることができます。

茶箱
『まるまるの毬』を読んだ後にカスドースを食べると感動です

平戸蔦屋のカスドースは、東京駅ちかくにある「長崎県アンテナショップ」で買えました。


茶箱
濃厚な味でビックリ!
フレンチトーストみたいなのよ
コレ、おいしすぎです
西條奈加”南星屋”シリーズ 本リスト
西條奈加さんの『まるまるの毬』、続編『亥子ころころ』は、中学生くらいから十分に読める内容です。
▼現代の和菓子屋さんで働くアンちゃんの小説『和菓子のアン』はこちら
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