兄弟、姉妹の関係ってなかなか難しいと思いませんか?
なんとなくわかり合えなかったり、素直に気持ちを言えなかったり、嫉妬したり。
兄弟・姉妹って、身近な存在だから付き合いにくいと思っている人におすすめ本をそろえてみました。
ハタからみたら笑ってしまったり、ふたりの仲にほんわかしたり、お互いを想う気持ちに感動したり、いろんな感情が楽しめる【兄弟・姉妹物語】です。


茶箱
大事な家族や兄弟(姉弟)をじっくり観察してみれば、新たな発見があるかもしれません!
- 兄弟『戸村飯店 青春100連発』
- 兄弟『間宮兄弟』
- 姉妹『めぐり逢いサンドイッチ』
- 姉弟『ブラザーズ・ブラジャー』
- 兄妹『ガラスの海を渡る舟』
- 姉弟『とりどりみどり』
- 兄弟『タスキメシ』
- 姉弟『こうばしい日々』
- 姉弟『小野寺の弟、小野寺の姉』
兄弟『戸村飯店 青春100連発』
【著者】 瀬尾まいこ
【出版社】文芸春秋社
お互いが気になる不器用な兄と弟の青春&成長物語
兄が高校を卒業し、東京へ行ってしまう。
性格も見た目も正反対の兄弟は互いによくわからない存在だと思っているし、まあ、すごく仲がいいわけではない。
あっさりした関係の兄弟だったはずが……。
離れてみると、不思議なことにお互いのことがわかってくるのです。
真逆に見える生き方を選ぶ兄弟ですが、じつは考え方も行動も、面白いほど不器用!
家族、そして父の経営する戸村飯店を愛する気持ちもおんなじなのです。
大阪の下町が舞台になっているので、大阪のコテコテ人情、そして笑いと阪神を愛する気持ちが全開になっています。
兄弟『間宮兄弟』
【著者】 江國香織
【出版社】 小学館
30代独身おじさん兄弟の二人暮らし日常物語
ちょっと神経質で繊細な兄
小太りで童顔な弟
生きることにも、女性に対しても、不器用な兄弟ですが、ふたり暮らしの日々は、楽しいし、幸せで、満足で、もうこのまんまが気持ちいいと思っていたふたりだったのですが……。
人生で女性からモテたことなんてない、そんな二人がそれぞれ恋におちてしまいます。
恋愛下手なお互いをフォローしあう、ピュアなおじさんふたりの行動が笑えて、(純粋なだけに)ちょっと気持ち悪い。
でも、お互いを大好きな二人の兄弟がどんどん愛おしくなってしまいます。
「間宮兄弟」は映画になっています。
兄は佐々木蔵之介さん、弟は塚地武雅さんが演じています。
あまりにピッタリの配役で笑えます。
姉妹『めぐり逢いサンドイッチ』
【著者】谷瑞恵
【出版社】角川書店
公園のそば、レンガ色の壁と白いドア、軒の赤い屋根のかわいいサンドイッチ専門店。
姉妹二人で、得意なことを分担して切り盛りしている。
一番人気はたまごサンドですが、なんとこのお店、悩みやモヤモヤを抱えたお客さまには、記憶にある大切な食べ物をつかったサンドイッチをつくってくれる、素敵なサンドイッチ店なんです。
不思議なことに、サンドイッチが前向きな人生の扉を開けてくれるのです!
おいしそうなサンドイッチ店で起こるすてきな物語
①仲良し姉妹の物語なのですが、実は二人には秘密があって……。
②シリーズ化しています
姉弟『ブラザーズ・ブラジャー』
【著者】佐原ひかり
【出版社】河出書房新社
父の再婚によって義理の弟(中学2年生の晴彦)ができた、高校1年生のちぐさちゃん。
ある日偶然、ちぐさは晴彦が美しいブラジャーを身につける姿を見てしまいます。
驚くちぐさ!
血の繋がりのない弟、普通?ではないかもしれない弟とどうつき合っていくのでしょうか?
「普通という枠なんてない」と勇気づけられる物語
ちくさちゃんの彼氏はモテモテ男なんですが……。
ちくさちゃんの恋愛関係も読みどころです。
兄妹『ガラスの海を渡る舟』
【著者】寺地はるな
【出版社】PHP研究所
正反対の性格の兄妹二人が営むガラス工房
兄の道は、コミュニケーションが苦手で、他人の気持ちがわからない、あいまいな言葉の意味がわからない。
一方、妹の羽衣子はコミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせる。
羽衣子はハタからみれば上手に生きているのだが、自分に自信がなく、兄は自分勝手に生きているようで、兄が特別な人に見え、苛立ちや嫉妬を感じています。
正反対の性格で、お互いが苦手な兄と妹は互いをわかりあえず、仕事を一緒にはじめても、衝突が絶えないのですが……。
物語にでてくる「Similar is not Same」の言葉が心に響きます。
不器用だけど、一生懸命に生きる兄妹ふたりの10年間を描く物語
兄の道と妹の羽衣子の立場から語られるので、お互いの気持ちのすれ違いがわかります。
姉弟『とりどりみどり』
【著者】西條奈加
【出版社】祥伝社
元気いっぱいで、おしゃべりで、調子が良くて、トラブルメーカーで、一緒にいると疲れちゃう。
でも、なぜか憎めない。
そんな、兄弟や姉妹にふりまわされている人いませんか?
江戸時代にも、そんな男の子がいました!
景気のいい廻船問屋のおぼっちゃま、11歳末弟の鷺之介がもつ悩みのタネは、かしましい三人の姉。
姉たちの買い物、芝居、物見遊山に付き合わされるだけではなく、家でも外でも、姉たちの遠慮なし、気遣いなし、毒舌をはきまくるおしゃべりや態度にふりまわされる鷺之介。
しかも姉たちと外出すると、なぜかいつもその先々で事件が発生するのです……。
おぼっちゃま鷺之介と、奔放な姉たちの人情愛情たっぷりの物語。
物語前半の、にぎやかな兄弟物語から、後半になると、一転して新たな家族の謎、真相が明らかになってきます。
家族それぞれのもつ、末弟への「愛」に泣けます!
兄弟『タスキメシ』
【著者】額賀澪
【出版社】小学館
今まで仲良くやってきたのに、あることがキッカケで兄弟仲がこじれてしまうこともあります。
同じ高校の陸上部で長距離選手として頑張っていた兄弟早馬(兄)と春馬(弟)。
早馬(兄)は、大けがのため長くリハビリを続けているなかで、料理研究部として活動している井坂都に料理を教わるうちに、料理に夢中になっていきます。
母親がいない眞家の家の悲しい食卓を変え、さらに、おいしくて栄養がある料理で、春馬(弟)の走りを料理で応援したいと早馬(兄)の想いがあったのですが……。
一方では春馬(弟)は、早馬(兄)が競技に戻ってくることを切実に待っているです。
お互いを想っているからこそ、すれ違う兄弟の物語
ふたりはまた仲良し兄弟に戻れるのか!?
①早馬(兄)の料理の腕がどんどん上達し、おいしそうな家庭料理がたくさん登場する「おいしい物語」でもあります。
②もうひとつの読みどころは早馬(兄)の料理の先生、伊坂都ちゃんの子ども時代の物語です。
➡第2章「追う者」
③シリーズ化してます。
姉弟『こうばしい日々』
【著者】 江國香織
【出版社】新潮社
”こうばしい日々”
タイトルからも、江國香織さんがもつ日本語センスの良さが抜群に光ります
アメリカに住む大学生23歳の姉と弟11歳の物語
姉は18歳になってアメリカにやってきます。
姉は高校卒業まで日本にいて祖父母と暮らしていたため、弟とは離れて暮らしていていたのです。
弟のみた物事が語られる物語で、弟の成長が「主」なのですが、姉と弟の関係性もとっても興味深く書かれています。
年の離れた姉と弟の付き合い方、日米という違った環境で育った姉弟の価値観の違いなどがとっても面白いです。
若い姉と弟のもつ、どこか気恥ずかしい感情もみずみずしく描かれているのも魅力です。
この本には2編の物語が入っていて、もうひとつは「綿菓子」という物語です。
こちらは中学生の女の子が主人公で、彼女には年の離れた姉がいます。
「こうばしい日々」とセットで読むと、姉をもつ妹と、姉をもつ弟、男女の違いも楽しめるようになっています。
姉弟『小野寺の弟、小野寺の姉』
【著者】西田征史
【出版社】幻冬舎
30代弟と40代の姉、不器用な姉弟の二人暮らし
早くに両親を亡くし、小さなころから支えあって生きてきた姉弟。
すごく仲がいいわけではないが、ふたりで買い物に行ったり、一緒にご飯を食べたり、家族としては楽しく仲良く暮らしている二人。
でも、とっても不器用な二人は、心の奥底にあるほんとうの自分の気持ち、恋愛に対する考え方やトラウマ、お互いを(家族として)想いあう気持ちの強さを、上手に表現できない姉と弟なんです。
不器用な二人がなぜか面白くて、お互いを想う気持ちがやさしくて、笑って癒される物語です。
さて、小野寺姉と弟が、だれかに心を添えて暮らせる日々はやってくるのでしょうか?
10年も前になりますが、映画になっています。
姉役の片桐はいりさん、弟には向井理さん、二人の生活風景が小説そのままで笑えます。








