絵本『女王さまのワードローブ』
茶箱
世界中で一番有名な女王といえば亡き「エリザベス女王」ではないでしょうか?
亡くなるまでイギリス王室で活躍をし、お年を感じさせない元気さと、凛とした気高さ、そしてチャーミングさを見せてくれました
どうしたら、あんな風にすてきに年を取れるのかしら?
>エリザベス女王はどんな風に育ってきたのか、洋服を通してエリザベス女王の生き方がわかる素敵な絵本を紹介します
基本データ
【著者】ジュリア・ゴールディング (著), ケイト・ヒンドレー (イラスト), 前沢明枝 (翻訳)
【出版社】ビーエル出版
2022年発行の『女王さまのワードローブ イギリス国民に愛されつづける女王エリザベスの物語』に、女王の逝去や国葬などのエピソードを加え表紙の色も一新した新装改訂版が出版されています
【2024年3月】
● 原書「 The Queen's Wardrobe : The Story of Queen Elizabeth II and Her Clothes」
●出版年:2022年
●文字量:多め
●絵:カワイイ
●ページ数:40ページ
●サイズ:26.0 x 1.1 x 29.2cm(大きめサイズ)
読みどころ
● 女王の性格・生き方が反映されたファッション
● どんな服をも着こなすエリザベス女王
● 気遣いあるエリザベス女王ファッション
● エリザベス女王の育ち・運命がわかる
茶箱
エリザベス女王のファッションは「エリザベス女王」というブランドなのです
ざっくりいうとこんな絵本
エリザベス女王の人生とファッション物語
『女王さまのワードローブ』は、パワフルでありながらも、気品があり気遣いのあるチャーミングなエリザベス女王の秘密がわかる絵本です
女王は生まれた時には、女王になるわけではなかったのに、運命のいたずらで女王となり、最高任期をまっとうした英国女王です
絵本のなかでは、世界で最も有名な女王としてではなく、エリザベス女王がひとりの人間として、描かれているので、女王への親近感がわきました
そして、『女王さまのワードローブ』は、エリザベス女王のファッションチェックができる絵本です
ファッションを通して歴史とエリザベス女王の人生をとともに紹介しているのが魅力的
エリザベス女王が選んだ、人生の節目ごとのファッションはとってもステキです
絵本のなかで紹介されるファッション
● 女王誕生(ベビードレス)
● 子ども時代(王族だけに許されたバルモラル・タータンチェック柄の服)
● 第二次大戦中(女子国防軍に入隊 整備士としての作業着)
● 結婚(ウェディングドレス)
● 王位を継ぐ(戴冠式用のドレス)
● コモンウェルスの国々への訪問(訪問先にあわせた服)
● 70年代(はっきりした1色で全身コーディネートされた服)
● 式典の服(議会開会宣言のドレス)
● 家族と過ごす(動きやすい服・スカーフ)
などなど
茶箱
イギリス皇室のお宝も紹介されていて、エリザベス女王の国葬のときに、棺の上にのっていた3つの「イギリス皇室のたから」もわかります!
豪華なものから、ユニークなものまで、エリザベス女王のクローゼットをのぞいているように楽しめます
さらにファッションだけでなく、女王の生き方を、ひとりの女性(人間)としてみられる絵本でした
*絵本なので、すべてイラストです。写真ではありません。
『女王さまのワードローブ』の秘密
女王のファッションには素敵な秘密がたくさん隠されています。
どんな服も着こなし、自分の服にしてしまうエリザベス女王のファッションは「女王としての生きざま」がみえます
ファッションを通して、エリザベス女王の秘密(生き方)がわかります
秘密①女王の生き方
驚くのは、エリザベス女王のお父さんは次男だったので、もともとは王になるはずではなかったということ
なので、エリザベス女王も生まれたときには、まさか女王になるとは思われていない存在だったのです
でも運命のいたずらで、父が国王となり、父が亡くなった後に長女であるエリザベスは女王となります
好きな人と結婚する女王、戦争中に女子国防軍に入隊した経験のある女王、国民を第一に考える女王、ものを大事にする女王、普段着にスカーフを欠かさない女王、帽子のデザインにこだわりをもつ女王、コーギー犬を飼い続ける女王
女王として、またひとりの人間として、女性としての生き方が書かれています
秘密②どんな服をも着こなす女王
『女王さまのワードローブ』というタイトルどおり、エリザベス女王の生き方をファッションを通して紹介する絵本です。
エリザベス女王の人生の節目ごとに選んできたファッションを一気に見ることができます。
エリザベス女王は自分に似合う服、自分が求められている服がわかっています
そのため、どの服も女王が着ると「THEエリザベス女王」になってしまうのです(笑)
どんな服に負けないほどのオーラとパワーを持っているエリザベス女王なのです
ちなみに、ファッションチェックでお馴染みのドン小西さんは「(着るもので)性格だけでなく生い立ちもわかるよね」と語っています
秘密③気遣いのファッション
エリザベス女王を始め王室・皇室の方々は、訪問先や相手によってファッションを決めたりします
決して好きな服を好きなように着ているわけではないのです
TPOはもちろんのこと、相手の文化や宗教、相手の国(国旗)の色などを考えて衣装を決めることが多いようです。
それでいても、どの服も着こなせるのはスゴイです
茶箱
某週刊誌の「ドン小西のイケてるファッションチェック」にエリザベス女王が出たら最高の「5DON」がもらえるはず
ちなみに、ウクライナ大統領ゼレンスキーは、自己プロデュースが評価されて「3DON」でした
▼紹介した本はこちら
洋書もあります(画像をクリックするとアマゾンへ)
英語の勉強におすすめです<
The Queen's Wardrobe: The Story of Queen Elizabeth II and Her Clothes (English Edition)