【中学入試に出た本】益田ミリさんの『アンナの土星』を読みました。
「どんな本なのか」を教えちゃいます。
また『アンナの土星』と合わせて読みたいおすすめ本3冊も紹介しています。
茶箱
ちょっとした言葉に傷ついたり、考えたりしちゃう人におすすめ本だったよ
『アンナの土星』
【著者】益田ミリ
【出版社】角川文庫
【文庫出版年月】2021年2月
『アンナの土星』の中学受験出題情報
★2023年1月、埼玉栄中学校の中学入試で出題されました
▼2023年中学受験で出題された本をまとめた記事も合わせて読んでみてくださいね
『アンナの土星』のおすすめ度
1 おすすめ、ぜひ読んでみて
漫画『すーちゃん』シリーズや『僕の姉ちゃん』シリーズ、日常生活や旅行記などのエッセイが人気の益田ミリさんが書いた初めての小説です。
ごくごく普通の14歳アンナちゃんの、いろんなことが気になる日常を書いた物語。
14歳のアンナちゃんの日々は穏やかにみえても、友達、家族、恋、自分のことで悩みやモヤモヤがあふれています。
ちょっとしたことで傷ついたり、嬉しくなったり。
そんな14歳の繊細な心がいっぱいの日々が、益田さんの感性あふれる言葉で綴られているのです。
物語のキーポイントは、宇宙好きのお兄ちゃん。
悩んだり考えちゃったりするアンナちゃんに、ステキなアドバイスをかけてくれます。
宇宙からみたら、いろんなことがちっぽけにみえるけれど、でも14歳のアンナちゃんの人生はそこにあり、未来へつながっているんです。
ちょっとした言葉に傷ついたり、考えたりしちゃう人におすすめの本です。
『アンナの土星』を実際に読んでみた主観的な判断ですので、参考にしてください。
*おすすめ度は三段階になっています
①おすすめ、ぜひ読んでみて
②読んでみて
③時間があれば読んでみて
本のテーマ・主題
●14歳のリアルな日常
主人公はどんな人?
◆14歳、中学2年生のアンナちゃん
本の内容
長編小説
14歳のアンナは、両親と大学生のお兄ちゃんと暮らす中学生。
学校でも家庭でも、日々はおだやかに過ぎていくが、
気になる先輩への想いや、友達とのすれ違い、ふとした言葉や出来事に、心がざわめくことがある。
そんなときアンナは、毎晩のように屋上の望遠鏡で星を見ているお兄ちゃんから、宇宙の話を聞くのが好きだった――。
みずみずしい痛みと喜び、不安と成長、地上と星空。
14歳だったすべての人に贈る青春小説。
心に響いた言葉・フレーズ
「十四歳だった。それは、四十六億年歳という地球の年齢に比べれば「一瞬」より短いけれど、でも、でも、決してゼロではないのだ。」
【p.167】
あわせて読みたいおすすめ本:同じ作家編
作家:益田ミリさん
『小さいわたし』をおすすめします。
作者の益田ミリさんが自身の子ども時代を、子どもの気持ちにもどって書いたエッセイです。
『アンナの土星』の14歳のアンナちゃんよりももっと幼い子ども時代に感じていた、作者自身の繊細な気持ちが書かれています。
「自分もこんな気持ちになっていたな~」と共感できることがたくさんありますよ。
『アンナの土星』と合わせて読むのを、おすすめします。
あわせて読みたいおすすめ本:同じテーマ編
テーマ:14歳のリアルな日常
如月かずささんの『給食アンサンブル2』をおすすめします。
クラスメイト男女6人が主人公になる連作短編集。
自分って本当はどんな人なんだろう?
周りからどうみられているのかな?
「自分とは?」について気になりだす、14歳という悩ましい年ごろに感じるリアルな気持ちが書かれている本です。
2020年慶応湘南中学の中学入試ほか、多くの中学入試で出題されている水野瑠見さんの『十四歳日和』もおすすめです。
こちらも、同じクラスの悩める14歳、男女4人のリアルな日常が書かれた連作短編集です。
紹介した本のまとめ
茶箱
気になったら、朝読書の時間に読んでみてね
●益田ミリさんの、14歳のアンナちゃんの日常を描いた小説
●益田ミリさん自身の子どもの頃を書いたエッセイ
●如月かずささんの14歳のクラスメイトたちの物語
●水野瑠見さんの14歳のクラスメイトたちの物語
▼2023年中学受験で出題された本をまとめた記事も合わせて読んでみてくださいね