スキあらば本を読む!
そんな私が気持ちが落ち込んでいるときに読みたくなる、ゆるくて笑える本があります。
小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんが出演し、映画にもなっている『かもめ食堂』を紹介します。
『かもめ食堂』
【著者】群ようこ
【出版社】幻冬舎
『かもめ食堂』をおすすめする人
- 普通に生きるのにさえもお疲れな人
- 利益や見返りばかりを求めてしまいがちな人
- 北欧が好きな人
- クスリと笑える本を探している人
『かもめ食堂』からわかること・学んべること
『かもめ食堂』に登場する人たちは、マイペースだけど人生を一生懸命生きています。
でも、なんだかちょっと普通の感覚からずれているんです。
そこがなぜかクスリと笑ってしまう(バカにしているわけではありません)
主人公のサチエは日本での生活に行き詰まり、宝くじを当ててフィンランドへ!
ヘルシンキで始めた食堂にお客が一向に来なくてもまったく焦りません。
日本のマンガ(特にガッチャマン)を愛する大学生トンミ。
いつもへんなTシャツを着ていて、みんなから浮いているけれど気にしません。
ガッチャマンの歌を覚えている人生に行き詰まり、何の計画もなくフィンランドにやってきたミドリ。
フィンランドにくる飛行機で荷物が行方不明になってしまったマサコ。
どんな状況であれ、今の自分を受け止めている”ゆとり”を感じてしまうからでしょうか。
だれもがすごくハッピーな立場にいるわけじゃないのに、お互いにクスリと笑いながら生きています。
『かもめ食堂』を読み終えると、普通と思われる人生を真面目に生きようと思うことが正しいのかどうか、自分にあっているのかどうかを考えてしまいます。
利益や見返りばかりを求めて疲れてしまうこともありますよね。
『かもめ食堂』は、「ゆるりと力をぬいて生きる」そんな生き方もカッコいいことを教えてくれます。
『かもめ食堂』あらすじ
●出版社による本のあらすじ
ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。
『かもめ食堂』まとめ
『かもめ食堂』は、ゆるりとした生き方もカッコイイ!と思える小説でした。
5月病気味、人生にお疲れ気味の人には、ぜひ読んでほしい一冊です。
『かもめ食堂』のメンバーを見習って、クスリと笑える、ゆとりをもって生き方も・期間限定のゆとりをもった生き方を人生の選択肢にいれてみてくださいね。
▼紹介した本
『かもめ食堂』次に読みたい本
『かもめ食堂』に参加した片桐はいりさんの北欧エッセイ『わたしのマトカ』 (幻冬舎文庫)です。
『かもめ食堂』と同じく小林聡美さんが主演、そして原作本も同じく群ようこさんで映像化されている『パンとスープとネコ日和』(ハルキ文庫)もおすすめです。