時代劇のドラマを見たり、時代小説を読むと、江戸時代の町に住むふつうの女の子たちは家族のために毎日家事をして一日を過ごし、その中でほんのり恋をするイメージがあります。
でも実際、江戸時代のふつうの女の子たちはどんな暮らしをしていたのか気になりませんか?
着物を着て毎日堅苦しくなかったのかな?
水道も電気もガスもなくて不便だったよね?
オシャレをすることはあったのかな?
結婚相手はどうやってみつけたのかな?
現代の私たちとどんなふうに違うのかな?
と不思議に思うことがたくさんあります。
茶箱
江戸時代の女の子と話してみたいな
いろいろ教えてほしいな
そんな風に思っている人にぜひ紹介したい一冊があります。
江戸時代からやってきた「江戸美人ちゃん」と、現代を生きる独身会社員「現代女子ちゃん」が、現代社会でルームシェアをしているという不思議でおもしろい設定の本、『ウチの江戸美人』があります。
育った時代は違うけれど、互いの価値観を共有しながら、おしゃれやおいしいものを楽しむ、同世代のふたり女子の楽しい暮らしが書かれています。
ふたりの楽しい暮らしをのぞきながら、江戸時代の生活がわかる、おもしろくて役立つ本です。
小説ではなく、江戸時代の生活・文化について教えてくれる本です。
『ウチの江戸美人』
【著者】いずみ朔庵 (著), ポーラ文化研究所 (監修)
【出版社】晶文社
ポーラ文化研究所サイトで連載している「ウチの江戸美人」を書籍化したものです。
江戸時代からやってきた「江戸美人ちゃん」と、独身会社員「現代女子ちゃん」が、現代社会でルームシェアをし、自分のふだんの暮らしをお互いに教え合います。
ふつうの女の子の生活に目を向けて、現代の価値観とは違った一面や、意外にも同じ一面がある江戸時代の女の子の生活・文化がわかる貴重な本です。
『ウチの江戸美人』はこんな本
1話ごとにテーマにそったイラスト&4コマ漫画つき
1話4ページ
①イラスト1ページ
②歴史的・文化的な解説2ページ
③4コマ漫画1ページ
どこから読んでもOK
縦18 x 横14 x 厚さ2 cmほど
文庫本より少し大きめサイズで持ち運びしやすい。
第1話~第53話まで1話に1テーマ
テーマになっているのは、江戸時代を生きている女の子の暮らしがわかるものです。
● 日常生活の必需品:ぬか袋、歯磨き粉、紅(口紅)、化粧水、ハンドケア、など
● 当時の風俗:お歯黒、髪型、結婚、お守り、など
● おしゃれ品:髪飾り、被り物(帽子)、帯、小物入れ、など
驚きの江戸女子の暮らし
① 歯磨き粉
江戸時代から、歯磨き粉があった!
しかも化政時代には100種類を超えていたそうです。
② 着物の着回し
一枚の着物を季節によって縫い合わせて着回ししていた!
今どきのSDG's、ミニマリストにつながる江戸女子の着回し術です。
時代は違っても仲良し
江戸時代の生活・文化がわかるだけじゃなくて、江戸美人ちゃんと現代女子ちゃんの二人の関係がすごくいいのも、この本の魅力のひとつです。
江戸美人ちゃんが現代の生活に怖がるのを現代女子ちゃんが助けたり、仕事で悩む現代女子ちゃんを江戸美人ちゃんが励ましたり。
「女子二人のルームシェアっていいな」とほっこりしてしまいます。
そんな楽しいルームシェアに、途中から大事件も起きるのも見逃せません!
『ウチの江戸美人』とは逆の設定で、女の子が現代から江戸時代にいったらどうだろうか?
現代女子ちゃんは、江戸時代になじめるだろうか?
茶箱
毎日着物を着こなしてみたいけれど、結婚(元服)したら眉毛をそって歯を黒くするのはちょっとイヤだな
『ウチの江戸美人』は江戸女子の暮らしがつまった本
江戸時代からやってきた「江戸美人ちゃん」と独身会社員「現代女子ちゃん」、同世代のふたり女子が、互いの価値観を共有しながら、おしゃれやおいしいものを楽しむという不思議な設定の本『ウチの江戸美人』を紹介しました。
ふたりの楽しい暮らしをのぞきながら、江戸時代の風俗がわかる、おもしろくて役立つ本ですよ。