茶箱
衝撃的!【泣ける料理本】を紹介するわよ
料理中に玉ねぎを切って涙が出るとかの話じゃないんです。
料理本を読んでいて泣けるんです。
そのわけは、料理を通して親の息子の愛を伝えたい気持ちがあふれ出ているからなんです。
茶箱
大人になると、親の存在がめんどくさくなったりするわよね
でもこの本を読めば、親から受けた愛を思い出すはずよ
辻仁成さんはメディアに多く出演しているので、彼の発言や彼のルックスなどから、なんとなく苦手意識を持っている人もいるかもしれませんが、そんな人もこの本を読めば一気に辻さんのファンになってしまうと思います。
茶箱
辻さんが苦手な人にもぜひ読んでほしいわ
辻家の料理を学びながら、ふたりの親子の愛情を感じましょう。
茶箱
二人の親子が海外でたくましく生きる強さも感じたわ
『 父ちゃんの料理教室』
【著者】辻仁成
【出版社】大和書房
おすすめポイント
親子の絆を繋いできた料理をとおして、親が子に愛を伝える料理本です
45歳離れた父と息子
彼らは日本人でありながら、フランスのパリで暮らしている親子です。
辻さんは、息子さんが10歳のときに離婚してからシングルファーザーとして、息子さんを育て、毎日お弁当を作っていた話しは有名です。
そんな息子さんも、そろそろ独り立ちする時期がやってきています。
そんな親子の状況もあるのでしょう。
辻さんは、この本を通して、辻家の料理を伝授しながら、これからの生き方や、息子への愛、自分の考えなどを息子さんへ語りかけています。
辻さんは離婚は自分も辛かったが、息子さんがもっと辛かったことも知っています。そんな彼が、息子に贈るレシピと言葉はとってもあったかいものでした。
茶箱
親の愛って泣けるのよ
本の構成 料理本なの?
はい、料理本です。
パリに住む辻さんがつくっている家庭の味の料理が並びます。
本に出てくる料理は、オムレツ、トマト煮込み、ラタトゥユ、ボロネーゼ、海老のパスタ、ポトフ、キッシュなどなど。
パウンドケーキとクッキーも載っています。
* 完成品のカラー写真付き
茶箱
どの料理も、ごく普通の家庭の料理でおいしそうなのよ
ただし、ただの料理本ではないのです。
ひとつひとつの料理に、辻親子の思い出や、辻さんの考え方、息子さんへ伝えたいことなどの言葉が添えられています。
茶箱
いわば、エッセイ&料理本ね
恥ずかしがり屋の日本の父ちゃんんにおすすめ
料理をしない男性にも、特にお父さんたちにぜひ読んでみてほしい。
お父さんが息子に想いを伝えるのって、恥ずかしいとかいう気持ちがあってなかなか難しいと思います。
聞く方の息子も恥ずかしくて聞いてくれないかもしれませんし。
そんな父と息子にぴったりの本。
この本を父から息子へプレゼントするだけで、お父さんとしての気持ちがビシビシと伝わると思います。
人生は出来るかぎりポジティブで、でも時々ネガティブくらいがちょうどいいのかもしれない。一生ポジティブというのも疲れるからさ。ま、気楽にやりなさい。
【引用:『 父ちゃんの料理教室』p.61】
形になるようでならないもの。目に見えるようで見えないもの。
幸せってあまりにささやか過ぎて気がつきにくいものなんだよ。
【引用:『 父ちゃんの料理教室』p.97】
茶箱
なかなかこんなセリフ親子で伝えられないわよね(笑)
この本を贈れば、親の気持ちがお子さんに伝わるはずよ
辻さんが苦手な人におすすめ
なんとなく辻さんが苦手だなと思っている人にぜひ読んでほしいです。
サラサラヘアーが目立つ辻さんの中性的なルックスに苦手意識をもっている人もいますよね。
ミュージシャンでありながら、芥川賞を獲った作家さんで、元妻は女優さんたち、長くパリに永住という華やかな経歴をもつ辻さん。
独自の路線を貫く我の強い人というイメージもあります。
が、この本では辻さんの弱い部分をたくさん見せてくれています。
あ~こんなナイーブな人なんだな
人の気持ちを自分のことのように受け止められる人なんだ
自分を責めちゃうタイプの人なんだ
でも彼はそれを他人には見せないように生きてきた、優しくて強い人なんだなと思いました。
茶箱
そんな辻さんだからこそ、息子さんへのアドバイスにも深みがあるのよね
まとめ
辻仁成さんの『 父ちゃんの料理教室』は、親から子へのプレゼントにしたいおすすめ本。
人生の先輩として、親から子どもに直接言えないことを伝えてくれます。
そして、お子さんだけでなく親の立場から読んでも、辻さんの言葉は自分へのエールになります。
生きるうえで、大切なことがたくさんつまった一冊です。
茶箱
読んでみてね