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青木祐子『レンタルフレンド』友達がいない友達が少ないと悩んでいる人におすすめの本

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友達が多いから人間的に優れているというわけでもないですから

(p.156)

 

 

▶▶レンタルフレンドの依頼者に対して、プロのレンタルフレンド七実の言葉

 

 

『レンタルフレンド』

 

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【著者】青木祐子

【出版社】集英社

 

「必要な場面だけでも、友達がいてくれたらいいのに」

そんなときに役立つのがレンタルフレンドです。

 

婚約者が友達を集めてパーティーをすることになり、君も友達を連れてきてと言われた綾音さんはレンタルフレンドを依頼します。

 

彼女は、いじめられたわけでもないのですが、なぜか昔から深い友達ができない、私には友達がいないんです

と苦しそうな顔で告白します。

 

私はわかります、この気持ち。

 

小さなころから「お友達をいっぱいつくろうね」と言われて育ちませんでしたか?

 

電話帳に登録してある番号の件数、LINEのお友達の数、多ければ多いほどいいと思っていませんか?

 

友達がいないこと、LINEを交換している人数が少ないことが恥ずかしいと思っていませんか?

 

友達がいない(少ない)ことを親や恋人に知られたくないと思っていませんか?

 

友達が多いことって、いいことなんですかね?

 

そもそも、友達って何なんですかね?

 

友達の定義は人それぞれなので、自分が友達だと思っていても相手はそう思っていないかもしれません。

 

私は学生時代や若い頃は友達ってすごく大事に思いがちでしたが、大人になるにつれて、そうでもなくなってきました。

もしあなたが友達がいない、少なくて悩んでいるのなら、そこまで悩まなくてもいいじゃないかなと思います。

 

あなたがどんなにいい人でも、やさしい人でも、頭がいい人でも、美人でも、なぜか友達ができないこともあります。

べつにそれは恥ずかしいことでも、なんでもないですし、車の免許をもっていません、ブランドバッグをもっていませんと同じような気がします。

 

もちろん趣味のあう友達、悩みを話せる友達、おいしいものを食べに行く友達がいるならいるで、それはうれしいし楽しいですよね。

 

でもそれが、いいことか悪いことなのかで判断できるものでもないんですよね。

 

友達という名の元に騙されることもあるし、裏切られることもあるのです。

そんな目にあうぐらいなら、友達なんていなくて良かったと思う時だってあります。

 

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茶箱

もしかしたらあなたが友達だって思っている友達だって、お金のかからないレンタルフレンドなのかもしれないわよ

  

あらすじ・感想

 

 

必要にかられてレンタルフレンドを依頼した4人の女性の物語

(それぞれが短編になっています)

 

彼女たちは性格が悪いわけでもなく、個性が強烈なわけでもなく、人の気持ちがわからないような空気をよめないわけでもなく、ごくごく普通の女性たちです。

 

彼女たちのなかには、友達がいないわけではなく、ここぞ!といった場面にふさわしい友達をレンタルする人もいます。

 

4人の依頼どおりに、お金をもらいプロのレンタルフレンドとして仕事をするのは七実ちゃん。

彼女のプロ意識の高さも読みどころです。

 

本当の友達じゃなくても、必要な時に友達として接してくれる、友達としてイヤなことも引き受けてくれる七実ちゃんのようなプロのレンタルフレンドがいたら。

依頼してみたくなっちゃうはずです。

 

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茶箱

レンタルフレンドの専門性スキルと真剣さにビックリ!

本当の友達ってなんなんだろうか?と考えちゃったわ

  

青木祐子『レンタルフレンド』で悩み解決

 

青木祐子『レンタルフレンド』は、友達がいない(少ない)、深い友達(親友)ができない、友達運がない人におすすめの本です。

 

友達がいなくて困ったことってなにか考えてみて。

 

学生時代はたくさんあっただろうけれど、社会人になり大人になると、友達がいないから困ることってだんだん少なくなってきませんか?

 

無理に友達をつくろうつくろうと考えたり悩んでいるくらいなら、もうそんな考えは破りすてたくなってもいいんじゃないでしょうか。

 

レンタルフレンドに頼ればいいじゃない

 

友達がいればいたで楽しいこともあるし、うれしいこともあるけれど、友達がいないあなたが人間失格のように考える必要はまったくありません。

 

この本を読めば、友達がいないことは、車の免許をもっていないと同じような感覚になれるはずです。

 

ぜんぜん恥ずかしいことじゃありませんよ~。

 

次に読みたいおすすめ本

 

『ひとりで生きてく』

 

 

芸人ヒロシさんの著書

50歳、未婚。彼女、友達なし。

人づきあいが苦手、同級生や同僚と、どう関わっていいかわからない、嫌いな人と極力、関わりたくないと考えるヒロシ

群れずにつながらずに生きることが、どんなにラクで、楽しいものか

ヒロシが悩みんでようやくたどり着いた、居心地のいい生き方が「ひとりで生きてく」

”ひとり”は恥ずかしくない

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茶箱

「”おひとりさま”の専門家か?」と思うほど、ヒロシさんのたどり着いた生き方はしっかりしているのよ

このレベルなら社会学者の上野千鶴子さんと対談もできるんじゃない!

 

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