茶箱
読書なら、運動が苦手でもスポーツの楽しさを味わえるわよ!
競技別【スポーツが題材の物語】おすすめ本13冊をえらんでみました。
- 野球『あめつちのうた』
- サッカー『キャプテンマークと銭湯と』
- 卓球『チーム!上 』
- テニス『パラスターSide 百花・パラスターSide 宝良』
- 陸上『ヨンケイ!! 』
- バスケットボール『跳べ、暁!』
- 競歩『競歩王』
- 競泳『スイム!スイム!スイム!』
- ラクビー『セブンズ! 』
- 柔道『七帝柔道記』
- バトミントン『マイナス・ヒーロー 』
- ハンドボール『あざみ野高校女子送球部!』
- 体操『昭和40年男 ~オリンポスの家族~』
野球『あめつちのうた』
【著者】朝倉 宏景
【出版社】講談社
何度でもやり直しはできる
絶望的な運動神経の持ち主・雨宮大地
自分とは正反対の弟、運動神経なしの大地など相手にしない父へのモヤモヤした気持ちから逃げるように大地は、実家を離れ、東京から大阪の甲子園のグラウンド整備を請け負う阪神園芸へと入社する。
負け犬精神のある大地は、日本最高のグラウンドをつくりだすグラウンドキーパーになれるのか?
家族に居場所がないと思っている大地は、その原因の父と理解しあえるのか?
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
華やかな表舞台で活躍している人だけでなく、そこに行きつくまでの人や、その裏で懸命に働いている人たちにも、それぞれのドラマがあって読み応えある小説だったわ
サッカー『キャプテンマークと銭湯と』
【著者】佐藤いつ子
【出版社】角川書店
プライドを捨てなきゃならない時もある
中学1年生の周斗(しゅうと)は、ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、他のチームから移籍してきた大地にあっさりうばわれてしまった。
くやしい気持ちが空回りして、チームメイトから孤立してしまう。
自分がいやになっていた周斗を救ってくれたのは、子どもの頃おじいちゃんと通った時代遅れの銭湯で交流するようになった人たちだった。
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
中学生が人生の壁にぶち当たったときのモヤモヤ感が、手に取るようにわかる小説
プライドもあるし、恥ずかしさもあるし、周りの大人にギャーギャー騒がれても嫌だし、どうしていいかわからないのよね
青春時代の悩みがギュッとつまっている小説だったわ
卓球『チーム!上 』
【著者】吉野万里子
【出版社】小学館
後輩だって頼りになるんだ
東小卓球部キャプテンの大地は、小学生最後の大会をひかえはりきっていた。が、先生の決めたダブルスの相手は、一年下の純。納得のいかない大地に、さらなる事件が起こる。
本当の「チーム」をつくりあげていく大地の物語。
後半は、新キャプテンになった6年生の純の物語になる。
純も大地から引き継いだ部活動に奮闘するが、なかなかうまくいかない。
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
「子どもだっていろんなことを考えて生きているんだよな」
子ども時代が懐かしく思える物語だったわ
テニス『パラスターSide 百花・パラスターSide 宝良』
【著者】阿部暁子
【出版社】集英社
パラリンピックも楽しみ
不調が続いている車いすテニス選手の宝良は、勝利のために、宝良は親友の百花が働くメーカーの競技用車いすを採用することを決めた。
世界の強豪選手が集まるジャパンオープンに参加する宝良は、満足いく試合ができるだろうか?
世界レベルの白熱した試合風景が面白い!
車いすテニスを舞台に、東京パラリンピックの女子の代表候補として注目を集める宝良と、競技用車いすのエンジニアを目指す山路百花車いすメーカーに勤める百花の物語を〈Side 百花〉と〈Side 宝良〉と2巻で綴るスポーツ小説。
宝良のストーリーの前に百花のストーリーを読むと、二人の気持ちがわかりやすかったです。
*本の雑誌が選ぶ2020年度文庫ベストテン1位
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
競技に関わる人の多さ、車いす生活の宝良の厳しい現実など、自分の知らなかったパラテニスの世界にどっぷりはまったわ
心が揺さぶられる物語に涙がとまらなかったわよ
陸上『ヨンケイ!! 』
【著者】天沢 夏月
【出版社】ポプラ社
仲間を信じているから走りきれる
離島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃い、4人は100×4リレー(ヨンケイ)に挑むことになる。
リレーではバトンの受け渡しが最重要なのに、メンバーの人間関係はサイアクだった。
相手のことを考えられないメンバーたちが、本音でぶつかり合ううちに、メンバーたちに、チームに変化が生まれてきた。
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
一人一人じゃメダルに届かないのに、リレーならメダルが取れるってスゴイ
ふだんは個で戦うことが多い陸上選手のチーム力が読みどころ
仲間がいれば信じられない力が出せることもあるのよね
バスケットボール『跳べ、暁!』
【著者】藤岡陽子
【出版社】ポプラ社
親に振り回されているのは自分だけじゃない
母親亡くし、父親と田舎へ越してきた14歳の暁は、転校先で女子バスケット部を立ち上げる。
秀才だが運動神経ゼロの欣子、不法滞在の身でほとんど学校に来られないタンザニア人のプミリア、陸上部から転部してきた薫などが部員となる。
バスケ初心者の彼女たちの、バスケにかける情熱がキラキラ光る青春物語。
家族問題、イジメ、不法滞在、受験失敗など、親に振り回される子どもをめぐる問題にも注目です。
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
自分じゃどうにもならないことが世の中にはあると気づく中学時代 でも、自分でどうにかできることもあると前向きになれる青春物語よ
「本気で生きるって気持ちよくな~い」(『美バディ』のIGさんが好きな私が心で叫んだ言葉)
競歩『競歩王』
【著者】額賀 澪
【出版社】集英社
地味なスポーツだからこそ味がある
物語はリオオリンピックが終わりに近づいた2016年夏から始まる。
大学生の榛名忍は、かつて天才高校生作家デビューしたものの、今や作家として崖っぷち。
編集者からの提案され、何となく競歩の物語を書くことになる。
調査のためおとずれた大学の陸上部にいたのは、長距離走を諦め仕方なく競歩を選んだ、崖っぷちの選手八千代篤彦だけだった。
作家の忍と競歩選手の篤彦、崖っぷちコンビの物語。
*おすすめ:高校生くらいから
茶箱
競技者であれ小説家であれ、苦しみがあれば喜びもある 懸命に取り組むからこそ味わえる達成感やさわやかさがクセになるんだろうな~
それがスポーツの魔力なのよね
競泳『スイム!スイム!スイム!』
【著者】五十嵐 貴久
【出版社】双葉社
アスリートは爽やかだけじゃないの
2つのオリンピックの競泳で金メダルをとった西山大輔。
今や下り坂の英雄といわれ、体のいい引退勧告を受けたのだが納得できない大輔は、「男女混合メドレーリレーで日本代表チームとの勝負」を提案する。
大輔は自分と一緒に泳いでくれる、戦える訳あり選手を集め始め、練習を開始する。
問題は山積みだが、大輔はとにかく男女混合メドレーリレーのチームで日本代表となりオリンピックで再度メダル奪取を目指す。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
大輔は人間臭さがある男
アスリートだって人間よ 完璧な人ばっかりじゃないのよね(笑)
必死さの中に笑いがあって楽しい小説だったわ
ラクビー『セブンズ! 』
【著者】五十嵐 貴久
【出版社】KADOKAWA
今どきっ子に”スポ根”わかるかしら?
岩手県釜崎市にある7人制女子ラグビーチーム「ブロッサム」の選手兼監督を務める市の職員の奥寺浩子は、来年の国体を見据えてチーム作りに奔走していた。
個性豊かなメンバーが集まった寄せ集めチームには、難題は山積みなうえに、どんどん問題は発生し、なかなかまとまらない。
さらに浩子は、かつてラグビーをしていたが今は理由がありラグビーから離れている妹の泉が気になっていた。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
今どきあるの?と思うほど熱い”スポ根”物語よ
ハードな練習をこなし、ハードなゲームを繰り広げる女子たちに熱い応援をしてしまったわ
柔道『七帝柔道記』
【著者】増田 俊也
【出版社】角川書店
努力と結果は比例するわけじゃない
作者である増田俊也氏の自伝的小説。
増田は「七帝柔道」に憧れ、二浪して北海道大学に入学したのだが、柔道部は最下位を続けるどん底の状態だった。
一般の学生が楽しい大学生活を満喫するなかでも、増田を含めて柔道部の面々はひたすら寝技だけをこなす毎日が続く。
地獄のような練習をこなしても結果は出ない。
共に闘う仲間たちと増田の、熱い熱い成長物語。
*おすすめ:大学生くらいから
*七帝柔道とは
北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の旧帝大の柔道部で行われている寝技中心の高専柔道の流れを汲む柔道である。
<中略>
オリンピックや全日本選手権で行われている講道館柔道とは全くルールが異なる、世界唯一の非常に特殊な柔道である
【引用:Wikipedia】
茶箱
過酷な熱い柔道一筋の毎日にも笑いがあり、ぐいぐい引き込まれる物語よ
これだけ熱中できることがあるのは、ちょっとうらやましいわね
バトミントン『マイナス・ヒーロー 』
【著者】落合 由佳
【出版社】講談社
自分のおかげで勝てる!ってスゴイ
バドミントン部の羽野海は、実力がありながら準優勝どまりの中学2年生。
同級生の久能凪人は、体が弱く、同じくバドミントンをしていた兄と関係が悪化し、バドミントンの道をあきらめた過去がある。
ひょんなことから凪人は海から、「アドバイザーになって、私を勝たせて!」とお願いされ、バドミントン部のマネージャーをすることになる。
強引に部のマネージャーにまでされた凪人は、海に金メダルを獲らせることができるのか?
*講談社児童文学新人賞佳作入選
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
スポーツをやりたくても、できない人もいる
スポーツという華やかな舞台の裏には交差するいろいろな想いがある
あ~、これが青春よね
ハンドボール『あざみ野高校女子送球部!』
【著者】小瀬木 麻美
【出版社】ポプラ社
才能があったらあったで悩むこともある
中学時代のバスケ部でのイヤな経験から、もう二度とチーム競技はやらないと思っていた端野凛は、高校入学後、つい本気を出しハンドボール投げの好記録を出してしまう。
結果、ハンドボール部顧問の胡散臭いスカウト画策により、凛はハンドボールを始めることに。
徐々にハンドボールに魅せられ、仲間と心を通わせていく凛の青春スポーツ小説。
*おすすめ:小学高学年くらいから
茶箱
才能がある人も、それはそれで大変なんだな~と感じたわ
ハンドボール競技を知るにもおすすめの本よ
体操『昭和40年男 ~オリンポスの家族~』
【著者】佐川光晴
【出版社】ホーム社
家族で問題を乗り越えていこう
昭和40年生まれ、かつて金メダルを目指した体操日本代表選手・山田三男は、大けがにより体操をやめ主夫になっていた。
走り幅跳びの元日本記録保持者であり、現在は大手スポーツメーカーに勤め家計を支える妻、新体操選手として活躍する長女、美人の姉にコンプレックスを抱く次女との4人家族。
子どもが成長するにつれ、三男は次々に家族の問題に巻き込まれていく。
*おすすめ:中学生くらいから
茶箱
どんな問題があっても家族は家族、絆は切れないのよね
じゃりン子チエ、星一徹、百恵ちゃんの話題がでてくる昭和感ただよう物語
懐かしかったわ~
*おすすめの年代はあくまでも参考程度にお願いします。