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長江優子『サンドイッチクラブ』2021年読書感想文コンクール課題図書 目に見えないことにこそ真実がある

 

 

見えているものだけで判断しちゃだめだよ。

(p.58)

 

 

 ▶▶小学6年生の羽村ヒカルの言葉

 

 

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 茶箱

わかっていながらも、やっぱり「見えているもので判断しがち」な大人の私自身にグサリとくる言葉だわ

 

『サンドイッチクラブ』

 

サンドイッチクラブ

☝画像をクリックするとアマゾンへ

 

【著者】長江優子

【出版社】岩波書店

 

2021年 第67回 青少年読書感想文コンクール課題図書<小学高学年の部>

 

『サンドイッチクラブ』読書感想文のおすすめテーマ

 

長江優子『サンドイッチクラブ』の読書感想文のテーマになりそうなものをピックアップしてみました。

*書きやすいものを選んでいます。他にもいろいろな視点から物語を読めますよ。

 

本を選ぶ時の参考にしてください。

 

● 見ただけではわからない真実がある

 

● 自分で自分の未来を切り開くガッツ

 

● 親・大人の子どもへの接し方の違い

 

● 女の友情

 

● 家庭の経済格差の問題

 

● 何かに熱中する楽しさ・探求心

 

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 茶箱

本のタイトルと中身がおもいっきり違っているので気を付けて 

 

感想

 

中学受験のために通っている塾知り合った、風変わりと評判の少女ハムとともには砂の彫刻にハマる珠子(タマゴ)

今まで出会ったことのない羽村ヒカル(ハム)との付き合いの中で、社会のこと、人の気持ち、将来のことなど、いろいろなことを考えるようになる。

 

大人になっても思うけれど、自分の周りには同じようなタイプの人が集まっている。同じような生活レベル、同じような考え方、同じような生き方を選択してきた人たちだ。

そんななかに、たまに未確認物体のような衝撃をぶちかましてくる人が登場したりすると、たいへんだ。

対応はふたつに分かれる

その人におもいっきり感化される、か、その人を思いっきり避けるか

 

大人はここらへんの感情が両極端に分かれてしまうが、子どもはまだまだ柔軟性があるのがうらやましいなと思う

 

ヒカルは最初、とっても大人ぽい考え方をしたしっかりした子どもで自分で人生を生き抜く力をすでに持っているのではと大人ながらに感心したのだが。

 

物語の途中から「あれ?」と感じるようになる。

ヒカルだってまだ子どもなのだ。

友達から外れ者になっているのはさみしいし、ミサイルだって怖いし、自分の家の貧しさが恥ずかしいのだ。

ヒカルが元気よく見えるから安心してはいけなかったのだ。

 

珠子だけでなくヒカルも珠子に影響をうけていく。ふたりは、お互いにいままで知らなかった世界を教え合い、理解しあうのだ。

 

自分だけの価値観が通用しない、見たままの姿が本当の姿じゃないということは、だれもが知っておくこと、心にいつも持っておく倫理感だと再認識した物語だった。

 

残念だったのは、おいしいサンドイッチは登場しないこと。

タイトルと中身がおもいっきり違っていたのにビックリした。

 

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 茶箱

この先もサンドイッチクラブが続くのかは不透明だけど、この夏のサンドイッチクラブの活動は永遠に二人の心に残っていくと思うわ

 

印象に残った言葉

 

● 小学6年生ヒカルの言葉

 

 

世の中、いつなにがおこるかわからないんだよ。チャンスを簡単に逃す人は、永遠にほしいものが手に入らないんだから

(p.79)

 

 

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 茶箱

小学6年にてこの人生に達観したセリフ

大人としては、ヒカルは今までどんな風に育ってきたのかと心配してしまうわ

 

● 砂像アーティスト、シラベさんの言葉

 

 

太陽に寿命があるように、この世界に永遠なんてないからね。形あるものは遅かれ早かれ消えていく

(p.117)

 

 

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 茶箱

諸行無常よね

 

『サンドイッチクラブ』基本情報

 

● 2021年 第67回 青少年読書感想文コンクール<小学高学年の部>課題図書

 

● 難しい漢字にはルビあり

 

あらすじ

 

 

主人公の小学六年生の珠子は、中学受験を控えた夏休み勉強漬けになっている。

でもなんで中学受験をしたいのか?もわからず、勉強にも気持ちが入らない。

 

そんなとき同じ塾に通うヒカルと知り合いになる。

「すごい子と友達になっちゃったな」尊敬できる友達ができたと喜ぶ珠子は、今まで知らなかった新しい世界(社会)や考え方に出会うのだ。

 

次に読みたいおすすめ本

 

『君たちは今が世界』朝比奈あすか

 

 

小学校6年3組の教室で起こったことが4つの短編集になっている。

 

小学6年生の一人一人がもつ揺れる気持ちが痛いほど伝わってくる。

大人はあのころの自分に出会ったような気分になれる物語です。

 

2020年、開成中学や海城中学など超難関校の入試で出題された小説として有名です。

 

 

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