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中学・高校入試で出題された本を読む!小中学生におすすめ朝読書本探し

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2021年桜蔭中入試(国語)で出題 森絵都『あしたのことば 』「あの子がにがて」

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 茶箱

どうしても好きになれない友達っているわよね

 

”言葉が通じない”

”その子の言葉ひとつひとつにイライラする”

 

大人になってもそんな気持ちを感じることがあるわ

 

森絵都『あしたのことば 』

 

あしたのことば

 

【著者】森絵都

【出版社】小峰書店

 

2021年の難関私立中学校、桜蔭中の国語の入試問題として出題されました。

 

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 茶箱 

中学入試界では定番中の定番、森絵都さんの登場よ

 

いまや、森さんの作品が出題されたら受験生はホッとするんじゃないかしらね

 

あらすじ・読みどころ

 

『あしたのことば』は8編の短編集

 

それぞれの物語でイラストが違っているおもしろい本です。

まるで漫画雑誌を読んでいるようです。

 

物語の主人公は、小学校5・6年生の男の子と女の子(リスが主人公の物語がひとつあり)

 

「言葉」がテーマになった物語

言えない言葉、言えなかった言葉、言いたい言葉、言おうとする言葉、いい表すのが難しい言葉、理解できない(通じない)言葉

いろいろな「言葉」が出てきます。

 

*光村図書小学校教科書「国語6」掲載の「帰り道」も収録

 

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 茶箱 

小学高学年子どもたちの物語だけど、大人になっても同じような思いをすることがあるのよ

大人も読むと心が安らぐと思うわ

言葉ってカンタンに発することができるだけに、大事にしたいわね

 

何回も読んで、ゆっくりと言葉のひとつひとつを味わって読みたくなる本で、音読したくなる文章なのよ

 

読みどころ

 

● 小学生のナイーブな心

 

● 言葉のもつ力の大きさ

 

● 子どもも大人もだれもが思うような言葉に関する悩み

 

 

2021年桜蔭中の入試問題(国語)を解いてみた

 

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 茶箱

短編「あの子がにがて」まるまる1編が問題物語で出題

 

主人公は小学校5年生の水穂ちゃん

 

水穂は同じクラスの真紀ちゃんが苦手。

真紀ちゃんはきれいだけど、クール。男の子の前だと態度や言葉が違う。

そんな真紀ちゃんとは言葉が通じないと思うし、真紀ちゃんの一言一言にイラっとしてしまう

 

塾仲間のミーヤンに真紀ちゃんとのことを相談してみると、思いがけない言葉を教えてくれて、水穂は「そうなのか!」と納得するのだ

 

1編まるまる出題だけど、文章量はそれほど多くない

読みやすい文章なので、桜蔭中受験生レベルの子なら文章量を多いと感じる子は少ないはずです。

 

ただ文章が話し言葉で、それが大阪弁なのが読みにくいなと思う子がいるかもしれないと思います。

 

大人の私が解いてみた!

 

● 主人公の気持ちを読み解く

 

● すべて記述式で「説明しなさい」「考えて書きなさい」で文字数の指定なし

 

● 物語全体がどんな状況の話しなのかが問われる

 

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 茶箱

物語が読みやすいので、大阪弁につまづかなければ、解答しやすい問題だと思ったわ

 

きっと女の子はみんな一度は感じたことがあるはなしなので、受験問題といえども、物語がおもしろくて読み入っちゃう可能性もあるわね(笑)

 

大人の私が読んでも、「なるほどね~」と思うような面白い物語だったわ

 

森絵都『あしたのことば 』「あの子がにがて」 役立つちょこっとメモ

 

●主人公:小学校5年生の女の子

●舞台:学校

●フリガナ:難しい言葉だけあり

●本の長さ:24-35ページ(単行本)

●初版:2020年11月

●作者の森絵都さんは1968年生まれ。

『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。

『カラフル』で産経児童出版文化賞、『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞など、多数の児童文学賞を受賞。

『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞している。

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 茶箱

 森絵都『あしたのことば 』「あの子がにがて」は、子どもだけでなく大人も感じる友達への違和感を書いてくれている物語だったわ

 

いくつになっても、人間同士の関係って難しいのよね

 

桜蔭中で出題された「あの子がにがて」以外の物語も読みごたえある物語なので、『あしたのことば』は、小学生たちの間でこれから長く読み続けていくだろうなと感じたわ

 

何回も読みたくなる、言葉に出して読みたい物語だったわ

じっくりかみしめて読んでほしい素敵な本よ

 

*読みどころや試験問題の感想は、あくまでも私個人の意見です。

 

紹介した本はこちら

 

続けて学ぶための本は?

 

森絵都さんに関する本

『クラスメイツ』(前・後)がおすすめ

 

中学1年生のとあるクラス全員が主人公になった本です。

2015年から今までに、たくさんの私立中学で入試問題で出題されていますよ。