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宮下奈都『よろこびの歌』『終わらない歌』多数の中学・高校入試(国語)で出題!

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 茶箱

本人たちには悩ましい年ごろであっても、おばちゃんから見るとキラキラしているのよ

 

宮下奈都『よろこびの歌』

 

よろこびの歌 (実業之日本社文庫)

 

【著者】宮下奈都

【出版社】実業之日本社

 

2017年吉祥寺中学校、2019年公文国際中学校Bの国語入試問題として出題されました。

2019年愛知県の公立高校入試(Bグループ)でも出題されています。

 

▼作者の宮下さんのツイッターでも話題に!

 

あらすじ・読みどころ

 

7つの連作短編集

新設女子校の2Bのクラスメイトたちの青春物語

 

声楽を志す御木元玲は、有名なヴァイオリニストの娘
当たり前のように受かると思っていた音大附属高校の受験に失敗し、新設女子高の普通科に進学した。


自分の音楽の才能に疑問をもち、挫折感から学校でも孤独になってしまうのだが、校内合唱コンクールで指揮者になることで、玲の高校生活が動き出す。

 

玲と同じように自分の現状、見えない未来にもがき、それぞれ自分なりの道を歩みだす彼女たちの玲のクラスメイトたちも成長物語

 

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 茶箱

高校生の頃って楽しい毎日の中で、ふつふつ迫る大人への階段が怖かったのを思い出したわ 自分に自信をもてないし、どうやって生きていくのかが不安だったわ 

だれも口にしなかったけれど、きっとみんなもそうだったのね

 

高校生の彼女たちは、悩みながらも、若さがはじけたエネルギーあふれているの

さわやかで前向きな成長物語は気持ちよく読めたわ

 

小学生や中学生、高校生におすすめ作品よ

 

読みどころ

 

● 学校生活での友人関係

 

● 自分の未来への不安と期待

 

● 挫折から立ち直る方法

 

 

2017年吉祥寺中入試(国語)の入試問題を解いてみた

 

文章問題の量は普通

物語は読みやすいので気分的には楽だと思う

 

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 茶箱

出題された部分は、挫折感から孤独を貫いている玲ちゃんが合唱コンクールの指揮者になるところから始まり、玲の圧倒的な音楽レベルにクラスメイトたちが引き気味になってしまう部分 そして高3への進級を前に合唱コンクールのリベンジをする部分よ

 

出題部分の物語の主人公は、玲のクラスメイトでクラス委員のひかり

彼女から見た玲の気持ちと、ひかり自身の気持ちが問われています

 

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 茶箱

玲という、高校2年生の自意識高め女子クラスメイトの気持ちを、真面目な委員長が読み解くうちに、自分自身はどうなんだろうと自問するようになっていくのよ

 

●クラスメイトと玲の関係

 

●玲とひかりの関係

 

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 茶箱

大人の私が解いてみたところ、問題文の物語がおもしろくて、ついつい感情移入しちゃったわよ

なので、自分勝手に読むすすめないように注意が必要だと思うわ

 

これが入試問題のいやらしさだけど、あくまでも問題文章に書かれていることから正解を導きださなくちゃなのよね

 

問題は選択問題と記述問題バランスよく出題されていたし、答えが導きやすい問題だったわ

 

宮下奈都『終わらない歌』

 

終わらない歌 (実業之日本社文庫)

 

【著者】宮下奈都

【出版社】実業之日本社

 

2020年富士見中学の入学試験(国語)で出題されました。

2014年長野県の公立高校入試でも出題されました。

 

あらすじ・読みどころ

 

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 茶箱

作中に、あの”ブルーハーツ”の歌が登場するの!

 

おばちゃん世代には懐かしくて涙がでてくるほどよ

 

本を読みながら歌いたくなったわ

 

『よろこびの歌』の続編

連作短編集6編

 

自分の未来がはっきり見えなかった高校2Bの彼女たち

 

あれから3年(卒業して2年)たち、それぞれの人生を歩み始めたところだ

音大に進学したのに、さらに自分の才能に悩む玲、劇団に入った千夏など馴染みのメンバーたちが続々登場する


高校生の時とは違った人生の悩みに向かい、また新しい一歩を踏み出していく彼女たちの物語が書かれている

 

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 茶箱

彼女たちは、再び”よろこびの歌”を歌えるのか?

 

20歳前後の彼女たちのモヤモア感に、おばちゃんは懐かしさも感じたわ

前作の『よろこびの歌』同様に、彼女たちはいたって前向き!

さわやかすぎるほど前向きに進んでいるわ

 

新しく踏み出す彼女たちの一歩一歩を応援したくなるわよ 

 
読みどころ

 

● 悩んだ自分を支えてくれる”人”の存在

 

● 未来へ突き進む強い気持ち

 

● 自分を信じる心

 

 

2020年富士見中入試(国語)の入試問題を解いてみた

 

文章問題の量はやや多め

音大生の玲と劇団員の千夏のストーリーなので、小学生にはちょっとお姉さん世代の物語になる

 

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 茶箱

出題された部分は、玲が千夏に誘われて劇団のミュージカル公演に出演することになる。公演の練習時の出来事と、その帰り道での千夏と七緒(一緒に出演する仲間)との会話のシーン

 

気持ちを読み取るよりも、ストーリーを細かく読み解くことが求められます。

 

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 茶箱

問題になっている部分は、ドラマのようなシーンなので、劇団の練習風景や、帰り道の3人の様子がありありと想像できて楽しかったわ

 

大人の私が解いてみたところ、問題は語彙について問われるものが多めで、物語に書かれている内容が理解できているかを問う問題が多かったわ

 

物語の主人公の年齢が20歳くらいだからかしら、気持ちを問う問題は少なかったわ

 

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 茶箱

問題物語の注釈に”ブルーハーツ”があったの(笑)

今どきの小学生は知らないわよね

「男性4人によるロックバンド」と書かれていたけれど、今どきっ子たちは、どんなバンドを想像するのかしら? 聞いてみたいわ~

 

宮下奈都『よろこびの歌』『終わらない歌』役立つちょこっとメモ

 

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●主人公:主に歌を愛する玲と千夏 2Bのクラスメイト(女子)たち

●舞台:主に学校

●特にフリガナなし

●本の長さ:『よろこびの歌』p204『終わらない歌』p238(単行本)

●初版:『よろこびの歌』2009年 『終わらない歌』2012年

●作者の宮下奈都さんは、他にも音楽に関連した本を書いています。

ピアノ調律師の青年を書いた『羊と鋼の森』も、中学・高校入試問題になっています。

 

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 茶箱

宮下奈都『よろこびの歌』『終わらない歌』は、子どもから大人への階段を上る女の子たちの素直な気持ちが書かれた物語よ

 

2冊続けて読むと、彼女たちのたしかな成長がわかってうれしくなるわ

 

自分の未来が不安になる気持ち、自分の明るい未来へ向かって歩き出そうという気持ちが表裏一体になっている

本人たちはイライラするほど悩んでいたりするのに、大人からみるとそんな彼女たちがキラキラして見えるのよ

 

大人の私は老後という未来に悩んでいるけれど、キラキラしてない(笑)

がっかりよ

 

*読みどころや入試問題を解いた感想は、あくまでも私個人の意見です。

 

紹介した本はこちら

 

続けて学ぶための本は?

 

宮下奈都さんの書いた音楽を題材にした本は?

 

▼▼本『羊と鋼の森』がおすすめ

ピアノ調律師になった青年の成長物語

第13回本屋大賞、第4回(2015)ブランチブックアワード大賞、第13回(2016)キノベス! 第1位と伝説の三冠を達成した人気作品です。