2020年12月
激動の2020年もようやく終わろうとしています。
年末年始はゆっくり映画鑑賞でもしようかしらと思っている人へおすすめ!
映画を見る前に原作になった本を読んでみませんか?
映画鑑賞もいいけれど「原作本を読みながら、年末年始を家でまったり過ごそうかな」と思える素敵な本がたくさん!
『魔女がいっぱい』
【著者】ロアルド・ダール
【出版社】評論社
「チャーリーとチョコレート工場」で知られる児童文学作家ロアルド・ダールの作品
気づかないだけで、この世の中にはたくさんの魔女がいると、おばあちゃんに魔女の見分け方を教そわった”ぼく”。
そんな”ぼく”が、ひょんなことから魔女の集会に出くわし、魔女につかまってしまう。
ピンチ”ぼく”!どうなっちゃうの?
不思議な話しだけど、それを思いっきり楽しめる
魔女に立ち向かおうとする”ぼく”の勇気を力強く感じたり、おばあちゃんと生きられる時間を大切に思う”ぼく”のやさしさ。
大人も子どもも大好きになれる物語だよ
**映画情報**
『魔女がいっぱい』(洋画) 劇場公開日 2020年12月4日
『サイレント・トーキョー And so this is Xmas』
【著者】秦建日子
【出版社】河出書房新社
「アンフェア」シリーズの秦建日子の作品
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの楽曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて執筆したという小説です。
12月22日クリスマス目前、にぎわう東京恵比寿で爆破テロが発生。
「これは、戦争です」犯行声明で、犯人は日本国首相との生放送テレビ対談を要求。拒否すれば、次は渋谷で無差別爆破テロを起こすとの予告が。
首相の判断は?
新たなテロは起こってしまうのか?
ハラハラドキドキな展開が、圧倒的なスピードで繰り広げられる
**映画情報**
『サイレント・トーキョー』劇場公開日 2020年12月4日
コロナ騒ぎで忘れかけていたけれど、テロの恐怖を改めて感じてしまったよ
スピード感ある小説で、あっという間に読んじゃうよ。
東京が舞台なのでリアル感もハンパなかった。
『イエスかノーか半分か』
【著者】一穂ミチ(著)、竹美家らら(イラスト)
【出版社】新書館
**映画情報**
アニメ映画『イエスかノーか半分か』 劇場公開日 2020年12月11日
テレビ局に勤める「王子」と呼ばれる人気若手アナウンサー国江田計と、アニメーション作家・都築潮の恋愛模様を描く大人気BL小説
「王子」と呼ばれる国江田だが、実は裏の顔はダメダメというキャラ。
そんな国江田をかわいいと思う都築。
お互いが「素のままでいられる」と感じ合う二人の関係は進展するのか?
マンガ『きのう何食べた?』などが人気になり、BL作品がごくごく普通に受け止められるようになったよね。
でも女性の立場からすると、いい男をめぐるライバルが男も加わって増えてしまうのがつらい(笑)
二人の愛がたっぷり感じる、笑えて幸せになれる小説だったよ。
『私をくいとめて』
【著者】綿矢りさ
【出版社】朝日新聞出版
芥川賞作家・綿矢りさの小説
主人公はもうすぐ33歳、独身の黒田みつ子(名前もなかなか渋い!)
一人で生きていくことには、なんの抵抗もないと思っている。
彼女は悩んだとき、もう一人の自分「A」に脳内で相談をする。
「おひとりさま」を満喫するため、一人で生きるために、周りにも自分にも気を配る、みつ子なのだ。
そんなみつ子が年下男性に恋をした!
**映画情報**
『私をくいとめて』 劇場公開日 2020年12月18日
みつ子の気持ちがスゴクわかる。
「みつ子は私かも!」と思ったほど。
みつ子がみつ子らしい幸せをつかめますように、と思いながら読んだよ。
『えんとつ町のプペル』
【著者】西野亮廣のプロデュース
【出版社】KADOKAWA
お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣のプロデュース作品
クラウドファンディングを使い、イラスト、着色、デザインなど総勢33人のクリエイターによる分業体制で制作されたベストセラー絵本「えんとつ町のプペル」
えんとつ掃除屋のルビッチと、ルビッチに「ハロウィン・プぺル」と名付けられたゴミ人間、二人の友情物語
**映画情報**
『えんとつ町のプペル』 劇場公開日 2020年12月25日
今にも動き出しそうな躍動感ある、すばらしい絵にビックリしたよ。
子どもと一緒に想像を膨らませながら楽しめる絵本だよ
『ジョゼと虎と魚たち』
【著者】田辺聖子
【出版社】角川書店
足が悪く車いすにのっているためほとんど外出をしたことがないジョゼと、大学を出たばかりの管理人・恒夫とのラブストーリー。
妻夫木聡さんと池脇千鶴さんが演じた映画を見たことのある人も多いはず。
本は短編9編集のうちの1編がこの小説。
**映画情報**
アニメ化『ジョゼと虎と魚たち』 劇場公開日 2020年12月25日
自分が知らない世界を知っている人に惹かれる
人間の性をみたような小説だった
短い小説の中で、ぎゅっと恋の楽しさとはかなさを感じたよ
この記事で紹介した本リスト
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