茶箱
専門家が、子どもが楽しく科学や数学に興味をもつきっかけになる本を選ぶプロジェクトが科学道100冊プロジェクトだよ
2020年9月に、最新版2020年版が発表されました。
- 2020年 科学道100冊プロジェクトとは?
2020年 科学道100冊プロジェクトとは?
「科学道100冊」は理化学研究所によるプロジェクトです。
「科学道100冊」は、書籍を通じて科学者の生き方・考え方や科学の面白さ・素晴らしさを届ける事業です。未知に挑戦しながら未来を切り開いていく科学者の姿勢や方法に着目し全ての人の生きるヒントになる本との出会いを目指しています。
引用:「科学道100冊」2019ブックレットより
どんな本が選ばれているの?
大きな2つの枠組み「その年のテーマ」と「科学道クラッシックス」で本を選んでいます。
★その年のテーマ本50冊
⇒今が旬な化学のテーマなど3つの軸をもとに選ばれた本
2020年の3つの軸
①驚異の体
②宇宙のフロンティア
③世界を変えた科学者
★科学道クラッシックス50冊
⇒時代をこえて読み継ぎたい本
合計100冊が選ばれています。
科学が苦手でも読みやすいおすすめ本は?
科学道100冊プロジェクトが選んだ本の中から、テーマ別に文科学が苦手・なじみのない人でも読みやすい、親子で一緒に読むのにおすすめの本を選んでみました。
●文系で科学に馴染みのない
●子どもに科学や数学に興味をもってもらいたい
●楽しく科学に触れたい
2020年の3つのテーマ①驚異の体 おすすめ本
今年ならでは、ウィルスを知るためにの本からスタートします
『感染症の世界史』
【著者】石弘之
【出版社】KADOKAWA
怖ろしく致死率の高いエボラ出血熱やデング熱から、身近なウィルス、インフルエンザやピロリ菌、ヘルペス、風疹など。
自分もかかったことのあるウィルスが登場するので、興味しんしんで読めます。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『はたらく細胞』1~5巻
【著者】清水明
【出版社】講談社
マンガで学べるのがうれしい!読書が苦手な人でも読みやすいよ。
テレビアニメにもなった人気作品でもあります。
擦り傷、インフルエンザや食中毒、日常生活に潜むウィルスや細菌が、私たちの体内に入ってきたときの細胞の活動を擬人化した漫画です。
今までそれほど気にならなかった擦り傷すらちょっと怖くなってしまいました(笑)
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『世界で一番美しい切り絵 人体図鑑』
【著者】エレーヌ・ドゥルヴェール (著)
【出版社】エクスナレッジ
美しいイラストの仕掛け本
部屋に飾ってもカッコいいレベルで、プレゼントにもおすすめ
自分自身の体の構造が一目でわかるようになっているので、子どもも大人も楽しめます。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
2020年の3つのテーマ②宇宙のフロンティア おすすめ本
『宇宙への秘密の鍵』
【著者】スティーヴン ホーキング (著)
【出版社】岩崎書店
この本は特におすすめ!
映画『博士と彼女のセオリー』でも有名な、イギリスの「車椅子の物理学者」スティーヴン・ホーキング(2018年死去)が書いた児童書。
スーパーコンピューター・コスモスの力で宇宙を大冒険するというスペース・アドベンチャー物語です。
物語を読むだけで、科学や宇宙について、星の誕生や太陽系、ブラックホールなどの知識が身についてしまいますよ。
小学校高学年でも十分に読むこなせる内容で、大人でも楽しく読める本です。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『天空の地図─人類は頭上の世界をどう描いてきたのか』
【著者】アン・ルーニー (著), ナショナル ジオグラフィック (編集)
【出版社】日経ナショナルジオグラフィック社
昔、人類は頭上の世界をどう描いてきたのか?人々は宇宙をどのようなものと捉えていたのか?
人々の宇宙観の変遷を辿ることができます。
絵と画が中心になっている本。
宙、月、太陽系の惑星、太陽などを写本や印刷本などの挿絵や図や、現代の望遠鏡や探査機による画像がオールカラーで楽しめます。
部屋に飾ってもおしゃれな本です。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『人類、宇宙に住む─実現への3つのステップ』
【著者】[著] ミチオ・カク [訳] 斉藤 隆央
【出版社】NHK出版
かつては夢物語、SFの世界の話しだった宇宙に住むことが、いつか実現できるかもしれない。
地球が壊滅に向かっているとしたら、人類は生き延びるために宇宙に移住する必要があるのですから。
NASAやイーロン・マスク、ジェフ・ベゾスらの宇宙開発への挑戦を追いながら人類の未来を考えます。
そういえば、元ZOZOTOWNの社長前澤さんは月に行けるのでしょうか?
▼画像をクリックするとアマゾンへ
2020年の3つのテーマ③世界を変えた科学者 おすすめ本
『ダーウィンの「種の起源」─はじめての進化論』
【著者】サビーナ ラデヴァ (著) 福岡伸一(訳)
【出版社】岩波書店
子どもも大人も楽しめる、かわいい絵とわかりやすい文章で描かれたダーウィンの『種の起源』
ある生きものが絶滅してしまう生き物と、生きのこる生き物がいるのはなぜか?
生き残る生き物が優れているものは何か?
私たちが生きていくのにも役立つことが書かれています。
大型の絵本で部屋に飾ってもおしゃれです。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『生命科学者たちのむこうみずな日常と華麗なる研究』
【著者】 仲野徹 (著)
【出版社】河出書房新社
歴史に名を残している科学者たちは、とってもユニークな人々だった。
世界の18名の研究者のハチャメチャな独創的な人生と、すばらしい研究内容を紹介しています。
彼らの研究内容がわかりやすく書かれているのがこの本の魅力。
読みものを読んでいながら、生命学について自然に学べてしまいます。
日本人では、野口英世、森鴎外、北里柴三郎などが登場しますよ。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『イノベーターズ─天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史』
【著者】ウォルター・アイザックソン (著)
【出版社】講談社
日本でもとうとう叫ばれ始めた「デジタル革命」(笑)
社会の流れについていくうえでも必要になるだろう、コンピューターとインターネットの歴史を学べる本です。
世界初のプログラマーだったのは女性だったなんてビックリでしたよ。
著者な世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』を書いたウォルター・アイザックソンです。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
2020年の科学道クラッシックス おすすめ本
理化学研究所の研究者などに「大人になる前に出会ってほしい科学道の本は何ですか?」というアンケートをもとに選ばれた本50冊です。
『科学と科学者のはなし─寺田寅彦エッセイ集』
【著者】寺田 寅彦 (著), 池内 了 (編さん)
【出版社】岩波書店
文筆家の寺田寅彦(1878-1935)の科学エッセイ。
彼のいろいろなモノに対する好奇心から生まれる観察眼の凄さに驚きます。
昭和初期に書かれたものですが、現代に生きる私たちが読んでも楽しめます。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『ソフィーの世界』
【著者】ヨースタイン ゴルデル (著)
【出版社】NHK出版
ノルウェー発の哲学ファンタジー、この本が日本で大流行したのはもう20年も前になります。
学生の頃に読んだことがある大人も多いのではないでしょうか?
主人公はごく普通の14歳の少女ソフィー。「あなたはだれ?」だけ書かれた手紙を受け取り物語はスタートします。
「世界はどこから来た?」「私は一体何者?」にソフィーと一緒に考えながら読み進むことができますよ。
この本には、ソクラテスやアリストテレス、デカルトやカントなど、古代ギリシャから近代哲学にいたる哲学者たちがぞくぞく登場するのも魅力です。
小学高学年から読めるようになっています。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
『New Scientist 起源図鑑』
【著者】グレアム・ロートン (著), ジェニファー・ダニエル (著)
【出版社】ディスカヴァー・トゥエンティワン
「あらゆるものの究極の始まり」
何もないところから、いったいどのようにして何かが生まれたのか。
宇宙の始まり、地球の始まり、生命の始まり、文明の始まり、現代の発明の始まりへと53のものごとの始まりを探求する。
トイレットペーパーの始まりなど、面白ネタもありますよ。
地質学から進化生物学、宇宙論、考古学、歴史学にまで及ぶ幅広い分野の最新の研究の数々が学べます。
▼画像をクリックするとアマゾンへ
茶箱
「2020年科学道100冊プロジェクト」は文系の人でも興味のもてる本がたくさん紹介されていましたよ。
親子で一緒に読みこめる本もたくさんあるので家族で科学の本を読みこんでみませんか?
【2019年科学道100冊プロジェクト】のおすすめ本はこちら
絵本で学べる生命の本7冊はこちら
【2020年科学道100冊プロジェクト】
子どもや文系さんでも読みやすいおすすめ本リスト
▼画像をクリックするとアマゾンへ