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【坂木司】『和菓子のアン』シリーズ3冊 本に出てくる和菓子を研究!お菓子好きにおすすめ和菓子に秘められた魅力がわかる本

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おいしい和菓子がぞくぞく登場する小説を読みながら、和菓子や日本文化について学べちゃう本があるよ。

和菓子がこんなにも魅力的だったなんて、ビックリしちゃうはず!

 

坂木司『和菓子のアン』シリーズ

 

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【著者】 坂木司

【出版社】光文社

 

おすすめポイント

 

● 和菓子のあれこれがわかる

 

● 自分探しの成長日記であり青春小説

 

● 和菓子トレビアから導き出される推理小説としても楽しめる

 

● 和菓子から季節を感じられる

 

 

1作目『和菓子のアン』

 

和菓子のアン (光文社文庫)

 

主人公は、ちょっとぽっちゃり気味の梅本杏子(うめもときょうこ)ちゃん

あだ名はアンちゃん

 

高校卒業後、その先が宙ぶらりんなアンちゃんの好きなことは「おいしいモノを食べること」

 

なにか自分の好きなことが役立てないかと選んだ仕事(アルバイト)がデパートの地下にある和菓子屋「みつ屋」だった

 

そこは、和菓子の知られざる魅力がつまった素敵な世界が広がっていた! 

 

バイト仲間は、クセのある?ステキなメンバーたち

彼らとあんちゃんの絡みもおもしろい

 

和菓子屋「みつ屋」の仕事仲間

 

●趣味で投資にはまっている椿店長

おっさんぽい性格で、ショートヘアーの似合う小顔、すらりとしたスタイルなのに、私服が珍妙。

 

●和菓子職人志望の立花さん

かわいいもの好きな女子(乙女)ぽい?イケメン。

 

●小顔な女子大生桜井さん

かわいい外見とのギャップがはげしい元ヤンさん。

 

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 茶箱

自分に自信のないあんちゃん。

おいしい和菓子の魅力にどんどんはまっていくよ。

 

好きなものを通じて少しずつ自信をつけていくあんちゃんがとってもキュート。

あんちゃんの素敵な和菓子生活を応援したくなっちゃうよ!

 

 登場する和菓子

 
あんちゃんがバイトをしている和菓子店「みつ屋」で販売される和菓子を中心に、小説のなかからピックアップしてみました。

 

定番商品

 

●『松風』(まつかぜ) 

カステラに似た焼き菓子。表面に黒胡麻が振ってある。

 

5月の上生菓子

 

●『兜』(かぶと) 

端午の節句の和菓子

 

●『薔薇』(ばら) 5月の花

 

●『おとし文』(おとしぶみ) 

巻いた葉とそれにとまる露を模したもの。

こういった形に葉を落とす虫の仕業を見た人が、まるで紙を巻いて落としてある文(ふみ)のようだと感じたことからこの名前がついた。

 

6月の上生菓子

 

●『青梅』(あおうめ) 

甘酸っぱい梅味。

白餡に梅の甘露煮の裏ごしを混ぜて、さらに中心には煮詰めた梅ジャムを包んである。

 

●『水無月』(みなづき) 

氷の節句、夏越の祓の和菓子。

三角形に切り出された平たいういろう。表面に散らされた程よい歯ごたえとほのかな塩気を残す小豆。

 

●『紫陽花』(あじさい) 

カラフルな寒天の角切りで包まれた中にシンプルな白餡が入った綺麗な和菓子。

 

7月の上生菓子

 

●『星合』(ほしあい) 

七夕の和菓子。暗い色(夜空)にぽつりと鳥(カササギ)が浮かんでいる。カササギが橋を掛けにいく途中をあらわしている。

 

●『夏みかん』(なつみかん) 

中心に果皮の砂糖漬けを包んだみかん形のかわいいお菓子。

 

●『百合』(ゆり) 

白餡を百合の形に模した上品デザイン。

 

8月の上生菓子

 

●『清流』(せいりゅう)

 

●『鵲』(かささぎ) 

旧暦の季節を好む方のために8月にも七夕の和菓子を販売。

白いういろう餡の上に、鳥と星の焼き印が水墨画のようにつけられた地味ながら格好の良い和菓子。

7月の「星合」のカササギと違って、橋を架け終わって織姫と彦星を無事に会わせることが出来た後に一休みしているカササギを表している。

 

●『蓮』(はす)

 

9月の上生菓子

 

●『光琳菊』(こうりんぎく) 

尾形光琳の意匠を使っている。

ぱっと見はそら豆、まん丸でぽってりしている。お月見をイメージした。

真ん中にすっと入った切れ込みは、まるでスマイルマークの口みたい。練り切りで、中心にのし梅を偲ばせてあり、ジャムより固めの梅ゼリーが出てくる。

 

●『跳ね月』(はねづき) 

羊羹の上に月と兎の型抜きをしてある。

 

●『松露』(しょうろ) 

茸(きのこ)をイメージした練り切り。

 

11月の上生菓子

 

●『亥の仔餅』(いのこもち) 

お餅の回りに小豆餡ときな粉をまぶした柔らかな和菓子。

 

12月の上生菓子

 

●『柚子香』(ゆずこう) 

冬至の柚子をイメージした練り切り。

 

●『田舎家』(いなかや) 

藁葺き屋根の家を模した桃山の和菓子。

中に干し柿をペースト状にした餡がはいっている。表面は桃山という焼いた生地。

 

●『初霜』(はつしも) 

薪につもった霜を表現した和菓子。

本体は求肥、中に黒糖の餡が入っている。焼き黄身餡で作った小枝がついている。

 

12月の上生菓子:立花さんの和菓子師匠作

 

●『星夜』 

きよしこの夜の「聖夜」の音にかけたもの。うぐいす豆の鹿の子。

三角錐の形、緑色のてっぺんには、ちかりと光る金箔。クリスマスツリーを模している。

 

12月の上生菓子:立花さん作

 

●『甘露家』(かんろや)(スイートホーム) 

家形の和菓子に型抜きした星が載っている。中には苺を煮詰めた苺ペースト。

 

1月の上生菓子

 

●『辻占』(つじうら) 

円形の生地をくしゃりと二つ折りにした焼き菓子。占い紙を包んである。

 

●『早梅』(はやうめ) 

早咲きの梅をイメージ。練り切りで中はさらりとした白餡。

 

●『福寿草』(ふくじゅそう) 

こくのある黄身餡をよもぎ入りのういろうで包む。

 

●『風花』(かざはな) 

雪をイメージ。上品な白あんのそぼろで外を包み、中心には和三盆をつかった餡が隠されている。

 

1月の上生菓子:立花さんの和菓子師匠のお店

 

●『未開花』(みかいこう) 

四角い紅白の生地を風呂敷のように折り畳んだ美しい和菓子。紅の中から白がちらりとのぞく。開く前の梅のつぼみをモチーフにしている。

外は紅色。その中に、白と黄色の生地が包みこまれている。中からは、寒天のようなとろみが流れだす。梅酒を練り込んだような甘酸っぱさ、蜂蜜の甘い香り。

 

●『雪竹』(ゆきたけ) 

ふんわりとした薯蕷まんじゅう生地。純白の雪のイメージ。端にそっと描かれた竹のモチーフは鮮やかな緑。降り積もる雪の中、生き生きした緑が新年の息吹を感じさせる。

中は少し塩の効いた粒あん。

 

●『永松』(えいまつ) 

桃山のような生地で全体を包み、表面に松の紋様を焼き印で押してある。中の餡には胡麻と松の実が練り込まれ、なおかつ遠くに柑橘系の皮の香りが漂う。

 

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 茶箱

小説の和菓子に関する説明文だけで、どの和菓子も手に取るように想像できるよ。

想像するだけでも、おいしそう。

 

 

2作目『アンと青春』

 

アンと青春 和菓子のアン (光文社文庫)

 

和菓子店「みつ屋」でのアルバイトが楽しくなってきたアンちゃん

どんどん和菓子のアレコレ知識を学んでいきます。

 

さらには和菓子を通じて、嫁姑問題、食品の放射線量の問題、食物アレルギーについてなど、社会問題にも踏み込んでいきます。

 

そして、相変わらずアンちゃんを取り巻く人々のやさしさが本からあふれ出るくらい、たっぷりです。

 

今回はアンちゃんだけではなく、イケメン乙女の立花さんの心の葛藤も書かれていますよ。

 

だれもが、それぞれの人生で悩んでいる。

 

タイトルどおり、まさしく青春物語です。

 

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 茶箱

真面目で素直なあんちゃんは、いろんなことを教えてもらえるから知識もどんどん深まっていってる。

 

あんちゃんの成長も著しくて感動しちゃう。

 

 登場する和菓子

 

●おまんじゅう「蓬莱山」

●甘酒

●五色生菓子

などなど

 

 

3作目『アンと愛情』

 

アンと愛情 和菓子のアン

 

成人式を迎えたアンちゃん、大人の仲間入りです。

 

今回も、友達との金沢旅行、成人式の着物選び、いつもとは違う仕事”催事”の参加などから、いろんなことをひとつひとつ学んでいきます。

 

さらに、図書館へ行って自分で積極的に学んだり、自分自身でいろいろ気づけるようになっていくアンちゃんが頼もしい。

 

が、なじんできた「みつ屋」のアルバイト生活に大異変がおこります。

 

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 茶箱

どんどん成長して、いろんなことを知っていくアンちゃん

 

頭でっかちにならず、そのまま素直でキュートなアンちゃんでいてほしいよ。

 

 登場する和菓子

 

●くずもち

●花びら餅

●おせんべい

などなど

 

 

親子で読み合いたい

 

 

 

お菓子、和菓子が好きな人には特におすすめ

 

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 茶箱

和菓子好きな人にはもちろん、何よりも、ふだん和菓子に馴染みのない人に読んでみてほしい

 

和菓子の魅力にビックリするはずよ

 

中学生くらいから十分に読めるシリーズ本だから、お菓子好き親子にもおすすめしたいわ

 

紹介した本はこちらから