2021年4月21日更新
家族がいなくなり、独りになってしまった時
頼れる人ってだれなんだろう?
自分ひとりで生きていけるかな~?
小野寺史宜『ひと』
【タイトル】『ひと』
【著者】 小野寺史宜
【出版社】祥伝社
● 家族がいなくなった時、自分はどうするのか?
● 人との出会いの偶然とありがたさ
● 自分なりの生き方を考える
● 2019年本屋大賞第2位の作品
● 自分は、ひとりではないと思える前向きな小説
ざっくり本紹介するよ
★ 20歳になった大学生の聖輔くん。
突然、たった一人の家族母親が突然亡くなってしまう。
学校もやめなければならないし、これからどうやって生きていこうか?
そんな時、コロッケをきっかけに、偶然の出会いで働くことになった総菜屋さん「おかずの田野倉」さんから聖輔くんの新しい人生が始まる
★ いつかはだれもが「これから自分はどう生きていくべきか?」と考える時期がくる。
聖輔くんの場合はそれが突然で少し早かっただけなのかも。
★ 「コレ!が自分の生きる道」としっかり決めて始めなくても、人との出会いが自分の人生を形つくってくれることがある。
人と人との繋がり、出会いの大切さが感じられた。
★ 人と出会って「人生っておもしろい」、「人との出会いがうれしい」と思える生き方になるといいなと思った。
自分もだれかに、そんなふうに思ってもらえるような誠実な生き方をしたい。
★ 今まで生きてきて思ったこと。
この小説のように困ったときや悩んだときに出会う人って、自分にとって大事な人になることが多い。
偶然なのかもしれないけれど、人と人の出会いって、運命のように必要な時に、その人に知り合えるようになっているんでは?と思う
「ひと」小野寺史宜
— 茶箱 (@pooh70inu) 2020年9月15日
突然天涯孤独になった20歳の柏木君
でも人生は続く生きていかなくちゃいけない
メラメラ燃える生命力・情熱というより、静かに長時間かけてそーっと燃えるようなロウソクのような生命力・生きざまを柏木君から感じた
誠実な生き方をする柏木君に幸あれ🙌#読了#読書の秋 pic.twitter.com/OZ9ykVgab8
次に読むおすすめ本 瀬尾まいこ『おしまいのデート』
【著者】瀬尾まいこ
【出版社】集英社
5つの作品の短編集
どの作品も、人との出会いや人と人との関係を描いています。
● 中学校3年生彗子と離婚して別に住んでいる父方の祖父
● 元不良と高校時代の恩師
● 捨て猫を接点にしたバツイチOLと大学生
● 同じクラスの男子高校生同士
● 理解するのが難しい園児と保育士
どの組み合わせのデート?も、人と人との関わりが温かくもあり、キュっと切なくもある。
血の繋がりがあろうかなかろうが、偶然の出会いから始まった関係だろうが、人との出会いは自分自身が導いたものなんではないかなと思う。
茶箱
自分の感性で「大事だ」とビビっときた出会いを大事にしていきたいな。
紹介した本リスト