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高校フラダンス部の青春小説 古内一絵『フラダン』次に読むなら『鐘を鳴らす子供たち』

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男子がフラダンス?

高校男子がフラダンスに挑戦する青春小説。

 

だけではなかった。

人の心を思いやる高校生たちの成長小説でもあるよ。

 

大人も知っておくべき被災地福島の現実が書かれていた。

 

『フラダン』古内一絵

 

フラダン (Sunnyside Books)

 

【タイトル】『フラダン』

【著者】 古内一絵

【出版社】小峰書店

 

おすすめポイント

 

● 男子フラダンスに挑戦する高校生がおもしろい

 

● 一人一人のキャラがしっかりしていて読みやすい

 

● 9.11以降の福島の高校生の心の闇がみえてくる

 

● 相手の気持ちを想像する思いやりを考えるきっかけに

 

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ざっくり本紹介するよ

 

  男子ばかりの工業高校のフラダンス部に男子が加わった。ほんわか女子イメージの強いフラダンスだが、実は力強さの求められるハードなダンスだった!

男子4人はフラダンスに夢中になっていくなか、被災者を励ますお祭りに参加することになったフラダンス部。ここで事件は起こった。

 

 男子フラダンス部の必死の演技練習のおもしろさが楽しめると同時に、9.11の被災地福島県に生きる高校生たちの心に住み着く被災に対する闇が真剣に描かれている。

二つのバランスが上手く描かれているので、小学校5・6年生、中学生くらいでも読めるような本。

 

 ニュースを見るだけではわかりにくい、9.11以降に生きている福島県民たちの心が伝わってきた。

同じ学校に通っている高校生でも被害の大きさはマチマチ。そんな彼らは意識的にお互いを思いやっている。

被災者を一括りにはできないという当たり前のことに今さらながら気づかされた。

 

 単なる高校男子のフランダンス挑戦、青春小説だと思っていたら大間違い。

高校生をなめたらダメ。

自分の高校時代を思い出しても、彼らは大人が思っているよりもいろんなことを考えている。

 

 

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フラダン (Sunnyside Books)

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次に読むなら『鐘を鳴らす子供たち』

 

古内一絵さんの『鐘を鳴らす子供たち』を読みたい。

 

鐘を鳴らす子供たち

 

【著者】古内一絵

【出版社】小峰書店

 

子どもの目線から見た第二次大戦後の東京の様子を描いた小説。

 

『フラダンス』を読んで、情報がカンタンに行き交うようになっていた現代でさえ、本当の被災地の現実を知るのは難しいと思った人に読んでほしい本です。

 

『鐘を鳴らす子供たち』は昭和22年、第二次大戦が終わって2年目の夏にNHKのラジオ小説に参加することになった小学生6年生が主人公です。

 

彼らは自分たちの知る子どもだけの世界ではなく、大人の世界(NHKのお仕事を通じて)に顔を出すことで見えてきた戦後東京の現実を知ることになるのです。

 

昭和生まれの私にとっても知らなかった戦後の東京の状況。

多くの人が食べるものも着るものもままならず、さらには戦災孤児は犯罪のような行動をしながら食べるものを手に入れ野宿をするような現実。

小説では、池袋の闇市の様子や、戦争孤児の暮らす上野の地下道の様子が出てきますよ。

 

いつから戦争や戦後の記憶は薄れて、隠すように見えないものになってしまったのでしょうか?

 

私たちが知ろうとしていないのか?

隠されているのか?

知らない方がいいのか?

戦後日本は、GNPは世界第二位となり、経済大国として先進国の仲間入りをしたと学ぶけれど、そこに行きつくまでの間にどんな戦後があったのか?

 

教科書では学べない戦後の東京の一部分を知る小説でもあります。

 

ちなみにいい歳をした大人の私が知っていた戦後の日本の子どもは、小学校の時に教科書の写真でみた”大根1本を丸かじりする少年”でした。

「わりとおいしそうに食べているし、一本まるまる食べるなんてすごいな」「戦争が終わってよかったな」ぐらいにしか考えてなかった自分が恥ずかしいです。

 

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鐘を鳴らす子供たち

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鐘を鳴らす子供たち

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