● 世界の本屋さんをのぞける楽しさ
● 本屋さんへの愛があふれている
● 本や本屋さんが好きな人は必読
『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』
【著者】ボブ・エクスタイン (著), 藤村 奈緒美 (翻訳)
【出版社】 エクスナレッジ
ざっくり本紹介するよ
★ 世界の本屋さん75の書店をイラストで紹介。そこには、本屋さんへの愛ある話や引用文が添えられている。
★ 『ニューヨーカー』誌のイラストレーターが描く、素朴な優しいタッチのイラストが本屋さんへの愛を感じる。(オールカラー)
★ 本屋さんへのコメント(逸話や引用文)が魅力的
本屋さんを愛するすべての人に
本屋さんに行くのが日課になっている人、隙間時間があれば必ず本屋さんに立ち寄ってしまう人、旅先でも本屋さんを探してしまう人、本屋さんに行くと必ずトイレに行きたくなってしまう人
本屋さんを愛する人、みんなに読んでほしい本です。
世界の本屋さんといっても多くはアメリカが中心ですが、イギリス、フランス、ドイツ、ポルトガル、スコットランド、インド、中国といった国の本屋さんも登場します。
日本の神田神保町(本屋じゃない!街じゃないとつっこみたくなった)も出てきますよ。
どんな本屋さんなのかという紹介とともに、その本屋さんの逸話や、本屋愛のあふれた言葉が、やさしいタッチで描かれた本屋さんの外観のイラストに添えられています。
見開き2ページで本屋さん1店舗
左ページ:本屋さん紹介
右ページ:本屋さんの外観イラストとエピソードなど
10-11ページから始まって、164-165ページまで、びっしりと本屋さんが紹介されています。
日本の本屋さんというと、地味でこれといった特徴が少ない感じがありますが、この本の本屋さんの外観は色とりどりで本屋さん自体も個性を発揮させています。
青一色だったり、クラシカルな建物だったり、古い水車小屋だったり、緑に囲まれた中にあったり、戦車型の移動式書店まで登場しますよ。
外観のイラストだけを見ていても、十分に楽しめます。
本屋さんエピソードには、マドンナやヘミングウェイ、オバマ大統領、ショーン・ペン、ウッディ・アレンといった著名人も登場するのもおもしろいですよ。
そんな魅力あふれる本屋さんですが、世界の本屋さんに共通していることは、続けることが難しい状況にあること
実際にこの本に掲載されている本屋さんのなかでも、すでに営業を終えてしまっている本屋さんが多くあります。
愛されていても、経営はまた別次元の話しですし、時代の流れもありますしね。
ただ大事な人との待ち合わせ場所になったり、子ども・大人が実際の本に囲まれて本を選ぶ幸せな場所になったりする街の本屋さんを、無くしてしまうのはさみしいことだと思います。
本屋をウロウロするのは、ほんとうに楽しいですからね。
私もお気に入りの本屋さんにラブレターを書きたくなってきました(笑)