芸人のヒロシさん
「ヒロシです」のぼぞぼぞ自虐的ギャグで一躍大人気になった芸人さんです。
最近はソロキャンプを楽しむ人として、テレビ番組『徹子の部屋』でもキャンプの楽しみを徹子さんに教えているのを見ました(笑)
そんなヒロシさんの本が今、隠れた人気になっています。
ヒロシの書いた本『ひとりで生きていく』は、ヒロシさんってもしや「ひとり」専門家なんでは?と驚くほど充実した内容の本でした。
茶箱
ヒロシさん、”ひとり”は恥ずかしくない!ですよね。
ヒロシ『ひとりで生きていく』
【著者】ヒロシ
【出版社】廣済堂出版
「ヒロシです」のネタで有名な芸人さん、ヒロシさんは現在47歳の中年男性
結婚もしていなし、彼女もいない。子どももいない。
親友はおろか、友達もいない。
所属プロダクションは、ヒロシさん個人で作った小さな会社。
「ひとりぼっち」です
小さなころから「人間関係のめんどくさ」さをしっているヒロシさんが、等身大の中年男として、ひとりで生きるとは「旅をするように日々いきるということ」という心境にいたる本心を記しています。
ヒロシさんは、この本は「ひとりで生きるのがつらい世の中を憂い、ひとりで生きることから脱出する術を教えてくれている本ではない」と言い切っていますが、ひとりで生きることに悩んでいる、自信がないと思ったら、速攻手にとって読むことをおすすめします。
まるで自己啓発本のような本
とにかく主張もしっかりしているし、一人で生きていくことを真剣にとらえて、リアルに生き方を模索し私たち読者にも提案・アドバイスをしてくれています。
あのモゴモゴしゃべるヒロシさんとは思えない!
「ひとり」専門家を名乗ってもいいのではと思えるような本の内容は充実しています。
ヒロシさんのように”ひとり””を明確に自覚していなくても、なんとなく人付き合いが苦手だな、人と群れるのがつらいなと思っている人は多いはず。
そんな人たちが、”ひとり”で生きていく勇気をたっぷりもらえる内容です。
ヒロシさんは、”ひとり”を強くすすめるわけでもなく、かといって否定するわけでもありません。
ただ、自分の好きなように、自分らしく生きてみるのも悪くないよと教えてくれます。
読みやすいわかりやすい内容
章タイトルだけみると、ほぼ専門書ぽい内容です(笑)
芸人さんが書いたとは思えない!
第一章 人間関係は流動的なものと考える
第二章 ひとりで生きられる場所に逃げる
第三章 ひとりで死ぬためのお金の話
第四章 人生がときめく、ひとりぼっちの暇つぶし
文章は押し付け的な感じはまったくありません。
体験をたくさん絡めてヒロシさんらしい意見を述べています。
ひとりで生きていくことにまだまだ躊躇してしまう人に対して、「こんな風に考えてみたら」、「こんな風に俺はしてみたよ」と具体例も挙げてくれます。
ヒロシさんの「ひとりで生きていく」気持ちが、ほどよく伝わってきます。
茶箱
ひとりで生きていくという強烈なタイトルなわりに、その心意気が強く伝わってこないことが、なんだか心地よいんですよね~(笑)。
どの年代の人でも共感できる
年齢・性別は関係なく、ひとりが怖い感じるのはだれも持っている感情だと思います。
でも私自身の体験を考えてみると、一番怖かったのは学生時代。
学校という逃れられない共同生活。
普通に友達もいたし、いじめられたこともない私ですら、授業中はまだしも、休憩時間とかランチタイムとかが、なんだか息苦しいことが多くありました。
特に思春期には、男子から見られている自分が友達がいないさみしい子にみられたくないという自意識過剰状態もあり。
つらかったな~。
あの時の自分がこのヒロシさんの『ひとりで生きていく』を読んでいたら。
かなり気持ちが軽くなったと思います。
ひとり好き
この本に私が心をぎゅっとつかまれたのは私も一人が好きだから。
結婚はしているし、友達もふつうにはいるけれど。
基本は一人が大好き。
特に仕事関係の人や、習い事関係など、あれこれと人間関係を作る必要性をまったく感じない人だからだと思う
でも私はヒロシさんのようにそんな自分をオープンにできていないのが、とってもつらい。
だって世の中は友達が多い人ほどスゴイ、いい人、良いことのような雰囲気が蔓延しているから。
その雰囲気に立ち向かえるほど強くはない自分なんです。
なので、ヒロシさんの『ひとりで生きていく』はリスペクトできるくらい心にしみこみましたよ(笑)
まとめ
自虐ネタ芸人のヒロシさんが書いた『ひとりで生きていく』は、まるで「ひとり」の意識を学んだ専門家が書いた本かと驚くほど、充実した内容の本でした。
とても読みやすいので若い学生さんでも簡単に読み切れます。
もし”ひとり”を恥ずかしいと思っている人がいたら、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
あなたの意識が一気に変わるはずです。