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『パリのすてきなおじさん』金井真紀 パリのリアルな姿がわかる!おすすめ本

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f:id:pooh70inu:20190224171712j:plain2021年4月20日更新

 

緊急事態宣言中は、世界各地にいる人とリモートでつながって話すシーンをよくテレビで見ました。

パリに住んでいる人、ロンドンにいる人、ニューヨークに暮らす人、イタリアに居る人とも簡単にネットで話すことができる時代です。

 

そんな時代だからこそ、実際に人と会って話をきいた内容をまとめた本を紹介したいと思います。

 

そんなわざわざ会って話を聞くなんて時代遅れなんでは?と思った人にこそ読んでほしいです。

 

本『パリのすてきなおじさん』

 

パリのすてきなおじさん

 

イラストレーター金井真紀さんが現地パリに40年近く住んでいるフリージャーナリストの広岡裕児さんとリアルなパリの街を歩き、見つけた気になるすてきなパリのおじさんにはなしを聞いた内容を本にまとめています。

 

はなしをしてくれたすてきなおじさんは30人以上。

 

彼らの宗教も文化、肌の色も、支持政党でも、性的思考もさまざま。

 

おじさんといっても20代、30代の人も登場しますし、92歳の人も登場します。

 

職業もいろいろ。

旅するギター作家、弁護士、レストランのシェフ、出版人、塗装工、喜劇役者など。

 

特に多くのおじさん自身が移民、またはおとうさんやおじいさんが移民という人がほとんどなのに驚きました

 

日本人からするととっても不思議な感じがしますが、世界中の人が憧れるパリですものね。当然なのかも。

 

そう考えると、フランス代表のスポーツ選手にはいろいろな人種の人がいるのに納得できます。

 

すてきなパリばかりではない

 

すてきなおじさんたちのはなしは、すてきなパリの話ばかりではありません。

 

どの都市と同じように、パリにも光と影があることが。

 

リアルにすごいぞパリ!

 

82歳になるモンマルトルの老画家のはなしはやっぱりパリってスゴイと思いました。

 

ピカソやユトリロ、マティスルノアール、ロートレック、ゴッホがたまり場としていたモンマルトルは今や都市化して21世紀のこの時代にはほとんど画家は残っていないそうですが。

 

82歳になる生粋のパリ人画家は、モンマルトルのラクリエール工房で版画を学んび、そこでは、実際にミロ、スーラ、ブラック、ダリ、ピカソそして藤田嗣治とも会ったそうです。

 

教科書や参考書、本に出てくる巨匠たちがほんとうにパリで暮らし、絵を描いていたんだと彼らをリアルに感じられます。

 

すごいなパリ!

 

おじさんのイラストがかわいい

 

この本の魅力は金井さんの描くおじさんのイラスト

 

パリの自由でユニーク、意志の強い、ポリシーをもったかわいいおじさん、クセのあるおじさんたちが描かれています。

 

ひとりひとりのすてきなおじさんのイラストをみていると、パリのリアルな雰囲気を味わえます。

 

ガイドブックではないけれどパリがわかる

 

この本はパリのガイドブックではありません。

 

でも今のリアルなパリの姿を実感してできる本になっています。

パリの人々の意志をもった声が聞こえてきます!

 

ちなみにこの本の続編ができたら、辻仁成さんにも登場してほしいですね。

 

点と線で見るパリ

 

『パリのすてきなおじさん』は、パリにも歴史があって今があるのですから、それを「線」つなげてみないとわからない。

 

現在という「点」だけでは見えないこともたくさんあることがわかる本でした。

 

かわいい金井さんのイラストもあり、本はとっても読みやすので中学生くらいから読めます。

この本をきっかけにして、たくさんの人たちに、ごくごく普通の日本人の感覚ではわからないパリの人たちの生活や意志、考え方を知ってほしいですね。

 

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 茶箱

『パリのすてきなおじさん』はパリのリアルな姿を教えてくれる本でした。

可愛い表紙とタイトルからは想像できないほど、社会が学べました。

 

今、ネットでかんたんにパリの様子はわかりますし、どんなお店があるかオープンしたかなどの細かい情報も手に入る時代です。

でも本当のパリの姿はやっぱり人の話す声や雰囲気からじゃないとわからないのではないかと思いますよ。