2021年4月21日更新
日能研 読書ガイド 中学入試に出題された作品と作者(国語素材文)
☝本屋さんでもらったフリー冊子
●中学受験を考えている親子
●子どもの読書を国語の成績につなげたい
●子ども向けの本を探している
日能研のWebサイト「読書ガイド」を参考にしています。
▼こちらのアドレスへ。
http://www.nichinoken.co.jp/np5/nnk/books/guide/view/top/TopView.php
- 日能研 読書ガイド 中学入試に出題された作品と作者(国語素材文)
日能研の読書ガイドとは?
中学受験をするといえば「日能研」。
この有名進学塾に通っている中学受験生も多いですよね。
そんな中学受験をする小学生の御用達、日能研のWebサイトにおもしろいページがあるのを見つけました。
なんと中学入試に出題された国語素材文の作品と作者を調べた調査結果がでているのです!
しかも2008年から2019年まで12年分のデータがそろっています。(2020年1月現在 12年分で推移させているよう)
*データは出題した学校が多い順に20位以内、入手が比較的容易な本を中心に集計しているそうです。
●よく出題された作品
2019年入試
1位~18位まで(同数同位あり)の作品、合計48冊が紹介されています。
●よく出題された作者
2019年入試
1位~12位まで(同数同位あり)合計21名、彼らの著作合計66冊が紹介されています。
日能研 読書ガイドのデータ力に驚き!
いや~、有名進学塾のデータ力には驚きます。
子どものいない私が日能研Webサイト 読書ガイド を知ったのは本屋さんでもらった無料冊子がきっかけです。
この冊子を手に入れたのは、まだ2019年の春。
つまり、冬(2019年1~3月)の入試が終わってすぐ、2019年春にはその年の入試データが出ているということ。
すごい早さで情報が私たちに届けられているのにビックリです。
なので昨年通りであれば、あと数か月すると今年2020年入試が反映されたデータがアップされるはず。
どんな作品がはいってくるのか?
どんな作者が新たに登場するのか?
中学入試に関係のない私もなんだか楽しみです。
3年間(2017年~2019年入試)の中学入試で出題人気作品は?
私が本屋さんで入手したフリー冊子では3年間(2017年~2019年入試)での人気を掲載していますので、こちらを参考にして3年分のデータ結果を見てみます。
大人の私が見ても、なかなかおもしろそうなタイトルの本が並びます。悩みが多い多感な時期の中学生に読んでほしい本が多いですね。
刊行年が最近の作品が多いので、時代に即した作品が選ばれているようです。
1位:『植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし』
【著者】稲垣栄洋(いながきひでひろ)農学博士
2位:『弱虫でいいんだよ』
【著者】辻信一(つじしんいち)
3位:『自分の顔が好きですか?-「顔」の心理学』
【著者】山口真美(やまぐちまさみ)
4位:『羊と鋼の森』
【著者】宮下奈都(みやしたなつ)
5位:『「今ここ」から考える社会学』
【著者】好井裕明(よしいひろあき)
2019年中学入試の出題人気作品はなに?
2019年の出題ランクはどうなっているのかというと、意外なことに小説が1位になっています。
入試といえば、論文や古典的な小説が出題されると思っていたので意外なデータに驚きました。
1位:『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』
【著者】 こまつあやこ
本のタイトルは、マレー語で「五・七・五・七・七」の意味
主人公はマレーシアからの帰国子女、中学2年制の沙弥。彼女が日本の中学に順応しようとする葛藤と成長の物語。
2017年講談社児童文学新人賞受賞作です。
同2位:『家族シアター』
【著者】辻村深月
同2位:『うしろめたさの人類学』
【著者】松村圭一郎
同2位:『雑草はなぜそこに生えているのか』
【著者】稲垣栄洋
5位:『おはようからおやすみまでの科学』
【著者】 佐倉統、古田ゆかり
中学入試で人気の作者は誰?
私が本屋さんで入手したフリー冊子では3年間(2017年~2019年入試)での人気を掲載していますので、こちらを参考にしてデータを見てみます。
1位:稲垣栄洋(いながきひでひろ) 農学博士
2位:齋藤孝(さいとうたかし) 教育学者
1、2位は大学教授。
入試問題になりそうですものね。「なるほどね~」と納得です。
3位からは驚き!の結果に
ごくごくふつうの読書好きさんたちが愛する作家さんがランクイン!
3位:重松清
4位:辻村美月
5位:宮下奈都
読書好きの人なら「読んだことあるよ~」「好きな作者さんだ」という人が多いはず。
人気作家さんたちの作品が中学入試の問題になっているんですよ。
ちょっとびっくりしませんか?
ちなみに2019年の1位は稲垣栄洋(いながきひでひろ)さん、2位は辻村深月さん、3位は齋藤孝さんでした。
出題された中学校も気になる
中学入試に出題された作品と作者作品・作者とともに、出題した中学名( 男子校、女子高、共学別)も掲載されています。
”主に女子が好き”と思われているような作品が男子校で出題されていたり、おもしろいデータも結果もあります。
学校名を気にして、出題作品・作者データをみるのもおもしろかったです。
気になる学校がどんな本を出題しているのかをみると、なんとなく学校の雰囲気もつかめそうな気もしますよね。
中学入試対策として
中学入試に強い日能研が出しているデータなので、中学入試受験対策として見ることができます。
何年間分をみると、同じ作品が何回も出題されているなど、いろいろな発見があります。
私も体験したことがありますが、入試の時に読んだことがある作品・親しみのある作者の作品が出題されると、気持ちが「ほっ」とできるんですよね。
もしお子さんが(あなたが)中学受験を考えていて、まだまだ時間に余裕があるなら、少しづつこのデータに挙がっている作品を読んでみるのもよさそうですね。
ちなみに有名中学に入学した芦田愛菜ちゃんも本好きですよね。
愛菜ちゃんは年間100冊以上も本を読むといいます。そんな本好きの愛菜ちゃんが読んできた本を紹介した本『まなの本棚』も中学受験生(家族)の間では話題になっています。
中学受験の先輩として、愛菜ちゃんの本棚も気になりますね。
大人の私も読んでみたい
子どもだけでなく私のような大人も読んでみたいと思うような本がたくさんありました。
大人になると、自分の興味のないこと・苦手分野の本はあえて読むことがなくなってしまいます。
そんな大人もこのデータをきっかけに子ども向きの専門書をよんでみませんか?
子ども向きに書かれた本であれば、苦手な本でも読みやすく理解しやすくなっています。
自分からは絶対に手にしないだろうなと思うような本をあえて読んでみると、意外におもしろくて、その分野に興味しんしんになるかもしれませんよね。
親子で一緒に同じ本を読むこともできます。なんかステキですよね。
まとめ
茶箱
「大人の私も読んでみたくなるような本がたくさんあったよ」
日能研 読書ガイドのデータはいかがでしたか?
今後の中学受験対策の参考にもなります。
今年2020年の入試ではどんな作品が出題されているのかも気になりますね。
受験生みなさんが自分の実力を発揮できますように。
3年間(2017年~2019年入試)の中学入試で出題人気作品